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公開番号2024072579
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-28
出願番号2022183489
出願日2022-11-16
発明の名称建具
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E06B 5/16 20060101AFI20240521BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】製造コストが増大する事態を抑えて防火性を向上させること。
【解決手段】左右の縦枠11及び上下の横材12,13によって構成された枠体10と、面材21の四周に左右の縦框22、上框23及び下框24が設けられた障子20とを備え、枠体10に対して障子20が面外方向に開閉可能に配設された建具であって、下枠13には、下框24の見付け面に対向するように立ち上がり壁部15aが設けられ、立ち上がり壁部15aと下框24との間には内周に向けて開口するように隙間が設けられ、立ち上がり壁部15aには、外周側となる縁部に障子20に向けて延在する内底壁部15bが設けられ、内底壁部15bには熱膨張性部材30が設けられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
左右の縦材及び上下の横材によって構成された枠体と、
面材の四周に左右の縦框、上框及び下框が設けられた障子とを備え、前記枠体に対して前記障子が面外方向に開閉可能に配設された建具であって、
下方の前記横材は、前記下框の見付け面に対向する立ち上がり壁部を有し、
前記立ち上がり壁部と前記下框との間には内周に向けて開口するように隙間が設けられ、
前記立ち上がり壁部には、外周側となる縁部に前記障子に向けて延在する内底壁部が設けられ、前記内底壁部には熱膨張性部材が設けられていることを特徴とする建具。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記内底壁部は、水平方向に沿って延在されていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記内底壁部は、前記立ち上がり壁部と前記下框との開口に対向するように傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項4】
前記立ち上がり壁部は、内周側となる縁部に前記障子に向けて延在する蓋状延在部を有していることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項5】
前記立ち上がり壁部の室内に臨む見付け面には、前記障子を開閉するための操作部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建具に関するもので、特に下方の枠材に立ち上がり壁部が設けられた建具の防火性に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
すべり出し窓等の建具には、枠体の下枠や無目(以下、下方の横材という)に立ち上がり壁部を有したものがある。立ち上がり壁部は、障子の下框との間に隙間を確保した状態で下框の見付け面に対向するように設けられている。下方の横材と下框との間には、内周に向けて開口するように隙間が設けられ、障子を開閉するための操作部材が配設されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-42799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、火災発生時等のように建具が高温に晒された場合には、枠体と障子との間に設けられた気密材が溶融する事態が生じる。上記のように下方の横材に立ち上がり壁部が設けられた建具では、枠体と縦框との間に設けられた気密材が溶融すると、溶融した気密材が立ち上がり壁部と下框との間の開口を通じて隙間の内部に進入して貯留する懸念がある。貯留した気密材は、さらに高温に晒されると、発火して延焼を来す原因となり得る。上述した特許文献1では、立ち上がり壁部において下框に対向する立ち上がり面に熱膨張性部材が設けられている。このため、建具が高温に晒された場合には、熱膨張性部材が下框に向けて膨張することにより立ち上がり壁部と下框との間の隙間を塞ぐことが可能となる。しかしながら、溶融した気密材の進入を防ぐには、下框に向けて膨張した熱膨張性部材を立ち上がり壁部と下框との間の開口を塞ぐ位置まで充填させる必要があり、大量の熱膨張性部材が必要となる結果、建具の製造コストを増大する原因となる。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、製造コストが増大する事態を抑えて防火性を向上させることのできる建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、左右の縦材及び上下の横材によって構成された枠体と、面材の四周に左右の縦框、上框及び下框が設けられた障子とを備え、前記枠体に対して前記障子が面外方向に開閉可能に配設された建具であって、前記下方の横材は、前記下框の見付け面に対向する立ち上がり壁部を有し、前記立ち上がり壁部と前記下框との間には内周に向けて開口するように隙間が設けられ、前記立ち上がり壁部には、外周側となる縁部に前記障子に向けて延在する内底壁部が設けられ、前記内底壁部には熱膨張性部材が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、内周に向いた内底壁部に熱膨張性部材を設けるようにしているため、高温に晒された場合に立ち上がり壁部と下框との間の隙間がすべて熱膨張性部材によって充填される以前に開口を塞ぐことができ、溶融した気密材が進入する事態を防止することが可能となる。従って、大量の熱膨張性部材を設けておく必要がなくなり、製造コストを増大させることなく防火性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態である建具を室内側から見た姿図である。
図1に示した建具の縦断面図である。
図1に示した建具の横断面図である。
図1に示した建具の要部を示すもので、(a)は拡大縦断面図、(b)は高温に晒された後の拡大断面図である。
本発明の変形例1である建具の縦断面図である。
図5に示した建具の要部を示す拡大縦断面図である。
本発明の変形例2である建具の縦断面図である。
図7に示した建具の要部を示す拡大縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下においては便宜上、見込み方向及び見付け方向という用語を用いる場合がある。見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については見込み面と称する場合がある。見付け方向とは、下枠等のように水平方向に沿って延在するものの場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向である。縦枠等のように上下方向に沿って延在するものの場合には、見込み方向に直交した水平に沿う方向を見付け方向という。見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
【0010】
図1~図3は、本発明の実施の形態である建具を示したものである。ここで例示する建具は、枠体10と障子20とを備え、枠体10に対して障子20が室外に向けて突出するように開放する縦すべり出し窓と称されるものである。枠体10は、左右の縦枠(縦材)11、上枠(横材)12、下枠(下方の横材)13を四周組することによって構成したものである。障子20は、外形が四角状を成す面材21と、面材21の四周に配設した左右の縦框22、上框23、下框24とを備えて構成したものである。枠体10を構成する縦枠11、上枠12、下枠13及び障子20を構成する縦框22、上框23、下框24は、アルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、長手に沿った全長にわたる部分がほぼ一様の断面形状を有するように構成してある。
(【0011】以降は省略されています)

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