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公開番号2024048662
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022154703
出願日2022-09-28
発明の名称ガラス障子
出願人不二サッシ株式会社
代理人個人
主分類E06B 5/16 20060101AFI20240402BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】火災発生時等に下框が高熱を受けた場合でも、下框の変形を緩和してガラスの崩落を防止ないしは遅らせる。
【解決手段】下框1dは、セッティングブロック1kを介し室外側ガラス1aおよび室内側ガラス1bを支持するホロー部上板1d13と、そのホロー部上板1d13に対し上下方向に所定間隔を空けて設けられたホロー部下板1d21とを備え、ホロー部上板1d13には、セッティングブロック1kと干渉しない箇所に雌ネジ孔1d13aを設け、その雌ネジ孔1d13aから雄ネジ部1n11が設けられた軸部1n1を螺合して通し、その軸部1n1下端がホロー部下板1d21まで到達する下框補強ネジ1nを設ける。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ガラスの周囲を上框と下框と左右の縦框で支持したガラス障子であって、
前記下框はホロー部を備え、
前記ホロー部は、
セッティングブロックを介し前記ガラスを支持するホロー部上板と、
前記ホロー部上板に対し上下方向に所定間隔を空けて設けられたホロー部下板とを有し、
軸部外周の雄ネジ部が前記ホロー部上板に螺合して貫通し、前記軸部下端が前記ホロー部下板の上面に到達するように下框補強ネジが設けられていることを特徴とするガラス障子。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
請求項1記載のガラス障子において、
前記下框補強ネジの軸部下端が前記ホロー部下板の上面に当接していることを特徴とするガラス障子。
【請求項3】
請求項1記載のガラス障子において、
前記下框補強ネジの軸部下端の雄ネジ部は、前記ホロー部下板に螺合していることを特徴とするガラス障子。
【請求項4】
請求項1記載のガラス障子において、
前記下框補強ネジは、その軸部下端が前記ホロー部下板の上面に到達していると共に、当該下框補強ネジの頭部下面と前記ホロー部上板の上面との間に隙間が空いていることを特徴とするガラス障子。
【請求項5】
請求項1記載のガラス障子において、
前記下框補強ネジは、前記ガラスの見込み方向の中心よりも屋外側に設けられていることを特徴とするガラス障子。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一の請求項に記載のガラス障子において、
前記下框補強ネジは、前記セッティングブロックの近傍に設けられることを特徴とするガラス障子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラスの周囲を上框と下框と左右の縦框で支持したガラス障子の構造に関し、特に、火災発生時等に下框の溶融によってガラスが崩落することを防止ないしは遅らせることができるガラス障子に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
ガラス障子は、ガラスの周囲を上框と下框と左右の縦框で支持して構成されており、通常、それらの框はアルミニウム等の軽金属単体やそれらと合成樹脂との複合材料で形成されている(例えば、特許文献1,2参照。)。尚、下框は、通常、上板(以下、ホロー部上板という。)とそのホロー部上板に対し上下方向に所定間隔を空けて設けた下板(以下、ホロー部下板という。)とこれらの間に設けた側板とによっていわゆるホロー部を形成しており、ホロー部上板の上に通常、セッティングブロックを設け、セッティングブロックを介してガラスを支持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-166261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の特許文献1,2に開示されたガラス障子では、火災等が発生して、ガラスを下方から支持している下框が高熱を受けた場合、ガラスの重量によって下框の溶融が促進され、ガラスの崩落につながるおそれがある、という問題があった。
【0005】
そのため、例えば、図7に示すようにガラス外障子1’のホロー部1d3’内にスチール又はステンレス製の曲物補強材1d4’を入れネジ1d5’で固定してガラス外障子1’のガラス1a’,1b’の崩落を防止する従来方法が提案されている。しかし、この従来方法では、図8(a)の要部拡大断面図に示すようにホロー部1d3’内に曲物補強材1d4’を挿入するため曲物補強材1d4’の下部1d41’とホロー部下板1d21’との間にクリアランスが必要であるので、屋外の火災時の熱等によってガラス外障子1’の下框1d’が屋外に面した部分が変形した場合、図8(b)に示すように曲物補強材1d4’の下部とホロー部下板1d21’との間のクリアランスが無くなるまでガラス1a’,1b’の重量によって下框1d’の変形が促進され、ガラス1a’,1b’の崩落を効果的に防止することが困難であった。
【0006】
そこで、本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、火災発生時等に下框が高熱を受けた場合でも、下框の変形を緩和してガラスの崩落を防止ないしは遅らせることができるガラス障子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明に係るガラス障子は、ガラスの周囲を上框と下框と左右の縦框で支持したガラス障子であって、前記下框はホロー部を備え、前記ホロー部は、セッティングブロックを介し前記ガラスを支持するホロー部上板と、前記ホロー部上板に対し上下方向に所定間隔を空けて設けられたホロー部下板とを有し、軸部外周の雄ネジ部が前記ホロー部上板に螺合して貫通し、前記軸部下端が前記ホロー部下板の上面に到達するように下框補強ネジが設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係るガラス障子では、前記下框補強ネジの軸部下端が前記ホロー部下板の上面に当接していることも特徴とする。
また、本発明に係るガラス障子では、前記下框補強ネジの軸部下端の雄ネジ部は、前記ホロー部下板に螺合していることも特徴とする。
また、本発明に係るガラス障子では、前記下框補強ネジは、その軸部下端が前記ホロー部下板の上面に到達していると共に、当該下框補強ネジの頭部下面と前記ホロー部上板の上面との間に隙間が空いていることも特徴とする。
また、本発明に係るガラス障子では、前記下框補強ネジは、前記ガラスの見込み方向の中心よりも屋外側に設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係るガラス障子では、前記下框補強ネジは、前記セッティングブロックの近傍に設けられることも特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るガラス障子では、下框のホロー部上板とホロー部下板との間に、軸部外周の雄ネジ部がホロー部上板に螺合して貫通し、軸部下端がホロー部下板の上面に到達するように下框補強ネジが設けられている。
そのため、火災発生時等に下框が高熱を受けた場合でも、下框補強ネジによってホロー部上板とホロー部下板との間の間隔を保持することでホロー部の形状が保持され、下框の変形が緩和ないしは抑制されるので、ガラスの崩落を防止ないしは遅らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係るガラス障子の実施形態であるガラス外障子を含む窓全体を屋外側から見た際の構成例を示す正面図(外観図)である。
本発明に係るガラス障子の実施形態であるガラス外障子を含む窓全体の縦断面図である。
図2における下框のホロー部近傍の拡大縦断面図である。
本発明に係るガラス障子の実施形態であるガラス外障子の横断面図である。
本発明に係るガラス障子の実施形態であるガラス外障子下部の一部切欠正面図(外観図)である。
図2における下框のホロー部近傍の他の構成例を示す拡大縦断面図である。
火災時における従来のガラス外障子のガラス崩落防止方法の一例を示す縦断面図である。
(a),(b)それぞれ図7に示す従来方法おけるガラス外障子の下框のホロー部周辺を拡大して示す要部拡大断面図、屋外側での火災発生時に図7に示す従来方法によってもガラス崩落を招いてしまう理由等を示す要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る実施形態のガラス障子1について図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施形態のガラス障子1はあくまで本発明の一例であり、本発明が下記に説明する実施形態のガラス障子1に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で適宜変更可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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