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公開番号2024054908
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161365
出願日2022-10-06
発明の名称シート状部材の巻取装置
出願人桑野工業株式会社
代理人個人
主分類E06B 9/44 20060101AFI20240411BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】バレルと軸受部材との間のガタツキを抑制可能とするとともに、バネ部材と支持部材並びにバネ部材とバネ受部材との連結を迅速かつ確実に行うことを可能とする。
【解決手段】バレルの両端部に挿嵌される軸受部材の嵌入部外周に設けた複数の凸部のうち、少なくとも2箇所の凸部は、規制部側の幅を前記バレル内周に形成した溝の幅よりも僅かに広くするとともに、前記規制部との間に間隙を設け、前記間隙を設けた位置から先端側へ向かう中途位置までスリットを形成した。また、バネ部材の端部に連結されるバネ受部材及び第2の支持部材の支持軸には、前記バネ部材の端部に設けた係止部を挿通可能なスリットを設けるとともに、前記スリットの終端部手前には当該スリットと直交する状態で係止フックと当該係止フックを操作するための操作片とを一体に設け、前記操作片の頭部は、前記バネ受部材及び支持軸の外周から僅かに突出する状態とした。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
自動車に設置されるトノカバーやサンシェード等のシート状部材を巻き取るための巻取装置であって、
外周に前記シート状部材が取付けられるとともに、内周に軸方向に沿って複数の溝が形成された中空円筒状のバレルと、
前記バレル内に収納されるバネ部材と、
前記バレルとバネ部材との間に介挿されるチューブ部材と、
前記バレル内周の溝と係合する複数の凸部が外周に形成され、前記バネ部材の一端を係止した状態で前記バレル内に収納されるバネ受部材と、
前記バレル内周の溝と係合する複数の凸部を外周に形成した円筒状の嵌入部と、当該嵌入部の基端側に設けた径大な規制部とを有し、前記バレルの軸方向両端部に挿嵌される第1,第2の軸受部材と、
前記第1の軸受部材に挿通されて前記バレルの一端を回転可能に支持する支持軸を有する第1の支持部材と、
前記第2の軸受部材に挿通されて前記バレルの他端を回転可能に支持するとともに、前記バネ部材の他端が係止される支持軸を有する第2の支持部材と、を備え、
前記軸受部材の嵌入部外周に形成した複数の凸部のうち、少なくとも2箇所の凸部は、規制部側の幅を前記バレル内周に形成した溝の幅よりも僅かに広くするとともに、前記規制部との間に間隙を設け、前記間隙を設けた位置から先端側へ向かう中途位置までスリットを形成した
ことを特徴とするシート状部材の巻取装置。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記バネ受部材及び第2の支持部材の支持軸には、前記バネ部材の端部に挿入される側の端部に、前記バネ部材の端部に設けた係止部を挿通可能なスリットを設けるとともに、前記スリットの終端部手前には当該スリットと直交する状態で係止フックと当該係止フックを操作するための操作片とを一体に設け、前記操作片の頭部は、前記バネ受部材及び支持軸の外周から僅かに突出する状態としたことを特徴とする請求項1記載のシート状部材の巻取装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車に設置されるトノカバーやサンシェード等のシート状部材を巻き取るための巻取装置に関する。
続きを表示(約 4,500 文字)【背景技術】
【0002】
自動車の荷室には、荷物を窓の外から見えないようにしたり、荷物に直射日光が当たるのを防いだりするために、荷室の上部を覆う可撓性のトノカバー(シート状部材)が設けられることがある。
また、自動車のドア等には、防眩のためや車内のプライバシーを確保するため等に、可撓性のサンシェード(シート状部材)が設けられることがある。
前記トノカバーやサンシェードは、一端が巻取装置に固着され、必要に応じて巻取装置から引き出したり、巻取装置に巻き取ったりするように構成されている。
【0003】
自動車に設置されるサンシェード装置としては、例えば、特許文献1に示すようなものがある。
特許文献1に開示されているサンシェード装置は、可撓性のシェードと、前記シェードを巻き取るための中空円筒状のシャフトと、前記シャフトの一端に嵌入される軸受用のブッシュと、前記ブッシュを介して前記シャフトの一端を回転可能な状態で支持する支持部材と、前記シャフトの内部に軸線方向に沿ってスライド可能な状態で嵌合するスライダと、前記スライダに一端が連結され、前記支持部材に他端が連結されるバネ部材と、前記シャフトを収納するとともに前記シェードを引き出すための引出口を有するケースとを備えている。
前記シャフトの内周面には、軸線方向に沿って連続的に延びる複数本の突条が形成されており、また、前記ブッシュ及びスライダの外周面には、軸線方向に沿って延びる複数本の突条が形成されている。前記ブッシュ及びスライダは、前記シャフトの断面形状に対応した異形断面形状を有しており、前記シャフトの内部に回転拘束された状態で嵌合している。
また、前記バネ部材の一端は、前記スライダに形成された連結孔に挿入することで、当該スライダに連結されるとともに、前記バネ部材の他端は、前記支持部材に形成された連結孔に挿入することで、当該支持部材に連結される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-95200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
然るに、特許文献1に開示されているサンシェード装置においては、シャフトの内周面に形成した複数の突条の間に、ブッシュの外周面に形成した複数の突条を嵌合することにより、前記シャフトの一端に前記ブッシュを保持しているが、前記突条同士の隙間を狭くすると前記ブッシュをシャフトに挿入し難くなるという問題があり、隙間を広くすると回転方向へのガタツキが大きくなるとともに、前記ブッシュがシャフトから脱落し易くなるという問題があった。
また、バネ部材の端部を、支持部材及びスライダに形成した連結孔に挿入することにより、前記バネ部材と支持部材並びにバネ部材とスライダとを連結するようにしているが、前記バネ部材の直径は通常1mm程度であるため、その端部を連結孔へ挿入する作業は手間が掛かり面倒であるとともに、前記バネ部材の端部を単に前記連結孔に挿入しているだけであるため、状況によっては前記連結孔から抜脱するおそれがあった。
なお、前記の問題は、トノカバー装置等、サンシェード装置以外の巻取装置にも存在する。
【0006】
本発明は、前記種々の問題点に鑑み、バレルと軸受部材との間のガタツキや脱落を抑制可能とするとともに、バネ部材と支持部材並びにバネ部材とバネ受部材との連結を迅速かつ確実に行うことを可能としたシート状部材の巻取装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明のシート状部材の巻取装置は、外周にシート状部材が取付けられるとともに、内周に軸方向に沿って複数の溝が形成された中空円筒状のバレルと、前記バレル内に収納されるバネ部材と、前記バレルとバネ部材との間に介挿されるチューブ部材と、前記バレル内周の溝と係合する複数の凸部が外周に形成され、前記バネ部材の一端を係止した状態で前記バレル内に収納されるバネ受部材と、前記バレル内周の溝と係合する複数の凸部を外周に形成した円筒状の嵌入部と、当該嵌入部の基端側に設けた径大な規制部とを有し、前記バレルの軸方向両端部に挿嵌される第1,第2の軸受部材と、前記第1の軸受部材に挿通されて前記バレルの一端を回転可能に支持する支持軸を有する第1の支持部材と、前記第2の軸受部材に挿通されて前記バレルの他端を回転可能に支持するとともに、前記バネ部材の他端が係止される支持軸を有する第2の支持部材と、を備え、前記軸受部材の嵌入部外周に形成した複数の凸部のうち、少なくとも2箇所の凸部は、規制部側の幅を前記バレル内周に形成した溝の幅よりも僅かに広くするとともに、前記規制部との間に間隙を設け、前記間隙を設けた位置から先端側へ向かう中途位置までスリットを形成したことを特徴とする。
また、前記バネ受部材及び第2の支持部材の支持軸には、前記バネ部材の端部に挿入される側の端部に、前記バネ部材の端部に設けた係止部を挿通可能なスリットを設けるとともに、前記スリットの終端部手前には当該スリットと直交する状態で係止フックと当該係止フックを操作するための操作片とを一体に設け、前記操作片の頭部は、前記バネ受部材及び支持軸の外周から僅かに突出する状態としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のシート状部材の巻取装置においては、バレルの両端部に挿嵌される軸受部材の嵌入部外周に形成した複数の凸部のうち、少なくとも2箇所の凸部は、規制部側の幅を前記バレル内周に形成した溝の幅よりも僅かに広くするとともに、前記規制部との間に間隙を設け、前記間隙を設けた位置から先端側へ向かう中途位置までスリットを形成したので、前記凸部はスリットを利用して内側方向へ押し窄めた状態で前記溝に嵌入され、かつ、元の形状に復帰しようとする力によって前記溝に圧接する結果、バレルと軸受部材との間にガタツキが生じたり、バレルから軸受部材が脱落したりするのを防ぐことができる。
また、バネ受部材及び第2の支持部材の支持軸には、バネ部材の端部に挿入される側の端部に、前記バネ部材の端部に設けた係止部を挿通可能なスリットを設けるとともに、前記スリットの終端部手前には当該スリットと直交する状態で係止フックと当該係止フックを操作するためのレバー体とを一体に設けたので、前記バネ受部材及び支持軸の端部をバネ部材の端部に挿入すると同時に、前記係止部をスリットに挿通してその終端部と係止フックとの間に係止することにより、前記バネ部材はバネ受部材及び支持軸に対して容易にかつ抜脱不能に取付けることができる。
その上、前記係止フックと一体に設けた操作片の頭部は、前記バネ受部材及び支持軸の外周から僅かに突出する状態となっているので、前記バネ受部材をバレルに、前記支持軸を軸受部材にそれぞれ挿通すると、前記操作片の頭部は内側方向へ強制的に押し込まれ、前記係止フックがロック状態となる結果、前記係止部がスリットから抜脱するのを確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係るシート状部材の巻取装置を示す斜視図である。
同じく、巻取装置を示す分解斜視図である。
巻取装置を構成するバレルを示す説明図であり、(a)は側面図、(b)は(a)のA-A線における断面斜視図である。
同じく、巻取装置を構成するバネ部材を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
同じく、巻取装置を構成するバネ受部材を示す説明図であり、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は正面図、(e)は背面図、(f)は(d)のB-B線における断面図である。
同じく、巻取装置を構成するバネ受部材を示す斜視図である。
同じく、巻取装置を構成する軸受部材を示す説明図であり、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は正面図、(e)は(a)のC-C線における断面図である。
同じく、巻取装置を構成する軸受部材を示す斜視図である。
同じく、巻取装置を構成する第1の支持部材を示す説明図であり、(a)は斜視図、(b)は底面図、(c)は(b)のD-D線における断面図である。
同じく、巻取装置を構成する第2の支持部材の支持座を示す説明図であり、(a)は斜視図、(b)は底面図、(c)は(b)のE-E線における断面図である。
同じく、巻取装置を構成する第2の支持部材の支持軸を示す説明図であり、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は正面図、(e)は背面図、(f)は(d)のF-F線における断面図である。
同じく、巻取装置を構成する第2の支持部材の支持軸を示す斜視図である。
第1の軸受部材をバレルに取付ける状態を示す説明図である。
第2の支持部材の支持軸にバネ部材の一端を取付ける状態を示す説明図である。
第2の支持部材の支持軸を第2の軸受部材に挿通する状態を示す説明図である。
バネ受部材にバネ部材の他端を取付ける状態を示す説明図である。
バネ受部材をバレル内に嵌合する状態を示す説明図である。
第2の支持部材を挿通した第2の軸受部材をバレルに取付ける状態を示す説明図である。
巻取装置を組立てた状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について、図1ないし図19を参照しながら具体的に説明する。
図1は本発明に係るシート状部材の巻取装置を示す斜視図、図2は同じく、巻取装置を示す分解斜視図である。
図1及び図2において、1は本発明に係るシート状部材の巻取装置(以下、単に巻取装置という)である。前記巻取装置1は、トノカバーやサンシェード等の可撓性のシート状部材2の一端が固着される中空円筒状のバレル3と、前記バレル3内に収納されるバネ部材4と、同じく前記バレル3内に収納され、前記バネ部材4の一端が係止されるバネ受部材5と、前記バレル3の両端部に挿嵌される第1,第2の軸受部材6A,6Bと、前記軸受部材6A,6Bを介して前記バレル3を回転可能に支持する第1,第2の支持部材7,8と、前記バネ部材4とバレル3との間に介挿されるチューブ部材9と、前記軸受部材6と支持部材7,8との間に介挿されるリング状のカラー10とを備えて構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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