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公開番号2024039212
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-22
出願番号2022143594
出願日2022-09-09
発明の名称遮音引き戸構造
出願人株式会社泉陽商会
代理人個人,個人
主分類E06B 5/20 20060101AFI20240314BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】引き戸がスムーズかつ軽快に開閉できると共に、遮音性が高い引き戸構造を提供する。
【解決手段】遮音シール材Sが、横断面が薄肉円弧状の弾性変形自在リップ20を有し、このシール材Sを引き戸10の四辺に配設する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
引き戸(10)の上端縁(10A)・下端縁(10B)・前方側端縁(10C)・後方側端縁(10D)と、出入口(P)を形成している上枠(2)・下枠(3)・前方縦枠(4A)・後方縦枠(4B)とが、引き戸閉鎖状態下で、各々が対応する上辺部位(21)・下辺部位(22)・前側辺部位(23)・後側辺部位(24)には、
遮音シール材(S)を配設し、
該遮音シール材(S)は、横断面が薄肉円弧状の弾性変形自在リップ(20)を、備えていることを、
特徴とする遮音引き戸構造。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
上記引き戸(10)の上端縁(10A)には吊車(7)(7)が付設され、かつ、上記上枠(2)には、上記吊車(7)(7)が懸架されて転動案内されるレール部材(8)が配設され、
上記引き戸(10)が、出入口開放状態から出入口閉鎖状態まで走行するに従って、上記引き戸(10)はしだいに下降するように、上記レール部材(8)は正面視傾斜状として配設されている請求項1記載の遮音引き戸構造。
【請求項3】
上記引き戸(10)の上端縁(10A)において、上記遮音シール材(S)を、弾性変形自在リップ(20)が下方向を向いた下向き姿勢にて固設され、
上記引き戸(10)の下端縁(10B)において、上記遮音シール材(S)を、弾性変形自在リップ(20)が下方向を向いた下向き姿勢にて固設し、
上記引き戸(10)が、出入口開放状態から出入口閉鎖状態まで走行する際に、上記下向き姿勢の上記両リップ(20)(20)は、各々、上枠(2)・下枠(3)のリップ接触部位(Y)に対して、しだいに接近しつつ弾性的に圧縮変形してゆき、出入口閉鎖状態下では、最大圧縮変形状態として遮音性を発揮するよう構成した請求項2記載の遮音引き戸構造。
【請求項4】
正面視下傾状のレール部材(8)の勾配は、レール全長寸法を(L)mmとすると共に上下落差を(ΔH)mmとすれば、次の数式(1)のように、設定した請求項2又は3記載の遮音引き戸構造。
2.5 /1000≦ΔH/L≦10/1000・・・数式(1)
【請求項5】
引き戸(10)の上端縁(10A)を、上枠(2)の内部へ、下方から侵入させ、
上記レール部材(8)が固着された上記上枠(2)の鉛直壁部(18)に、ゴム又はプラスチック製スポンジ帯状体(29)を固着し、しかも、該スポンジ帯状体(29)の横断面矩形の長辺(29A)を鉛直方向として、かつ、上記侵入させた引き戸(10)の上端縁(10A)に近接状態として、配設し、
引き戸閉鎖状態下での上記上辺部位(21)の遮音性を向上させるように構成した請求項2記載の遮音引き戸構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、病院,クリニック,音楽教室,学校の教室等に好適な遮音引き戸構造に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、遮音性を備えた引き戸は、以下のような欠点があって、普及が遅れている。即ち、 (i) 引き戸の開閉の際、遮音パッキンが走行抵抗となって大きな力を必要とする点、 (ii) (扉に比較して、)左右方向に大きく引き戸が走行するために遮音パッキンが早期に摩耗損傷を受けて寿命が短い点、(iii) 引き戸の全閉状態において、前後方向のガタツキが、扉(ドア)に比べて、大きく、従来の遮音パッキンでは、開口部の周囲枠と、引き戸の4辺との間を、十分に密閉(遮音)することが至難である点。
そこで、従来、特許文献1に示すような遮音機構を備えた遮音引き戸構造が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-173973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1にて提案された従来の遮音引き戸構造は、引き戸本体を、上枠のレールから吊下げて開閉走行させる構成であって、このレールの上縁に弧状凹部を2個形成すると共に、引き戸が(開状態から)全閉状態にまで走行してくると、2個の吊車(コロ)が上記凹所に落ち込んで、引き戸が下方へ落下する。
開口部の下枠には、上方開口溝付パッキンが固着されており、引き戸が下方へ落下することで、引き戸の下端縁の一部(接触板)が上記パッキンの内部へ侵入して、遮音させる構成である。
【0005】
このような特許文献1の発明では、以下のような欠点(問題)がある。
即ち、 (i) 引き戸の開閉の際の走行抵抗は小さく、スムーズな開閉走行が可能であるが、レールの弧状凹部へ吊車(コロ)が落ち込む際に比較的大きな衝撃音が発生する欠点。 (ii) 全閉状態から引き戸を開き始める際に(レールの弧状凹部から吊車(コロ)を引き出すために)大きな力を必要とする欠点。(iii) 開口部の下辺(靴ずり)に付設の上方開口状パッキンに土・砂・塵等が侵入し易く清掃が面倒であり、かつ、パッキンの寿命が短いという欠点。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明は、引き戸の上端縁・下端縁・前方側端縁・後方側端縁と、出入口を形成している上枠・下枠・前方縦枠・後方縦枠とが、引き戸閉鎖状態下で、各々が対応する上辺部位・下辺部位・前側辺部位・後側辺部位には;遮音シール材を配設し;該遮音シール材は、横断面が薄肉円弧状の弾性変形自在リップを、備えている。
また、上記引き戸の上端縁には吊車が付設され、かつ、上記上枠には、上記吊車が懸架されて転動案内されるレール部材が配設され;上記引き戸が、出入口開放状態から出入口閉鎖状態まで走行するに従って、上記引き戸はしだいに下降するように、上記レール部材は正面視傾斜状として配設されている。
また、上記引き戸の上端縁において、上記遮音シール材を、弾性変形自在リップが下方向を向いた下向き姿勢にて固設され;上記引き戸の下端縁において、上記遮音シール材を、弾性変形自在リップが下方向を向いた下向き姿勢にて固設し;上記引き戸が、出入口開放状態から出入口閉鎖状態まで走行する際に、上記下向き姿勢の上記両リップは、各々、上枠・下枠のリップ接触部位に対して、しだいに接近しつつ弾性的に圧縮変形してゆき、出入口閉鎖状態下では、最大圧縮変形状態として遮音性を発揮するよう構成した。
【0007】
また、正面視下傾状のレール部材の勾配は、レール全長寸法をLmmとすると共に上下落差をΔHmmとすれば、次の数式(1)のように、設定した。
2.5 /1000≦ΔH/L≦10/1000・・・数式(1)
また、引き戸の上端縁を、上枠の内部へ、下方から侵入させ;上記レール部材が固着された上記上枠の鉛直壁部に、ゴム又はプラスチック製スポンジ帯状体を固着し、しかも、該スポンジ帯状体の横断面矩形の長辺を鉛直方向として、かつ、上記侵入させた引き戸の上端縁に近接状態として、配設し;引き戸閉鎖状態下での上記上辺部位の遮音性を向上させるように構成した。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、引き戸構造の遮音性が、簡易な構成にて十分に高く維持できる。かつ、横断面が薄肉円弧状の弾性変形自在リップを備えた遮音シール材は、耐久性に優れると共に、引き戸の開閉時の走行(摩擦)抵抗が小さく、スムーズかつ快適な引き戸開閉作動を実現できた。
さらに、下辺部位に土・砂・塵等が溜らず、下枠(靴ずり)の清掃も容易であり、遮音シール材の寿命も長く、全体の耐久性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施の一形態を示す正面図であって、(A)は全体の正面図、(B)は要部拡大正面図である。
図1(A)の(II-II)断面拡大図である。
図2の要部拡大図である。
図2の他の要部の拡大図である。
図1(A)の(V-V)断面拡大図である。
図5の要部拡大図である。
図5の他の要部拡大図である。
遮音シール材の各種の横断面形状説明図である。
遮音シール材の各種の横断面形状説明図である。
遮音シール材の各種の横断面形状説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1~図7に示した本発明の実施の一形態に於て、10は引き戸であって、外面板11と内面板12の間に空隙室13を形成して、ロックウール等の断熱(遮音)材14が充填されている。ロックウールとした場合には、高周波の騒音等に対して高い遮音性能を発揮する。
(【0011】以降は省略されています)

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