TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024058209
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165427
出願日2022-10-14
発明の名称対震ユニット丁番
出願人個人
代理人
主分類E06B 5/00 20060101AFI20240418BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】南海トラフ地震の発生の可能性が高くなっている現在、室内で閉じ込められて、家屋からの逃げ遅れが危惧されている。地震発生時に家屋からの逃げ遅れを防ぐための対震ユニット丁番の提供を課題とする。

【解決手段】第1管部(16)と第1軸体(15)により、前記第1管部内においてスライドが可能である第1対震丁番(10)と、第2管部(16)と第2軸体(25)により、前記第2管部内において移動可能である第2対震丁番(20)の両方を備える対震ユニット丁番(30)を提供し、扉に設置することにより、周辺構造物(3)の移動に干渉されることなく、扉本来の機能を維持することが可能な構造物を提供し、安全な場所へ脱出することが可能となる。

【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
扉の上方部に取付ける第1上側羽根と枠体部の上方部に取付けて、前記第1上側羽根と係合する第1下側羽根とで構成される第1対震丁番と、
扉の下方部に取付ける第2上側羽根と枠体部の下方部に取付けて、前記第2上側羽根と係合する第2下側羽根とで構成される第2対震丁番と、
を備える対震ユニット丁番であって、
前記第1上側羽根は、第1上側羽根板と、前記第1上側羽根板と一体となった第1軸体とを備え、
前記第1下側羽根は、第1下側羽根板と、前記第1下側羽根板と一体となった第1管部とを備え、
前記第1軸体の下部側を前記第1管部に挿入することで、前記第1上側羽根が前記第1下側羽根に回転可能に係合されており、
前記第2上側羽根は、第2上側羽根板と、前記第2上側羽根板と一体となった第2軸体とを備え、
前記第2下側羽根は、第2下側羽根板と、前記第2下側羽根板と一体となった第2管部とを備え、
前記第2軸体の下部側を前記第2管部に挿入することで、前記第2上側羽根が前記第2下側羽根に回転可能に係合されており、
前記第1管部の形状は、前記第1軸体が、第1管部内においてスライド可能な形状をなし、
前記第2管部の形状は、前記第2軸体が、第2管部内において移動可能な形状をなすことを特徴とする対震ユニット丁番。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
第1軸体は、第1上側羽根板と一体となった第1円柱部と前記第1円柱部の底面から延設される第1シャフトを備えると共に、
前記第1円柱部の下部の周囲を覆う位置にパイプを備え、かつ前記パイプは、下部を切り欠いている切り欠き部と、パイプ部で構成されており、
第1管部は、平面視略コの字状の形状をなし、前記第1管部より上側に飛び出る長方形の突き出し板を第一下側羽根板側に備え、
扉が閉まっている時は、前記突き出し板は、前記パイプの切り欠き部に位置して係合し、扉が開いている時は、前記突き出し板は、前記パイプのパイプ部に位置して係合している、
ことを特徴とする請求項1に記載の対震ユニット丁番。
【請求項3】
第1管部は、平面視略コの字状の形状をなし、通常時に前記第1管部内での第1軸体のスライドを静止する係止部を備えることを特徴とする請求項1に記載の対震ユニット丁番。
【請求項4】
第1管部の平面視略コの字状の形状の先端が内側に屈曲している構造を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれか1項に記載の対震ユニット丁番。
【請求項5】
第2軸体は、第2上側羽根板と一体となった第2円柱部と前記第2円柱部の底面から延設される第2シャフトを備えると共に、
前記第2シャフトは鉛筆状に尖った円錐台部を先端に備え、
第2管部は、底面から上面開口に向けて開口径が広がるような筒状の形状をなすと共に、
前記第2管部の底面には、第2溝部を備え、第2上側羽根が第2下側羽根に係合された状態において、
前記円錐台部が前記第2溝部に合わさる、
ことを特徴とする請求項4に記載の対震ユニット丁番。
【請求項6】
第1軸体は、第1上側羽根板と一体となった第1円筒部と前記第1円筒部に嵌合して第1円筒部内で回転自在に保持される第1偏芯軸で構成され、
前記第1偏芯軸は、前記第1円筒部に嵌合する第1円柱形状部と前記第1円柱形状部の底面から延設されると共に、第一円柱形状部の底面に対して偏芯した位置に配置される第1偏芯シャフトとを備えている、
第2軸体は、第2上側羽根板と一体となった第2円筒部と前記第2円筒部
に嵌合して第2円筒部内で回転自在に保持される第2偏芯軸で構成され、
前記第2偏芯軸は、前記第2円筒部に嵌合する第2円柱形状部と前記第2円柱形状部の底面から延設されると共に、第2円柱形状部の底面に対して偏芯した位置に配置される第2偏芯シャフトとを備えている、
ことを特徴とする請求項5に記載の対震ユニット丁番。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
地震により建物の周辺構造物に歪みが生じた場合にも、扉が開く機構を
持つ対震ユニット丁番を提供する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
建物の周辺構造物に固定される従来の扉は、地震による周辺構造物の変形により扉全体または一部が変形して、開閉機能に支障を生じ、扉本来の開閉機能が損なわれる。この変形の対策扉として(イ)耐震丁番とラッチ受けで構成されたもの、(ロ)ローラーを有する金具を扉先端に取り付け、変形による干渉抵抗を軽減するもの、(ハ)周辺構造物の変形を扉枠と扉に干渉させない機能をもたせたものが知られている。特許文献1は(ハ)であり、周辺構造物と扉枠とのクリアランスと自立機構で開閉機能を有するものが知られている。
【0003】
非特許文献1では地震発生後の層間変位角1/60以下をAランク、1/60を超え1/20以下をBランク、1/20を超えるものをCランクとし、Bランクまでは建物の倒壊のおそれは無いとされる。
Bランクの場合、1/60~1/20であるので、水平方向の移動変形は、
扉高さ2000mmとすると、1/60で33mm(2000×1/60=33)、1/20で100mm(2000×1/20=100)となり、水平方向の移動変形は33mmから100mmとなり、最大100mmまでの移動変形であれば、建物の倒壊は免れるとの報告である。
層間変位角とは建物の1階部分の高さに対する横ずれの比をラジアンで表すと定義されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特願2016-098284
【非特許文献】
【0005】
(財)日本建築防災協会出版の被災建築物応急危険度判定マニュアル
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の技術では、地震発生後に非特許文献1のBランクの1/20の層間変位角の変形(移動)により前後左右全ての層間変位角の変形(変動)に機能する構造物はない。
【0007】
本発明は非特許文献1のBランク1/20の層間変位の前後左右全てに機能するもので、地震発生時の外力、通常使用時の外力や故意による外力による移動など、建屋が倒壊するまでの変形に干渉されることなく、扉が開く
機構を持つ丁番を提供するものである。
【0008】
南海トラフ地震の発生の可能性が高くなっている現在、室内で閉じ込められて、家屋からの逃げ遅れが危惧されている。地震発生時に家屋からの逃げ遅れを防ぐための対震ユニット丁番の提供を課題とする。
また、対震ユニット丁番の提供は、新築の家やリフォームの家など新たに扉を取り付ける場合だけではなく、既存の家屋などへの普及が進むように、既存の扉の丁番を対震ユニット丁番に変更するだけで、地震発生時に家屋からの逃げ遅れを防ぐための脱出ユニット扉を提供し、安価で比較的簡単に地震発生に備えることができることを課題とする。
【0009】
小さな地震でも、周辺構造物が変形してしまい、扉が開きにくくなった場合に、周辺構造物と扉の位置関係を丁番で調整し、扉の開閉がスムーズとなる対震ユニット丁番を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための手段として、請求項1では、扉(1)の上方部に取付ける第1上側羽根(11)と枠体部(2)の上方部に取付けて、前記第1上側羽根(11)と係合する第1下側羽根(12)とで構成される第1対震丁番(10)と、
扉(1)の下方部に取付ける第2上側羽根(21)と枠体部(2)の下方部に取付けて、前記第2上側羽根(21)と係合する第2下側羽根(22)とで構成される第2対震丁番(20)と、
を備える対震ユニット丁番(30)であって、
前記第1上側羽根(11)は、第1上側羽根板(13)と、前記第1上側羽根板(13)と一体となった第1軸体(15)とを備え、
前記第1下側羽根(12)は、第1下側羽根板(14)と、前記第1下側羽根板(14)と一体となった第1管部(16)とを備え、
前記第1軸体(15)の下部側を前記第1管部(16)に挿入することで、前記第1上側羽根(11)が前記第1下側羽根(12)に回転可能に係合されており、
前記第2上側羽根(21)は、第2上側羽根板(23)と、前記第2上側羽根板(23)と一体となった第2軸体(25)とを備え、
前記第2下側羽根(22)は、第2下側羽根板(24)と、前記第2下側羽根板(24)と一体となった第2管部(26)とを備え、
前記第2軸体(25)の下部側を前記第2管部(26)に挿入することで、前記第2上側羽根(21)が前記第2下側羽根(22)に回転可能に係合されており
前記第1管部(16)の形状は、前記第1軸体(15)が、前記第1管部(16)内においてスライド可能な形状をなし、
前記第2管部(26)の形状は、前記第2軸体(25)が、前記第2管部(26)内において移動可能な形状をなすことを特徴とする対震ユニット丁番(30)を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
対震ユニット丁番
16日前
個人
板ルーバー通気ドア
16日前
個人
制御盤
2か月前
株式会社豊和
窓開閉装置
1か月前
東友株式会社
建具
2か月前
三協立山株式会社
構造体
9日前
三協立山株式会社
構造体
9日前
株式会社ニチベイ
遮蔽装置
4日前
三協立山株式会社
開口部装置
16日前
三協立山株式会社
開口部装置
1か月前
三協立山株式会社
開口部装置
16日前
三協立山株式会社
開口部装置
16日前
三協立山株式会社
開口部装置
16日前
三協立山株式会社
開口部装置
16日前
イープラス合同会社
防災ドア
1か月前
三協立山株式会社
開口部装置
23日前
三協立山株式会社
開口部装置
1か月前
三協立山株式会社
開口部装置
1か月前
YKK AP株式会社
自動ドア
23日前
不二サッシ株式会社
ガラス障子
1か月前
株式会社LIXIL
日射遮蔽装置
1か月前
ナブテスコ株式会社
防火戸
1か月前
株式会社LIXIL
日射遮蔽装置
1か月前
YKK AP株式会社
枠改装構造
1か月前
YKK AP株式会社
枠改装構造
1か月前
文化シヤッター株式会社
開閉装置
2か月前
泉株式会社
窓ガラス保護具
10日前
大和ハウス工業株式会社
戸袋
2か月前
文化シヤッター株式会社
開閉体装置
26日前
個人
引戸の気密パッキンの取付構造
1日前
株式会社LIXIL
建具
1か月前
株式会社LIXIL
建具
1か月前
株式会社泉陽商会
遮音引き戸構造
1か月前
ジー・オー・ピー株式会社
作業台用梯子
1か月前
昭和フロント株式会社
建具
1か月前
昭和フロント株式会社
建具
1か月前
続きを見る