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公開番号2024066777
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-16
出願番号2022176462
出願日2022-11-02
発明の名称金属表面処理剤
出願人株式会社日立製作所
代理人青稜弁理士法人
主分類C09D 5/00 20060101AFI20240509BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】 金属表面との密着性に優れた金属表面処理剤を提供する。
【解決手段】 金属表面に化学結合する官能基と塗装膜と化学結合する官能基とを含む第1のシラン化合物と、金属表面に化学結合する官能基と金属に防錆性を与える官能基とを含む第2のシラン化合物と、溶媒としての有機溶剤と水の混合物とを有する金属表面処理剤。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
金属表面に化学結合する官能基と塗装膜と化学結合する官能基とを含む第1のシラン化合物と、
金属表面に化学結合する官能基と金属に防錆性を与える官能基とを含む第2のシラン化合物と、
溶媒としての有機溶剤と水の混合物とを有する金属表面処理剤。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
請求項1に記載の金属表面処理剤において、
基材となる前記金属表面に対して、
接触角が、90°以下となるように前記溶媒が、調整される金属表面処理剤。
【請求項3】
請求項1に記載の金属表面処理剤において、
第1のシラン化合物の濃度は、0.05質量%以上2質量%以下であり、
第2のシラン化合物の濃度は、0.05質量%以上9質量%以下である金属表面処理剤。
【請求項4】
請求項1に記載の金属表面処理剤において、
前記溶媒としての前記有機溶剤と前記水の混合物における前記有機溶剤と前記水の質量比の比率が、5:95~95:5の範囲である金属表面処理剤。
【請求項5】
請求項1に記載の金属表面処理剤によって形成された表面処理層に、塗装膜が形成される塗装体。
【請求項6】
請求項1に記載の金属表面処理剤によって形成された表面処理層に、塗装膜が形成される鉄道車両。
【請求項7】
金属表面に化学結合する官能基と塗装膜と化学結合する官能基とを含む第1のシラン化合物と、
金属表面に化学結合する官能基と金属に防錆性を与える官能基とを含む第2のシラン化合物と、を混合した後に、
有機溶剤と水を添加して表面処理剤の溶液とする表面処理剤の製造方法。
【請求項8】
請求項7に記載の表面処理剤の製造方法において、
前記表面処理剤によって形成された表面処理層に、塗装膜を形成する塗装体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属表面処理剤に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
建築物や移動体をはじめとする構造物の多くには、意匠性の付与や保護などを目的に塗装が施されている。特に鉄道車両や自動車等の移動体においては、美観の付与や空力抵抗の低減するために、塗膜表面を平滑にする必要がある。このような塗装を行う前に被塗面を処理することが一般的に行われている。例えば、金属に対しては、ブラストや研磨などの物理的処理、リン酸処理やジルコニウム処理等が行われている。
【0003】
しかし、これらの技術によれば、物理的方法ではブラストに用いる粉体や研磨くずが被塗面に残って塗装膜の剥離等の不具合を引き起こしたり、化成処理では洗浄槽、処理槽、リンス槽などの複数の槽を準備する必要があったりする。特に鉄道車両のような大型製品においては大型槽が必要であり大量の廃液が生ずる。これらの不都合を解消する技術として、例えばシラン系化合物を用いた表面処理が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、研磨くずの発生や槽などの設備投資を必要とすることなく、スプレーや刷毛塗りなどで簡易に塗装膜に適度な密着力を付与することで、塗装の信頼性を確保する効果が期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-43845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したような従来の技術を用いて被塗面である金属の表面処理を行う場合、適切な表面処理剤を、表面全体を均一に処理することが重要となる。適切な表面処理剤とは、金属とその表面に塗装される塗装膜との密着を強い化学結合で確保でき、金属表面を腐食等から保護できる処理剤である。また、この処理剤が金属表面に均一に塗布された状態でなければならず、そのためには金属表面への表面処理剤の濡れが良好である必要がある。濡れが良好でないと、表面処理剤の付着が面内で不均一となり、濡れなかった箇所や、表面処理剤が不適切に多量に付着した箇所が生じて塗装の剥離が発生する。
【0006】
本発明の目的は、金属表面との密着性に優れた金属表面処理剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、金属表面に化学結合する官能基と塗装膜と化学結合する官能基とを含む第1のシラン化合物と、金属表面に化学結合する官能基と金属に防錆性を与える官能基とを含む第2のシラン化合物と、溶媒としての有機溶剤と水の混合物とを有する金属表面処理剤である。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、金属表面との密着性に優れた金属表面処理剤が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1の実施形態を示す塗装膜の概略的断面図である。
塗装部を有する車両である。
表1-1を示す図である。
表1-2を示す図である。
表2を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の車両は、表面に塗装が施された塗装部を有する車両であって、塗装部は、金属構造物と、金属構造物上に施した表面処理層と、表面処理層上に設けられた塗装膜とを備え、表面処理層は、金属構造物表面と塗装膜の間に配置され、分子骨格中にシランを含む化合物よりなるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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