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公開番号2024066098
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022175400
出願日2022-11-01
発明の名称平型導体用電気コネクタ
出願人ヒロセ電機株式会社
代理人個人
主分類H01R 12/77 20110101AFI20240508BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】端子と平型導体との良好な接触状態を維持しやすい平型導体用電気コネクタを提供する。
【解決手段】端子20は、一端側でハウジング10に固定的に取り付けられる取付部と、他端側で前後方向に延びて設けられ平型導体Cの回路部に接触する接触腕部25,26と、取付部と接触腕部25,26との間に設けられた弾性変位可能な弾性部28とを有しており、弾性部28は、前後方向、端子配列方向、および平型導体Cの厚さ方向である上下方向の少なくとも1つの方向に弾性変位可能となっており、接触腕部25,26は、少なくとも上下方向に弾性変位可能であり、かつ、前記弾性部28が弾性変位したとき、弾性部28とともに変位可能となっている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
前後方向に延びる平型導体が前方へ向けて挿入接続される平型導体用電気コネクタにおいて、
前記平型導体の幅方向を端子配列方向として配列される複数の端子と、
前記複数の端子を保持するハウジングとを有しており、
前記端子は、一端側で前記ハウジングに固定的に取り付けられる取付部と、他端側で前後方向に延びて設けられ前記平型導体の回路部に接触する接触腕部と、前記取付部と前記接触腕部との間に設けられた弾性変位可能な弾性部とを有しており、
前記弾性部は、前後方向、端子配列方向、および前記平型導体の厚さ方向である上下方向の少なくとも1つの方向に弾性変位可能となっており、
前記接触腕部は、少なくとも上下方向に弾性変位可能であり、かつ、前記弾性部が弾性変位したとき、前記弾性部とともに変位可能となっていることを特徴とする平型導体用電気コネクタ。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記弾性部は、その長手方向での中間位置で屈曲された屈曲部を有していることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
【請求項3】
前記端子は、上下方向で前記平型導体に対して前記接触腕部とは反対側に、前記平型導体を前記接触腕部へ向けて直接的または間接的に押圧する押圧部を有していることとする請求項1または請求項2に記載の平型導体用電気コネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、平型導体が挿入接続される平型導体用電気コネクタに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
平型導体用電気コネクタとして、例えば、特許文献1の電気コネクタが知られている。この特許文献1の電気コネクタでは、前後方向に延びる平型導体(フラットケーブル)が前方へ向けて挿入接続されており、複数の端子を保持するハウジングに取り付けられたスライダによって、平型導体がコネクタに接続された状態を維持するようになっている。具体的には、スライダは、平型導体の抜出を許容する後退位置と平型導体の抜出を阻止する前進位置との間で前後方向に移動可能な状態で、ハウジングに後方から取り付けられている。
【0003】
端子は、ハウジングの前部で上下方向に延びる支柱部と、支柱部の下端からハウジング外へ延出し回路基板の実装面に接続される接続部と、支柱部の上部から後方へ向けて延びる上アーム部と、支柱部の下部から後方へ向けて延び上下方向で弾性変位可能な第1下アーム部および第2下アーム部を有している。この端子は、上アーム部の前端部に形成された突起でハウジングに対して前方から圧入されて保持されている。第1下アーム部および第2下アーム部は、前後方向での長さが異なっており、それぞれの後端に設けられた接触部で平型導体の回路部に接圧をもって接触可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6786356号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の電気コネクタが、振動が生じやすい環境で使用された場合、端子の第1下アーム部および第2下アーム部が電気コネクタの外部からの振動に追従するように弾性変位することにより、端子の接触部と平型導体の回路部との接触状態が維持される。第1下アーム部および第2下アーム部が上記振動にどの程度追従できるかは、第1下アーム部および第2下アーム部の長さに左右される。もし振動の周波数が高く、第1下アーム部および第2下アーム部の弾性変位によって追従できない場合には、端子の接触部と平型導体の回路部とが細かく摺接することとなる。このような細かい摺接が繰り返されると、接触部および回路部が削られて金属粉が生じ、この金属粉が接触部と回路部との接触部分の近傍に堆積する。これらの金属粉は、酸化することにより、接触部と回路部との電気的導通状態に悪影響を及ぼす。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑み、端子と平型導体との良好な接触状態を維持しやすい平型導体用電気コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係る平型導体用電気コネクタは、前後方向に延びる平型導体が前方へ向けて挿入接続される。
【0008】
かかる平型導体用電気コネクタにおいて、本発明では、前記平型導体の幅方向を端子配列方向として配列される複数の端子と、前記複数の端子を保持するハウジングとを有しており、前記端子は、一端側で前記ハウジングに固定的に取り付けられる取付部と、他端側で前後方向に延びて設けられ前記平型導体の回路部に接触する接触腕部と、前記取付部と前記接触腕部との間に設けられた弾性変位可能な弾性部とを有しており、前記弾性部は、前後方向、端子配列方向、および前記平型導体の厚さ方向である上下方向の少なくとも1つの方向に弾性変位可能となっており、前記接触腕部は、少なくとも上下方向に弾性変位可能であり、かつ、前記弾性部が弾性変位したとき、前記弾性部とともに変位可能となっていることを特徴としている。
【0009】
本発明では、端子は、取付部と接触腕部との間に、前後方向、端子配列方向および上下方向の少なくとも1つの方向に弾性変位可能な弾性部を有している。したがって、本発明の電気コネクタが、振動が生じやすい環境で使用され、外部からの振動を受けたとき、端子において、接触腕部だけでなく、弾性部も弾性変位する。つまり、本発明では、従来のような接触腕部だけが弾性変位可能となっている場合と比べて、弾性変位可能な部分が長く設けられている。したがって、電気コネクタが外部からの高い周波数の振動を受けても、接触腕部が弾性部とともに変位することでその振動に追従しやすくなり、その結果、接触腕部との平型導体の回路部との細かい摺接、ひいてはその摺接に起因する金属粉の発生を回避できる。したがって、接触部と回路部との電気的導通状態を維持しやすくなる。
【0010】
(2) (1)の発明において、前記弾性部は、その長手方向での中間位置で屈曲された屈曲部を有していることとしてもよい。このように弾性部に屈曲部を設けることにより、屈曲部の屈曲方向で弾性部を大きくすることなく、弾性部の全長を長くして、弾性部ひいては端子における弾性変位量を大きく確保できる。
(【0011】以降は省略されています)

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