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公開番号2024061985
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-09
出願番号2022169679
出願日2022-10-24
発明の名称コンバイン
出願人井関農機株式会社
代理人弁理士法人永井国際特許事務所
主分類A01F 12/22 20060101AFI20240430BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】破損等したツースの交換作業の作業負担を軽減することができるコンバインを提案する。
【解決手段】扱胴は、脱穀装置の前壁と後壁に架設された回転軸(30)と、回転軸(30)における前側に配置された支持された前ロータ(32A)と、後側に支持された後ロータ(32B)から形成され、前ロータ(32A)と後ロータ(32B)は、それぞれ円形状の前プレートと、円形状の後プレートと、前プレートと後プレートに架設された周方向に所定の間隔を隔てて前後方向に延在するバーフレーム(50)と前後フレームと、前後フレームに前後方向に所定の間隔を隔てて設けた円形状のリングフレーム(52)と、リングフレーム(52)の外周部に周方向に所定の間隔を隔てて立設された穀稈を掻込むツース(58)から形成した。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
機体フレーム(1)の前側に刈取前処理装置(3)を設け、該刈取前処理装置(3)の後方に脱穀装置(4)を設けたコンバインにおいて、
前記脱穀装置(4)の上部に、前記刈取前処理装置(3)から搬送されてきた穀稈を脱穀する扱胴(11)と、該扱胴(11)の下側に穀稈の落下を抑制する受網(12)を設け、
前記扱胴(11)は、前記脱穀装置(4)の前壁と後壁に架設された回転軸(30)と、該回転軸(30)における前側に配置された支持された前ロータ(32A)と、後側に支持された後ロータ(32B)から形成され、
前記回転軸(30)の前部に第1プレート(41)を設け、前記回転軸(30)の後部に第3プレート(36)を設け、前記回転軸(30)における第1プレート(41)と第3プレート(36)の中間に第2プレート(35)を設け、
前記前ロータ(32A)と後ロータ(32B)は、それぞれ円形状の前プレート(53)と、円形状の後プレート(54)と、前記前プレート(53)と後プレート(54)に架設された周方向に所定の間隔を隔てて前後方向に延在するバーフレーム(50)と前後フレーム(51)と、該前後フレーム(51)に前後方向に所定の間隔を隔てて設けた円形状のリングフレーム(52)と、該リングフレーム(52)の外周部に周方向に所定の間隔を隔てて立設された穀稈を掻込むツース(58)から形成され、
前記前ロータ(32A)の前プレート(53)を第1プレート(41)の後面に、前記前ロータ(32A)の後プレート(54)を第2プレート(35)の前面に装着し、
前記後ロータ(32B)の前プレート(53)を第2プレート(35)の後面に、前記後ロータ(32B)の後プレート(54)を第3プレート(36)の前面に装着したことを特徴とするコンバイン。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記前プレート(53)と後プレート(54)を周方向に分割し、
前記前後フレーム(51)を、前記前プレート(53)と後プレート(54)の回転方向の上手部に配置される上手前後フレーム(55)と下手部に配置される下手前後フレーム(56)で形成し、
前記上手前後フレーム(55)と下手前後フレーム(56)で、周方向に分割された前プレート(53)と後プレート(54)を周方向に連結した請求項1記載のコンバイン。
【請求項3】
穀粒径が小さい穀粒を有する穀稈の脱穀作業を行う場合には、前記前ロータ(32A)と後ロータ(32B)のツース(58)の径方向の長さを長くして、前記ツース(58)の先端部と受網(12)の隙間を狭くした請求項1又は2記載のコンバイン。
【請求項4】
穀粒径が大きい穀粒を有する穀稈の脱穀作業を行う場合には、前記前ロータ(32A)と後ロータ(32B)のツース(58)の径方向の長さを短くして、前記ツース(58)の先端部と受網(12)の隙間を広くした請求項1又は2記載のコンバイン。
【請求項5】
穀粒径が大きい穀粒を有する穀稈の脱穀作業を行う場合には、前記前ロータ(32A)のツース(58)の径方向の長さを短くして、前記ツース(58)の先端部と受網(12)の隙間を広くし、前記後ロータ(32B)のツース(58)の径方向の長さを長くして、前記ツース(58)の先端部と受網(12)の隙間を狭くした請求項1又は2記載のコンバイン。
【請求項6】
平面視において、前記前ロータ(32A)と後ロータ(32B)の前後方向に隣接するツース(58)を結ぶ仮想線(L)を回転方向の上手部に向かって延在させた請求項5記載のコンバイン。
【請求項7】
正面視において、前記後ロータ(32B)の前プレート(53)の外周部を、前記後ロータ(32B)のツース(58)の先端部の回転軌跡よりも径方向の外側に延在させた請求項6記載のコンバイン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインの脱穀装置の扱胴に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、脱穀装置の前後壁に扱胴の回転軸を架設し、扱胴軸の前後と後部に支持された前側プレートと後側プレートの外周部に周方向に所定の間隔を隔てて複数の扱歯フレームを架設し、扱歯フレームに前後方向に所定の間隔を隔てて複数の扱歯が立設する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-187308号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の技術においては、使用によって破損等した扱歯を交換する場合には、前側プレートと後側プレートに架設された扱歯フレームを取外す必要が有ることから交換作業の作業負担が大きいという問題点が指摘されていた。
【0005】
そこで、本発明の主たる課題は、使用によって破損等したツース(扱歯)の交換作業の作業負担を軽減することができるコンバインを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、機体フレーム(1)の前側に刈取前処理装置(3)を設け、該刈取前処理装置(3)の後方に脱穀装置(4)を設けたコンバインにおいて、
前記脱穀装置(4)の上部に、前記刈取前処理装置(3)から搬送されてきた穀稈を脱穀する扱胴(11)と、該扱胴(11)の下側に穀稈の落下を抑制する受網(12)を設け、前記扱胴(11)は、前記脱穀装置(4)の前壁と後壁に架設された回転軸(30)と、該回転軸(30)における前側に配置された支持された前ロータ(32A)と、後側に支持された後ロータ(32B)から形成され、前記回転軸(30)の前部に第1プレート(41)を設け、前記回転軸(30)の後部に第3プレート(36)を設け、前記回転軸(30)における第1プレート(41)と第3プレート(36)の中間に第2プレート(35)を設け、前記前ロータ(32A)と後ロータ(32B)は、それぞれ円形状の前プレート(53)と、円形状の後プレート(54)と、前記前プレート(53)と後プレート(54)に架設された周方向に所定の間隔を隔てて前後方向に延在するバーフレーム(50)と前後フレーム(51)と、該前後フレーム(51)に前後方向に所定の間隔を隔てて設けた円形状のリングフレーム(52)と、該リングフレーム(52)の外周部に周方向に所定の間隔を隔てて立設された穀稈を掻込むツース(58)から形成され、前記前ロータ(32A)の前プレート(53)を第1プレート(41)の後面に、前記前ロータ(32A)の後プレート(54)を第2プレート(35)の前面に装着し、前記後ロータ(32B)の前プレート(53)を第2プレート(35)の後面に、前記後ロータ(32B)の後プレート(54)を第3プレート(36)の前面に装着したことを特徴とするコンバインである。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記前プレート(53)と後プレート(54)を周方向に分割し、前記前後フレーム(51)を、前記前プレート(53)と後プレート(54)の回転方向の上手部に配置される上手前後フレーム(55)と下手部に配置される下手前後フレーム(56)で形成し、前記上手前後フレーム(55)と下手前後フレーム(56)で、周方向に分割された前プレート(53)と後プレート(54)を周方向に連結した請求項1記載のコンバインである。
【0008】
請求項3記載の発明は、穀粒径が小さい穀粒を有する穀稈の脱穀作業を行う場合には、前記前ロータ(32A)と後ロータ(32B)のツース(58)の径方向の長さを長くして、前記ツース(58)の先端部と受網(12)の隙間を狭くした請求項1又は2記載のコンバインである。
【0009】
請求項4記載の発明は、穀粒径が大きい穀粒を有する穀稈の脱穀作業を行う場合には、前記前ロータ(32A)と後ロータ(32B)のツース(58)の径方向の長さを短くして、前記ツース(58)の先端部と受網(12)の隙間を広くした請求項1又は2記載のコンバインである。
【0010】
請求項5記載の発明は、穀粒径が大きい穀粒を有する穀稈の脱穀作業を行う場合には、前記前ロータ(32A)のツース(58)の径方向の長さを短くして、前記ツース(58)の先端部と受網(12)の隙間を広くし、前記後ロータ(32B)のツース(58)の径方向の長さを長くして、前記ツース(58)の先端部と受網(12)の隙間を狭くした請求項1又は2記載のコンバインである。
(【0011】以降は省略されています)

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