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公開番号2024148589
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023061852
出願日2023-04-06
発明の名称作業車両
出願人井関農機株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類A01C 15/00 20060101AFI20241010BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】作業計画マップに基づいて、圃場に正確に施肥を実行する作業車両を提供すること。
【解決手段】実施形態の一態様に係る作業車両は、走行車体と、苗植付部と、施肥装置と、位置検出装置と、制御装置とを備える。苗植付部は、走行車体に設けられ、圃場に苗の植付作業を行う。施肥装置は、走行車体に設けられ、圃場に肥料を供給する。位置検出装置は、走行車体の位置に関する情報を検出する。制御装置は、植付作業を行う圃場における作業計画マップを記憶可能な端末装置と通信可能であり、施肥装置を制御する。制御装置は、植付クラッチがONであり、端末装置の電源がONであり、かつ、走行車体の位置を検出可能である場合に、作業計画マップにおける作業指示値に基づいて、施肥装置における施肥量を変更する。作業計画マップは、圃場に対応し、メッシュ状に区切られた区画毎に、作業指示値が紐付けられたマップである。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
走行車体と、
前記走行車体に設けられ、圃場に苗の植付作業を行う苗植付部と、
前記走行車体に設けられ、前記圃場に肥料を供給する施肥装置と、
前記走行車体の位置に関する情報を検出する位置検出装置と、
前記植付作業を行う前記圃場における作業計画マップを記憶可能な端末装置と通信可能であり、前記施肥装置を制御する制御装置と
を備え、
前記制御装置は、
植付クラッチがONであり、前記端末装置の電源がONであり、かつ、前記走行車体の位置を検出可能である場合に、前記作業計画マップにおける作業指示値に基づいて、前記施肥装置における施肥量を変更し、
前記作業計画マップは、前記圃場に対応し、メッシュ状に区切られた区画毎に、前記作業指示値が紐付けられたマップである、作業車両。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記端末装置と通信ができない場合、前記施肥装置における施肥量を、前記作業指示値ではなく、手動操作によって設定される基本施肥量とする、請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
前記制御装置は、前記圃場に対する前記作業計画マップが前記端末装置に記憶されていない場合、前記施肥装置における施肥量を、前記作業指示値ではなく、手動操作によって設定される基本施肥量とする、請求項1に記載の作業車両。
【請求項4】
前記制御装置は、前記走行車体の位置が検出できない場合、前記施肥装置における施肥量を、前記作業指示値ではなく、手動操作によって設定される基本施肥量とする、請求項1に記載の作業車両。
【請求項5】
前記制御装置は、前記走行車体の位置が、前記作業計画マップ外である場合、前記施肥装置における施肥量を、前記作業指示値ではなく、手動操作によって設定される基本施肥量とする、請求項1に記載の作業車両。
【請求項6】
前記制御装置は、前記作業指示値が、前記施肥装置における施肥可能範囲外である場合、前記施肥装置における施肥量を、前記作業指示値ではなく、手動操作によって設定される基本施肥量とする、請求項1に記載の作業車両。
【請求項7】
前記制御装置は、前記施肥装置における施肥量を、前記作業指示値ではなく、前記基本施肥量とする場合、前記施肥量が、前記基本施肥量であることを表示部に表示させる、請求項2~6のいずれか1つに記載の作業車両。
【請求項8】
前記作業指示値は、補正入力操作に応じて補正可能範囲で補正可能である、請求項1に記載の作業車両。
【請求項9】
前記作業指示値の補正値は、前記圃場における植付作業の終了が検知された場合、リセットされる、請求項8に記載の作業車両。
【請求項10】
前記作業指示値は、前記肥料の比重、および、補正入力操作に基づいて補正され、補正後の前記作業指示値が、施肥規制範囲を超える場合、前記施肥規制範囲に規制される、請求項1に記載の作業車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作業車両に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、圃場における過去の育成データに基づいて、圃場の各エリアへの施肥量を示す作業計画マップを作成することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-184640号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記技術では、作成された作業計画マップに基づいて、圃場に正確に施肥を行うことについては考慮されていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、作業計画マップに基づいて、圃場に正確に施肥を実行する作業車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題を解決し、目的を達成するために、実施形態の一態様に係る作業車両は、走行車体と、苗植付部と、施肥装置と、位置検出装置と、制御装置とを備える。苗植付部は、走行車体に設けられ、圃場に苗の植付作業を行う。施肥装置は、走行車体に設けられ、圃場に肥料を供給する。位置検出装置は、走行車体の位置に関する情報を検出する。制御装置は、植付作業を行う圃場における作業計画マップを記憶可能な端末装置と通信可能であり、施肥装置を制御する。制御装置は、植付クラッチがONであり、端末装置の電源がONであり、かつ、走行車体の位置を検出可能である場合に、作業計画マップにおける作業指示値に基づいて、施肥装置における施肥量を変更する。作業計画マップは、圃場に対応し、メッシュ状に区切られた区画毎に、作業指示値が紐付けられたマップである。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、作業車両は、作業計画マップに基づいて、圃場に正確に施肥を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、作業車両を示す側面図である。
図2は、作業車両を示す平面図である。
図3は、苗移植機の制御装置を中心とした制御系を示すブロック図である。
図4は、リモコンに表示される作業計画マップの一例を示す図である。
図5は、施肥量の設定値が変更される一例を示す図である。
図6は、実施形態に係る施肥装置の制御処理を説明するフローチャートである。
図7は、変形例に係る苗移植機の概略を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
まず、図1および図2を参照して実施形態に係る作業車両1の概要について説明する。図1は、作業車両1を示す側面図である。図2は、作業車両1を示す平面図である。
【0010】
なお、以下の説明では、前後方向とは、作業車両1の直進時における進行方向であり、進行方向の前方側を「前」、後方側を「後」と規定する。作業車両1の進行方向とは、直進時において、操縦席41からハンドル35(ステアリング装置)に向かう方向である(図1および図2参照)。
(【0011】以降は省略されています)

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