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公開番号2024058756
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-30
出願番号2022166048
出願日2022-10-17
発明の名称卵の自動処理装置の稼働管理システムおよびその方法
出願人共和機械株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類A01K 43/00 20060101AFI20240422BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】稼働状況を把握し、稼働状況から作業効率を改善できる稼働管理システムを提供する。
【解決手段】稼働管理システムは、鶏卵処理システム1を構成する第i装置と通信ネットワークを介して接続される第一稼働管理装置30と、鶏卵処理システム1と通信ネットワークを介して接続される第二稼働管理装置50と、第一稼働管理装置30および/または第二稼働管理装置50と通信ネットワークを介して接続される第三稼働管理装置60とを備える。第一稼働管理装置30は、第i装置から稼働情報、設定情報および第i装置の識別情報を受信する第一受信部31と、第一受信部31で受信された前記稼働情報、前記設定情報および前記識別情報を保存する第一記憶部32とを備える。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
鶏卵処理システムを構成する第i装置と通信ネットワークを介して接続される第一稼働管理装置と、
前記鶏卵処理システムと通信ネットワークを介して接続される第二稼働管理装置と、
前記第一稼働管理装置および/または前記第二稼働管理装置と通信ネットワークを介して接続される第三稼働管理装置と、を備え、
前記第一稼働管理装置、前記第二稼働管理装置およびまたは前記第三稼働管理装置は、
前記第i装置から稼働情報、設定情報および第i装置の識別情報を受信する受信部と、
前記受信部で受信された前記稼働情報、前記設定情報および前記識別情報を保存する記憶部と、
を備える、卵の自動処理装置の稼働管理システムであって、
前記第一稼働管理装置、前記第二稼働管理装置および/または前記第三稼働管理装置は、
(A)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から稼働率を算出し、稼働率閾値よりも小さい稼働率の第i装置における稼働率低下の要因を分析し、稼働率低下要因情報を出力する稼働率低下要因分析部と、
(B)過去の前記稼働情報のうちの1種以上の情報およびその過去の稼働情報のうちの1種以上の情報のときの前記設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、各装置あるいは全装置の作業効率である作業効率情報を出力する作業効率情報分析部と、
(C)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から停止時間を集計する停止時間集計部と、
(D)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から停止要因を分析し、停止要因情報を出力する停止要因分析部と、
(E)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から異常発生要因を分析し、異常発生要因情報を出力する異常発生要因分析部と、
(F)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から状態変化を分析し、状態変化情報を出力する状態変化分析部と、
(G)原卵情報のうちの1種以上の情報と前記稼働情報のうちの1種以上の情報を分析し、原卵の品質である原卵品質情報を出力する原卵品質分析部と、
(H)前記稼働情報のうちの1種以上の情報および前記設定情報のうちの1種以上の情報をオペレータ単位に分析し、オペレータ情報を出力するオペレータ情報分析部と、
(I)前記稼働情報のうちの1種以上の情報および前記設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、段取り替え情報を出力する段取り替え情報分析部と、
のうち、1種以上を備える、
卵の自動処理装置の稼働管理システム。
続きを表示(約 3,100 文字)【請求項2】
鶏卵処理システムを構成する第i装置と通信ネットワークを介して接続される現場稼働管理装置と、
前記現場稼働管理装置と通信ネットワークを介して接続される遠隔稼働管理装置と、を備え、
前記現場稼働管理装置、および/または前記遠隔稼働管理装置は、
前記第i装置から稼働情報、設定情報および第i装置の識別情報を受信する受信部と、
前記受信部で受信された前記稼働情報、前記設定情報および前記識別情報を保存する記憶部と、
を備える、卵の自動処理装置の稼働管理システムであって、
前記現場働管理装置、および/または前記遠隔稼働管理装置は、
(A)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から稼働率を算出し、稼働率閾値よりも小さい稼働率の第i装置における稼働率低下の要因を分析し、稼働率低下要因情報を出力する稼働率低下要因分析部と、
(B)過去の前記稼働情報のうちの1種以上の情報およびその過去の稼働情報のうちの1種以上の情報のときの前記設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、各装置あるいは全装置の作業効率である作業効率情報を出力する作業効率情報分析部と、
(C)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から停止時間を集計する停止時間集計部と、
(D)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から停止要因を分析し、停止要因情報を出力する停止要因分析部と、
(E)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から異常発生要因を分析し、異常発生要因情報を出力する異常発生要因分析部と、
(F)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から状態変化を分析し、状態変化情報を出力する状態変化分析部と、
(G)原卵情報のうちの1種以上の情報と前記稼働情報のうちの1種以上の情報を分析し、原卵の品質である原卵品質情報を出力する原卵品質分析部と、
(H)前記稼働情報のうちの1種以上の情報および前記設定情報のうちの1種以上の情報をオペレータ単位に分析し、オペレータ情報を出力するオペレータ情報分析部と、
(I)前記稼働情報のうちの1種以上の情報および前記設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、段取り替え情報を出力する段取り替え情報分析部と、
のうち、1種以上を備える、
卵の自動処理装置の稼働管理システム。
【請求項3】
前記第i装置の現在の設定情報のうちの1種以上の情報を表示する設定情報表示部と、
前記設定情報のうちの1種以上の情報を参照しながら、該設定情報のうちの1種以上の情報を変更する設定情報入力部と、
前記設定情報入力部で入力された変更設定情報を、変更に係る前記第i装置へ送信する変更設定情報送信部と、をさらに備える、
請求項1または2に記載の稼働管理システム。
【請求項4】
前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報、搬送状態の卵の画像情報、オペレータおよび第i装置を監視するための画像情報のうち1種以上の画像情報を、各第i装置から受信する受信部と、
前記受信部で受信した各画像情報を記憶する記憶部と、をさらに備える、
請求項1または2に記載の稼働管理システム。
【請求項5】
過去の正常時および異常時における、設定情報のうちの1種以上の情報、稼働情報のうちの1種以上の情報を含む教師データを用いて知的情報技術によって作成された将来稼働推定学習モデルに、稼働情報および設定情報を入力することで将来の稼働状況を推定し出力する将来稼働推定部を備える、
請求項1または2に記載の稼働管理システム。
【請求項6】
過去の正常時および異常時における、前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報、搬送状態の卵の画像情報、および/またはオペレータおよび第i装置を監視するための画像情報を含む教師データを用いて知的情報技術によって作成された将来稼働画像推定学習モデルに、前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報、搬送状態の卵の画像情報、および/またはオペレータおよび第i装置を監視するための画像情報を入力することで将来の稼働状況を推定し出力する将来稼働画像推定部を、さらに備える、
請求項1または2に記載の稼働管理システム。
【請求項7】
卵の自動処理装置の稼働管理方法であって、
1つ以上のプロセッサーあるいは情報処理装置によって実行され、
稼働情報から稼働率を算出し、稼働率閾値よりも小さい稼働率の第i装置における稼働率低下の要因を分析し、稼働率低下要因情報を出力する稼働率低下要因分析ステップと、
過去の前記稼働情報のうちの1種以上の情報およびその過去の稼働情報のうちの1種以上の情報のときの前記設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、各装置あるいは全装置の作業効率である作業効率情報を出力する作業効率情報分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報から停止時間を集計する停止時間集計ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報から停止要因を分析し、停止要因情報を出力する停止要因分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報から異常発生要因を分析し、異常発生要因情報を出力する異常発生要因分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報から状態変化を分析し、状態変化情報を出力する状態変化分析ステップと、
原卵情報と稼働情報のうちの1種以上の情報を分析し、原卵の品質である原卵品質情報を出力する原卵品質分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報および設定情報のうちの1種以上の情報をオペレータ単位に分析し、オペレータ情報を出力するオペレータ情報分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報および設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、段取り替え情報を出力する段取り替え情報分析ステップと、のうち1種以上のステップを含む、
稼働管理方法。
【請求項8】
前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報、搬送状態の卵の画像情報、オペレータおよび第i装置を監視するための画像情報のうち1種以上の画像情報を、各第i装置から受信し、受信した各画像情報を記憶部に記憶するステップを、さらに含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
過去の正常時および異常時における、設定情報のうちの1種以上の情報、稼働情報のうちの1種以上の情報を含む教師データを用いて知的情報技術によって作成された将来稼働推定学習モデルに、稼働情報および設定情報を入力することで将来の稼働状況を推定し出力する将来稼働推定ステップを、さらに含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項10】
過去の正常時および異常時における、前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報、搬送状態の卵の画像情報、および/またはオペレータおよび第i装置を監視するための画像情報を含む教師データを用いて知的情報技術によって作成された将来稼働画像推定学習モデルに、前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報、搬送状態の卵の画像情報、および/またはオペレータおよび第i装置を監視するための画像情報を入力することで将来の稼働状況を推定し出力する将来稼働画像推定ステップを、さらに含む、
請求項7に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、卵の自動処理装置の稼働管理システムおよびその方法に関する。
続きを表示(約 6,600 文字)【背景技術】
【0002】
鶏卵の処理装置において、大規模な卵選別包装施設(GPセンター等)では一日に数トンから数十トンの量の卵を処理する。これら処理装置の稼働状況を把握したいとの要望がある。
また、設置されている処理装置の傍でなく、離れた場所からでもそれら処理装置の稼働状況を把握したいとの要望がある。
また、処理装置のオペレータは、複数の装置を管理する。そのため、トラブルの際に、即応できない場合もあり、離れた場所からでもそれら処理装置を操作することも要望されている。
【0003】
特許文献1は、鶏卵の自動処理を行う鶏卵自動処理装置であって、複数の鶏卵自動処理装置を管理するための管理用コンピュータと、鶏卵自動処理装置と管理用コンピュータとを接続するための通信回線とを備え、鶏卵自動処理装置の動作に異常が発生した場合に、その異常発生データを管理用コンピュータへ送信し、異常発生データから異常発生原因を特定し、特定された異常発生原因に基づいて、修理方法を教示することを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-65099号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本開示は、稼働状況を把握し、稼働状況から作業効率を改善できる卵の自動処理装置の稼働管理システムおよびその方法を提供する。
また、他の開示は、稼働状況を監視して、各装置に対する遠隔操作を可能とし省人化にも寄与することができる稼働管理システムおよびその方法を提供する。
また、他の開示は、稼働状況を把握し、予測を行うことができる稼働管理システムおよびその方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第一の卵の自動処理装置の稼働管理システムは、
鶏卵処理システム(1)を構成する第i装置(i=1~n)と通信ネットワーク(101)を介して接続される第一稼働管理装置(30)と、
前記鶏卵処理システム(1)と通信ネットワーク(101、501)を介して接続される第二稼働管理装置(50)と、
前記第一稼働管理装置(30)および/または前記第二稼働管理装置(50)と通信ネットワーク(101、501、601)を介して接続される第三稼働管理装置(60)と、を備える。
他の本開示の第二の卵の自動処理装置の稼働管理システムは、
鶏卵処理システム(1)を構成する第i装置(i=1~n)と通信ネットワークを介して接続される現場稼働管理装置と、
前記現場稼働管理装置と通信ネットワークを介して接続される遠隔稼働管理装置と、を備える。
現場稼働管理装置は、第一稼働管理装置または第二稼働管理装置に相当し、遠隔稼働管理装置は、第二稼働管理装置または第三稼働管理装置に相当していてもよい。
iは、1からnの整数である。nは鶏卵処理システム(1)の規模、種類で設定される。
【0007】
(稼働情報/設定の送受信および保存)
前記第一稼働管理装置(30)は、
前記第i装置(例えば、制御部、検出部など)から稼働情報、設定情報および第i装置(例えば、制御部、検出部など)の識別情報(例えば、制御部識別情報、検出部識別情報など)を受信する第一受信部(31)と、
前記第一受信部(31)で受信された前記稼働情報、前記設定情報および前記識別情報を保存する第一記憶部(32)と、
前記稼働情報、前記設定情報および前記識別情報を、前記第二稼働管理装置(50)および/または前記第三稼働管理装置(60)へ送信する第一送信部(311)と、を備えていてもよい。
前記第二稼働管理装置(50)および/または前記第三稼働管理装置(60)は、前記第一稼働管理装置(30)から送信された前記稼働情報、前記設定情報および前記識別情報を受信する第二、第三受信部(51、61)と、
前記第二、第三受信部(51、61)で受信された前記稼働情報、前記設定情報および前記識別情報を保存する第二、第三記憶部(52、62)と、を備えていてもよい。
前記第二稼働管理装置(50)は、前記稼働情報、前記設定情報および前記識別情報を、前記第三稼働管理装置(60)へ送信する第二送信部(511)を備えていてもよい。
前記第三稼働管理装置(60)の前記第三受信部(61)は、前記第二稼働管理装置(50)から送信された前記稼働情報、前記設定情報および前記識別情報を受信し、前記第三記憶部(62)は、前記第三受信部(61)で受信された前記稼働情報および前記識別情報を保存してもよい。
稼働情報は、各装置の稼働に関する情報であり、例えば、原卵処理数、洗卵処理数、検査処理数、容器封止処理数、箱封函処理数、パレット積数、各装置の通電時間、コンベア通電時間、検査時間、光源通電時間、洗卵水送込時間、リンス水送込時間、弁開閉時刻・回数、異常停止時刻・回数、稼働開始・終了時刻、停止時間、動画の映像情報、画像情報(静止画および所定フレームレートの動画を含む)、オペレータ種別(新人、普通、熟練)、オペレータ位置情報(動線情報、GPSセンサの情報、スマートフォン機能を利用した位置情報)などが挙げられる。
稼働情報は、総運転時間(制御部の運転時間、コンベアの運転時間など)、各装置の電源ON/OFFの回数、モータ回転数、モータ負荷率、エンコーダのカウント値と回転数、ソレノイドの動作回数、清掃モード等の各メンテナンス用機能の利用回数、計量装置の使用の使用回数や時間、選別包装装置の利用回数や使用モードの変更回数、各検査装置のセンサの動作回数、各種センサ(基準位置検出センサ、ワーク検出センサなど)の動作状態と動作回数、各装置の振動データ、各装置の温度データ、各装置の音(騒音・異音・振動音)データ、各装置あるいは部品を撮像した画像情報(静止画および所定フレームレートの動画を含む)、搬送状態の卵の画像情報(静止画および所定フレームレートの動画を含む)、オペレータおよび装置を監視するための動画情報または画像情報、チェーンの伸び量、エアシリンダーの動作回数、電動アクチュエータの動作回数、フィルタの圧損、コンベア走行距離、ブラシの消耗度、洗卵水およびリンス水の流量と圧力、緊急停止ボタンの操作回数、接着テープ使用(容器封止)回数、箱封函回数も含まれていてもよい。
前記稼働情報は、正常稼働および異常稼働時のデータを含む。
稼働情報の取得は、特に制限されず、例えば、各種検査装置で得られたデータでもよく、各装置の制御機器に入力された各種データであってもよく、各装置の制御機器で演算されたデータであってもよい。
【0008】
(設定情報の設定・更新)
前記第i装置は、
前記第i装置の処理に関する設定情報を取得する取得部(例えば、入力部、受信部、読取部)と、
前記設定情報を保存する設定情報記憶部(119、129、・・)と、を備える。
「設定情報」は、例えば、オペレータ種別モード(初級、普通)、速度モード(低速、中速、高速)、原卵種別モード、コンベア速度、各種検査に関する設定値、洗卵水量・水圧・水温、リンス水量・水圧・水温、各種の目標値(処理卵数、容器種別ごとの充填率、容器種別ごとの完成数、検査装置における検査不良率、良品の歩留まり(出来高))の設定、容器種別の設定値、箱種別の設定値、箱内詰みパターンの設定値、箱積み数の設定値、その他の各種設定値が挙げられる。
原卵種別モードは、例えば、混合モード(例えば、略均一に各サイズが混在しているときの運転モード)、MS卵モード(例えば、7割以上がMSサイズ以下であるときの運転モード)、L卵モード(例えば、7割以上がLサイズであるときの運転モード)、LL卵モード(例えば、7割以上がLLサイズであるときの運転モード)、汚卵モード(例えば、汚卵が2割以上含まれるときの運転モード)、高品質モード(例えば、汚卵が1%未満のときの運転モード)などが挙げられる。
前記設定情報は、前記第i装置から、第一稼働管理装置へ送られて、さらに他の稼働管理装置へ送信され、各記憶部に保存されてもよい。
【0009】
(装置製造情報の記憶)
前記第三稼働管理装置(60)は、
前記第i装置に関する第i装置製造情報を保存する装置製造情報記憶部(620)を備える。
「装置製造情報」は、例えば、装置識別情報、装置の製造完成日付、装置の設置日付、部品の製造日付、部品メーカ名、部品型番、部品ロット番号、部品の検査情報(検査日、検査結果)、装置の検査情報(検査日、検査結果)、メンテナンス情報(メンテナンス日、メンテナンス内容(オーバーホール、清掃、部品交換など))、アクチュエータ情報(動作仕様など)、設置場所情報(設置会社名、連絡情報、担当者名など)などが挙げられる。
前記第三稼働管理装置(60)は、取得部(例えば、入力部、受信部、読取部)を備え、前記取得部が前記装置製造情報を取得し、装置製造情報記憶部(320、520、620)に保存されてもよい。
前記第三稼働管理装置は、前記装置製造情報を、第一、第二稼働管理装置へ送信し、第一、第二記憶部に保存してもよい。前記第i装置製造情報は、前記第i装置の記憶部に記憶されていてもよい。
【0010】
(稼働情報の分析と対策)
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
前記稼働情報と、前記設定情報および/または前記装置製造情報と、前記識別情報とを表示する第一、第二、第三表示部(33、53、63)を備えていてもよい。
稼働情報には、現時点の稼働情報に加え、過去の平均稼働率・平均処理数、前日の平均稼働率・平均処理数、前ロットの平均稼働率・平均処理数、過去の同じ時間帯の平均稼働率・平均処理数などの情報も含まれていてもよい。
これにより、各稼働管理装置において各情報を確認できる。
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
前記稼働情報(第i装置ごとの稼働情報)のうちの1種以上の情報から稼働率(第i装置ごとの所定期間の稼働率)を算出し、稼働率閾値よりも小さい稼働率の第i装置における稼働率低下の要因を分析し、稼働率低下要因情報(分析結果および対策を含む)を出力する稼働率低下要因分析部(35、55、65)と、
前記稼働率低下要因情報を保存する稼働率低下要因情報記憶部(321、521、621)と、を備えていてもよい。
前記第一、第二、第三表示部(33、53、63)は、前記稼働率低下要因情報を表示してもよい。
1の稼働管理装置で得られた前記稼働率低下要因情報は、他の稼働管理装置へ送信され、各記憶部に保存されてもよい。
稼働率閾値は、例えば、当日の目標稼働率、過去の平均稼働率、前日の平均稼働率、前ロットの平均稼働率、過去の同じ時間帯の平均稼働率などであってもよい。
前記稼働率低下要因分析部(35、55、65)は、目標値と処理実施値を含む比較データを分析してもよい。日ごとの目標製品数(種別ごとの容器完成数など)、稼働率閾値などの目標となる各閾値は、予め入力され、この目標値と処理実績値が、各稼働率管理装置のモニターに、リアルタイムあるいは表示指示に応じて表示されてもよい。入力は、入力部(39、59、69)によって手入力されていてもよく、受信部(31、51、61)によって外部装置あるいは記憶装置から受信されてもよく、読取部によって可搬可能な記憶媒体から読み取られてもよい。
前記稼働率低下要因分析部(35、55、65)は、分析する際に、各装置の上流側の画像情報を分析し稼働率低下の要因を判断してもよい。
前記稼働率低下要因分析部(35、55、65)は、分析する際に、各種分析部(作業効率情報分析部、停止時間集計部、停止要因分析部、異常発生要因分析部、状態変化分析部、原卵品質分析部、オペレータ情報分析部、段取り替え情報分析部など、)の分析結果を分析し稼働率低下の要因を判断してもよい。
前記稼働率低下要因分析部(35、55、65)は、分析結果に対応して、分析に使用した分析データ(各種稼働情報、装置製造情報、設定情報、各種分析部の分析結果)を出力し、あるいは分析結果とともに出力してもよい。
対策は、稼働率低下要因の種類、低下の程度に応じて設定してもよい。
稼働率低下要因分析部は、稼働率閾値以下の装置を特定し、その装置の稼働率低下要因を分析する。稼働率低下要因分析部は、例えば、容器収容処理数が減少し、かつ、検査装置での不良率の増加が生じていれば、原卵に含まれる不良卵率が増加、検査装置の異常、排除装置の異常、洗卵装置の異常などの1種以上の要因が生じていると判断してもよい。
例えば、目標値が、予め設定した容器種別ごと充填率あるいは容器種別ごとの完成数である場合に、実績値である卵を種別ごと容器に収納した充填率(=種別ごとの充填数(種別ごとの容器完成数)/全体の充填数(全体の容器完成数))と比較し、所定の範囲の差(増加あるいは減少の閾値(例えば、1%から10%の範囲の閾値))がある場合(例えば、S卵が多くL卵が少ない、またはその逆など)に、例えば、容器種別ごとの完成数の配分が適切でない、原卵種類が想定(予め入力されている原卵情報)と異なる、特定サイズ卵での異常判定が多い、異物が原卵あるいは容器の搬送を邪魔している、容器マガジンから卵充填位置への容器セッティングの不具合、などの要因が分析(判断)されてもよい。
例えば、目標値である作業時間あるいは目標値である処理卵数と、実績値である作業時間あるいは処理卵数とを比較し、実績値の方が小さい場合に、空運転が多い、原卵が流れてこない(例えば、原卵コンベヤ側でのトラブル、極端に卵の少ないロット)などの要因が分析(判断)されてもよい。
これらにより、第i装置ごとあるいはシステム全体における稼働率低下要因を分析し、オペレータへ報知(表示、印刷、音声)することができる。
また、例えば、第一検査装置(13)の不良卵率が予め設定されている閾値よりも相対的に低いにもかかわらず、第二検査装置(18)の不良卵率が予め設定されている閾値よりも高く、容器収容処理数が予め設定されている閾値よりも減少している場合には、検査装置の異常、乾燥装置の異常、方向整列装置の異常などの1種以上の要因が生じていると判断してもよい。
例えば、第i装置のコンベヤの基準位置センサがオンまたはオフに状態変化する際の第i装置のエンコーダのカウント値を、予め設定記憶された基準値と比較し、その差が予め設定された閾値よりも大きくなった際に、コンベヤチェーンの伸びやタイミングのズレが発生していると分析し、調整が必要であることを出力しても良い。
更に、第i装置と連動して動作している第j装置のエンコーダのカウント値またはコンベヤ基準位置センサのオンまたはオフに状態変化する際の第i装置のエンコーダのカウント値を、予め設定記憶された基準値と比較し、その差が予め設定された閾値よりも大きくなった際に、第i装置と第j装置の間でタイミングのズレが発生していると分析し、調整が必要であることを出力しても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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