TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024058697
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-30
出願番号2022165947
出願日2022-10-17
発明の名称ロータコア
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類H02K 1/28 20060101AFI20240422BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】従来のロータコアと比較して、ロータシャフト圧入時の接触端部への面圧を低減可能とする。
【解決手段】ロータコア10は、ロータシャフトが圧入されるシャフト孔20が中心軸C1に沿って穿孔される。シャフト孔20の内周面には、キー22及び窪み部24が形成される。キー22は中心軸C1に向かって突設する。窪み部24は、キー22の周方向両側に設けられ、圧入されたロータシャフトと接する内周接触面26よりも径方向外側に窪みロータシャフトとは非接触となる。またロータコア10には、内周接触面26と窪み部24との切り替わり部分である接触端部28から、所定の肉厚分径方向外側に離隔した箇所を含んで、周方向に延設される長孔30が穿孔される。長孔30は、中心軸C1及び接触端部28と交わる基準線L1に対してキー22側に第一角度θ1分延設されるとともに、キー22側とは反対側に第二角度θ2分延設される。第二角度θ2は第一角度θ1以上となるように、長孔30が穿孔される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
回転電機のロータコアであって、
ロータシャフトが圧入されるシャフト孔が中心軸に沿って穿孔され、
前記シャフト孔の内周面には、
前記中心軸に向かって突設するキーと、
前記キーの周方向両側に設けられ、圧入された前記ロータシャフトと接する内周接触面よりも径方向外側に窪み前記ロータシャフトとは非接触となる窪み部と、
が形成され、
前記内周接触面と前記窪み部との切り替わり部分である接触端部から、所定の肉厚分径方向外側に離隔した箇所を含んで、周方向に延設される長孔が穿孔され、
前記長孔は、前記中心軸及び前記接触端部と交わる基準線に対して前記キー側に第一角度分延設されるとともに、前記キー側とは反対側に第二角度分延設され、
前記第二角度は前記第一角度以上となるように、前記長孔が穿孔される、
ロータコア。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書では、回転電機のロータコアが開示される。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
回転電機はロータ及びステータを備える。ロータはロータシャフト及びロータコアを備える。ロータコアは略円筒形状であって、径方向中心には軸方向に貫通する中心孔が穿孔される。ロータコアは例えば特許文献1に示されるように複数枚の鋼板が積層されることで形成される。
【0003】
ロータコアの中心孔の内周面には、径方向中心に向かってキーが突設される。さらにキーの周方向両側には、ロータシャフトと接触する内周接触面よりも径方向外側に窪む窪み部が形成される。この窪み部は複数枚の鋼板を積層するための位置決めのために設けられる。この位置決めの詳細は特許文献1に記載される。
【0004】
窪み部はロータシャフトとは非接触となることから、窪み部から内周接触面に切り替わる領域はロータシャフトを接触する接触端部となる。ロータシャフトをロータコアに圧入する際に、この接触端部に荷重が集中する。そこで特許文献2では、ロータコアの、接触端部から肉厚部を介して径方向外側に貫通孔が穿孔される。貫通孔として丸穴が軸方向に沿ってロータコアに穿孔される。ロータシャフトの圧入時に肉厚部が径方向外側に変形する(貫通孔側に逃げ変形する)ことで、接触端部に係る荷重を周辺に分散可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-136756号公報
特開2022-54577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本明細書では、従来のロータコアと比較して、ロータシャフト圧入時の接触端部への面圧を低減可能な、ロータコアが開示される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書では、回転電機のロータコアが開示される。このロータコアは、ロータシャフトが圧入されるシャフト孔が中心軸に沿って穿孔される。シャフト孔の内周面には、キー及び窪み部が形成される。キーは中心軸に向かって突設する。窪み部は、キーの周方向両側に設けられ、圧入されたロータシャフトと接する内周接触面よりも径方向外側に窪みロータシャフトとは非接触となる。またロータコアには、内周接触面と窪み部との切り替わり部分である接触端部から、所定の肉厚分径方向外側に離隔した箇所を含んで、周方向に延設される長孔が穿孔される。長孔は、中心軸及び接触端部と交わる基準線に対してキー側に第一角度分延設されるとともに、キー側とは反対側に第二角度分延設される。第二角度は第一角度以上となるように、長孔が穿孔される。
【0008】
上記構成によれば、キー側とは反対側、言い換えると内周接触面に沿って、第二角度分、長孔が延設される。これにより、ロータシャフト圧入時に接触端部及びこれに隣接する内周接触面が、その径方向外側に配置された長孔によって、径方向外側に逃げる(変形する)ことができる。
【発明の効果】
【0009】
本明細書で開示されるロータコアによれば、従来よりも、ロータシャフト圧入時の接触端部への面圧を低減可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係る、ロータコアの全体像を例示する斜視図である。
ロータコアの、キー周辺の構造を例示する拡大斜視図である。
長孔の形状について説明する平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
2軸モーター
21日前
個人
配線器具用取付枠
4日前
ニデック株式会社
モータ
10日前
個人
スイッチング電源回路
今日
株式会社ダイヘン
電源装置
10日前
株式会社アイシン
ロータ
3日前
ニチコン株式会社
電源装置
2日前
個人
すだれ型の薄膜太陽光発電装置
2日前
ニデック株式会社
モータ
2日前
日産自動車株式会社
ロータ
10日前
中国電力株式会社
給電装置
2日前
株式会社アイシン
ステータ
3日前
トヨタ自動車株式会社
モータ
15日前
オムロン株式会社
電力変換装置
22日前
株式会社ミツバ
駆動装置
10日前
株式会社ミツバ
回転電機
16日前
富士電機株式会社
電力変換装置
17日前
個人
非対称鏡像力駆動型の静電発電機
17日前
株式会社ミツバ
回転電機
3日前
株式会社ミツバ
制動装置
22日前
株式会社ミツバ
回転電機
今日
日立Astemo株式会社
駆動ユニット
今日
トヨタ自動車株式会社
自動充電ロボット
4日前
ニデック株式会社
コイル挿入装置
2日前
株式会社アイシン
軸受の支持構造
今日
コーセル株式会社
スイッチング電源装置
3日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
2日前
トヨタ自動車株式会社
回転電機のロータ
1日前
株式会社デンソー
半導体装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
ロータ
今日
トヨタ自動車株式会社
積層コアの製造方法
2日前
株式会社ダイヘン
双方向コンバータ
16日前
学校法人金沢工業大学
レクテナ装置
10日前
個人
超電導ロータリー式発電原動機
22日前
富士電機株式会社
半導体モジュール
22日前
メガ環境エネルギー株式会社
高速多重回転発電装置
4日前
続きを見る