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公開番号2024057860
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164819
出願日2022-10-13
発明の名称ソフトカプセル皮膜及びソフトカプセル
出願人中日本カプセル 株式会社
代理人個人
主分類A61K 47/42 20170101AFI20240418BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ゼラチンを含有しておらず、且つ、動物性の原料を含有していないソフトカプセル皮膜、及び、該ソフトカプセル皮膜を備えるソフトカプセルを提供する。
【解決手段】ソフトカプセル皮膜は、イオタカラギーナン、及び、ポリリジンを含有し、ゼラチンを含有しないものである。ソフトカプセル皮膜の組成において、イオタカラギーナン100重量部に対するポリリジンの割合を、62.5重量部以上、110重量部以下とすることができる。ソフトカプセルは、上記のソフトカプセル皮膜に内容物が充填されているものである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
イオタカラギーナン、及び、ポリリジンを含有し、ゼラチンを含有しない
ことを特徴とするソフトカプセル皮膜。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
イオタカラギーナン100重量部に対し、ポリリジンを62.5重量部以上、110重量部以下含有する
ことを特徴とする請求項1に記載のソフトカプセル皮膜。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のソフトカプセル皮膜に、内容物が充填されている
ことを特徴とするソフトカプセル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ソフトカプセル皮膜、及び、該ソフトカプセル皮膜を備えるソフトカプセルに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ゼラチンは、優れたフィルム形成能と、常温に近い温度変化により可逆的にゾル・ゲル変化する性質(ゾルゲル転移性)とを兼ね備えた特異な物質である。そのため、ロータリーダイ式製造装置で製造される過程で、フィルムをヒートシールさせることが必要なソフトカプセルの皮膜基剤として、ゼラチンが多用されている。
【0003】
しかしながら、ゼラチンは牛や豚などの動物の皮、骨、腱などを処理して得られる誘導タンパク質の一種であるため、狂牛病(牛海綿状脳症)対策や宗教上の理由などにより敬遠される傾向がある。更に、近年では、代替肉や培養肉の開発が進んでおり、ゼラチンの材料となる皮、骨、腱などの動物組織の供給量が、将来的に減少していくことが予想される。そのため、ゼラチンを使用することなく、且つ、動物性の原料を使用することなく、ソフトカプセルを製造する技術が要請されている。
【0004】
本出願人も既に、ゼラチンを使用することなく、且つ、動物性の原料を使用することなく、ソフトカプセルを製造する技術について、複数の提案を行っている(例えば、特許文献1~3参照)。特許文献1の技術では、フィルム形成剤としてヒドロキシプロピル化デキストリンと酸化澱粉を使用し、ゾル・ゲル転移性を有するゲル化剤として加工ユーケマ藻類及びファーセルランの少なくとも一方を使用している。特許文献2の技術では、フィルム形成剤として酸処理または塩の存在下で湿式加熱処理されたもち種トウモロコシ澱粉を使用し、ゲル化剤としてイオタカラギーナンを使用している。特許文献3の技術では、フィルム形成剤としてポリビニルピロリドンを使用し、ゲル化剤としてイオタカラギーナンを使用している。
【0005】
本発明は、このようにゼラチンを使用することなく、且つ、動物性の原料を使用することなく製造されるソフトカプセルを多様化し、ユーザによる選択の自由度を更に高めることを目的としてなされたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5021263号公報
特許第5334727号公報
特開2016-160227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記のように、ゼラチンを含有しておらず、且つ、動物性の原料を含有していないソフトカプセル皮膜、及び、該ソフトカプセル皮膜を備えるソフトカプセルの提供を、課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明にかかるソフトカプセル皮膜は、
「イオタカラギーナン、及び、ポリリジンを含有し、ゼラチンを含有しない」ものである。
【0009】
上述したように、従前よりソフトカプセル皮膜の皮膜基剤として多用されてきたゼラチンは、動物性の誘導タンパク質であり、非動物性のソフトカプセル皮膜として提案されている植物性ソフトカプセル皮膜は、特許文献1,2で例示したように、フィルム形成剤として澱粉を使用し、ヒートシールに必要なゾル・ゲル転移性を有するゲル化剤として、藻類由来のカラギーナン等の増粘多糖類を使用するものであった。これに対し、本発明者らは、ゼラチンに代替してソフトカプセル皮膜の主成分となりうる非動物性の物質を探索する過程で、ポリリジンをフィルム形成剤とし、イオタカラギーナンをゲル化剤として組み合わせることにより、ゼラチンを使用することなくソフトカプセル皮膜を製造できることを見出し、本発明に至ったものである。
【0010】
ポリリジン(ε-Poly-L-Lysine)は、アミノ酸であるL-リジンにおけるε位のアミノ基がカルボキシル基とペプチド結合した単位構造が、直鎖状に25個から35個結合したポリアミノ酸である。ストレプトマイセス属の細菌を菌株とする自然発酵法により生産することができるため、非動物性の物質であると言うことができる。ポリリジンは抗菌作用を有するため、これまで、保存料として食品に添加されてきた食品添加物である。従来は保存料としての食品添加物であったポリリジンに、ソフトカプセルのフィルム形成剤としての作用があることは、本発明者らが初めて明らかにしたものである。
(【0011】以降は省略されています)

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