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公開番号2024057367
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022164061
出願日2022-10-12
発明の名称野生動物の忌避装置
出願人前田工繊株式会社,未来のアグリ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A01M 29/24 20110101AFI20240417BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】電撃ネットの自立性を高めつつ、電撃ネットの短絡を防止できる、忌避装置を提供すること。
【解決手段】電撃ネットと給電装置を具備する野生動物の忌避装置であって、電撃ネットは、所定の間隔を隔てて並列配置した複数の導電線11と、複数の非導電性の間隔保持材12とにより構成し、隣り合う導電線11と非導電性の間隔保持材12との間を固定して、隣り合う導電線11の間隔を非導電性の間隔保持材12が保持するように構成した。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
帯状を呈する電撃ネットと、該電撃ネットに高電圧の電流を給電する給電装置とを少なくとも具備する野生動物の忌避装置であって、
前記電撃ネットは、所定の間隔を隔てて並列配置した複数の導電線と、上下に隣り合う前記導電線の間に介装した複数の非導電性の間隔保持材とにより構成し、
隣り合う前記導電線と前記非導電性の間隔保持材との間を固定して、隣り合う前記導電線の間隔を前記非導電性の間隔保持材が保持することを特徴とする、
野生動物の忌避装置。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
帯状を呈する電撃ネットと、該電撃ネットに給電する給電装置と、前記電撃ネットを取り付ける複数の支柱とを具備することを特徴とする、請求項1に記載の野生動物の忌避装置。
【請求項3】
前記給電装置が複数の導電線に対してプラス極とマイナス極に電圧を印加する分配器と、該分配器へ給電する電源部とを具備し、前記給電装置を通じて上下に隣り合う各導電線にプラスとマイナスの電流を給電するように構成したことを特徴とする、請求項1または2に記載の野生動物の忌避装置。
【請求項4】
前記電撃ネットが直線形を呈し、横向きに並列配置する複数の導電線と、直線形を呈し、横向きに並列配置する複数の非導電性糸とを具備し、前記間隔保持材を介して上下に隣り合う前記導電線の間隔を保持するように、前記間隔保持材と前記導電線との交差部を分離不能に固定したネット状物であることを特徴とする、請求項1または2に記載の野生動物の忌避装置。
【請求項5】
前記電撃ネットが直線形を呈し、縦向きに並列配置する複数の導電線と、直線形を呈し、横向きに並列配置するする複数の非導電性糸とを具備し、前記間隔保持材を介して左右に隣り合う前記導電線の間隔を保持するように、前記間隔保持材と前記導電線との交差部を分離不能に固定したネット状物であることを特徴とする、請求項1または2に記載の野生動物の忌避装置。
【請求項6】
前記電撃ネットが波形を呈し、横向きに並列配置する複数の導電線と、波形を呈し、横向きに並列配置する複数の非導電性とを具備し、前記間隔保持材を介して上下に隣り合う前記導電線の間隔を保持するように、前記間隔保持材と前記導電線との交差部と、前記間隔保持材と前記導電線の頂部を分離不能に固定したネット状物であることを特徴とする、請求項1または2に記載の野生動物の忌避装置。
【請求項7】
前記間隔保持材と前記導電線との間を熱融着、接着、結束または連結具の何れか一つの固定手段で固定したことを特徴とする、請求項1または2に記載の野生動物の忌避装置。
【請求項8】
前記野生動物がネズミ等の小動物であり、電撃ネットの網目を小動物の通過を阻止できる寸法に設定したことを特徴とする、請求項1または2に記載の野生動物の忌避装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はイノシシやシカ等の大型動物、タヌキやハクビシン等の中型動物、ネズミ等の小動物、また鳥類(これらを総称して「野生動物」という)の忌避装置に関し、特に自立性に優れた電撃ネットを具備した忌避装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
家畜の放牧管理を行う架線型の防獣電気柵は古くから知られている(特許文献1,2)。
従来の防獣電気柵は、隣り合う支柱の間に複数本の裸電線を多段的に張り巡らし、裸電線に電源装置のプラス極を接続する一方、電源装置のマイナス極をアースする。
地表に着地した野生動物が裸電線に触れた瞬間に高圧電流による電撃ショックを与えることで、野生動物の侵入防止や家畜の逃走防止を行っている。
【0003】
また、隣り合う支柱の下部に繊維製ネットを張設し、支柱の上部に複数本の裸電線を張り巡らせた複合型防獣電気柵も知られている(特許文献3,4)。
この複合型電気柵はサル用の電気柵であり、複数本の裸電線を地表から離れた位置に配置することで、地表の雑草が裸電線に触れて短絡することを防止する。
【0004】
さらに縦横方向に編成した非導電性の網体において、一部の横糸に裸電線を組み込んだネット型の防獣電気柵も提案されている(特許文献5)。
このネット型の防獣電気柵の網体は、猪やシカ等の大型野生動物用の電気柵であり、網目が方形を呈していて、上下の裸電線の間に2~4本の非導電性の横糸を介在することで網目寸法を小さくしている。
【0005】
従来の防獣電気柵は、大地にアースして裸電線をプラス極とするか、または複数の裸電線をプラスマイナスの異極の組合せとし、裸電線に触れた瞬間に野生動物に対して電気ショックを与えられる構造になっている。
【0006】
支柱間に多段的に横架する裸電線の上下間隔は、野生動物の体長に比例して狭くなる関係にあり、例えばイノシシやシカ等の大型動物用では20~30cmであり、タヌキやハクビシン等の中型動物の場合は10cm程度と狭くなる。
【0007】
食害は、イノシシやシカ等の大型動物やタヌキやハクビシン等の中型動物に限らず、ネズミ等の小動物にも及んでいる。
特に、野ネズミやドブネズミ等は、単なる食害にとどまらず、各種の病原菌を媒介することが知られている。
ネズミの防除手段としては、ワナによる捕獲器、超音波発生器、殺鼠剤、異臭を発生する忌避剤等を使用して対処している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2003-299433号公報(図7)
特開2012-60948号公報
特開平06-225680号公報
特開平11-206305号公報
特開2002-27899号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来の野生動物の防除方法はつぎの解決すべき問題点を内包している。
<1>従来の防獣電気柵は裸電線単独では自立性を確保することができず、複数の裸電線の自立性を確保するためには複数の支柱が必須である。
多数の支柱を使用する場合、資材コストと支柱の設置コストが嵩んで防獣電気柵の設置コストが高くなる。
<2>支柱の間隔が広くなると裸電線が自重で弛み易い。裸電線の弛みが大きくなると裸電線が大地に接触したり、下位の裸電線に接触したりして短絡が起きる。
裸電線が短絡すると防獣電気柵が防除機能を喪失する。
<3>裸電線の短絡現象は、裸電線の上下間隔が狭くなるほど発生し易くなる。
ネズミは体長が小さいことから、複数の裸電線を10~15mm程度の狭い間隔で配置すると短絡やスパークが発生し易くなるために、電気柵による防除が難しい。
<4>現在行っているネズミの防除手段であるワナによる捕獲器、超音波発生器、殺鼠剤、異臭を発生する忌避剤等は、これらの防除手段を設置するにあたり、ネズミの通り道やネズミの巣を把握することが必要であるだけでなく、さらにネズミの防除効果が低い。
そのため、ネズミ等の小動物に適した有効な防除方法の提案が望まれている。
【0010】
本発明は既述した課題を解決できる野生動物の忌避装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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