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公開番号2024055489
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162458
出願日2022-10-07
発明の名称撮像装置及びその制御方法とプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類H04N 23/698 20230101AFI20240411BHJP(電気通信技術)
要約【課題】ダイナミックレンジを拡張し、暗部のノイズを低減をさせたパノラマ画像を生成する。
【解決手段】1回の撮像で異なるゲインを掛けた2枚の画像を出力可能な撮像素子102を備える撮像装置100の制御方法であって、撮像装置100をパンニングさせながら1組の適正露出画像及びオーバー露出画像と1組の適正露出画像とアンダー露出画像が交互を得て、適正露出画像から第1の領域を切り出し、オーバー露出画像とアンダー露出画像それぞれから第1の領域よりも広い第2の領域と第3の領域を切り出し、第1の領域同士、第2の領域同士、第3の画像同士をそれぞれ繋ぎ合わせて3つのパノラマ画像を合成し、得られた3つのパノラマ画像からHDRパノラマ画像を合成する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
1回の撮像で異なるゲインを掛けた2枚の画像を出力可能な撮像素子を備える撮像装置であって、
前記撮像装置をパンニングさせながら前記撮像素子による複数回の撮像を、1組の第1の画像および第2の画像と1組の前記第1の画像および第3の画像が交互に且つ複数組ずつ得られるように制御する制御手段と、
複数の前記第1の画像から第1の領域を切り出す第1の切り出し手段と、
複数の前記第2の画像と複数の前記第3の画像からそれぞれ、前記第1の領域よりも広い第2の領域と第3の領域を切り出す第2の切り出し手段と、
複数の前記第1の領域同士を繋ぎ合わせて第1のパノラマ画像を合成する第1の合成手段と、
複数の前記第2の領域同士を繋ぎ合わせて第2のパノラマ画像を合成すると共に、複数の前記第3の領域同士を繋ぎ合わせて第3のパノラマ画像を合成する第2の合成手段と、
前記第1のパノラマ画像と前記第2のパノラマ画像と前記第3のパノラマ画像から第4のパノラマ画像を合成する第3の合成手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1の画像は適正露出画像であり、前記第2の画像はオーバー露出画像であり、前記第3の画像はアンダー露出画像であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記第1の領域、前記第2の領域および前記第3の領域はそれぞれ短冊状の領域であり、前記第2の領域および前記第3の領域のそれぞれの幅は前記第1の領域の幅よりも広いことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記第3の合成手段は、HDR合成を行うことにより前記第4のパノラマ画像を合成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第1の合成手段は、前記第1の画像から検出した動きベクトルに基づいて前記第1の領域の位置合わせを行い、
前記第2の合成手段は、前記第2の画像と対をなす第1の画像から検出した動きベクトルに基づいて前記第2の領域同士の位置合わせを行うと共に、前記第3の画像と対をなす第1の画像から検出した動きベクトルに基づいて前記第3の領域同士の位置合わせを行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
1回の撮像で異なるゲインを掛けた2枚の画像を出力可能な撮像素子を備える撮像装置の制御方法であって、
前記撮像装置をパンニングさせながら前記撮像素子による複数回の撮像を、1組の第1の画像および第2の画像と1組の前記第1の画像および第3の画像が交互に且つ複数組ずつ得られるように制御するステップと、
複数の前記第1の画像から第1の領域を切り出すステップと、
複数の前記第2の画像と複数の前記第3の画像からそれぞれ、前記第1の領域よりも広い第2の領域と第3の領域を切り出すステップと、
複数の前記第1の領域同士を繋ぎ合わせて第1のパノラマ画像を合成するステップと、
複数の前記第2の領域同士を繋ぎ合わせて第2のパノラマ画像を合成するステップと、
複数の前記第3の画像同士を繋ぎ合わせて第3のパノラマ画像を合成するステップと、
前記第1のパノラマ画像と前記第2のパノラマ画像と前記第3のパノラマ画像から第4のパノラマ画像を合成するステップと、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項7】
コンピュータを請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置の各手段として機能させることを特徴とするプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置及びその制御方法とプログラムに関し、特に、撮像装置をパンニングさせながら撮像を行うことにより得られた複数の静止画からパノラマ画像を合成する技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
画素単位の出力信号に対して列回路を2つ備えると共に列回路内にある増幅部のゲインを別に備えることにより、ゲインの異なる画像を出力することが可能な撮像素子(DGO(Dual Gain Output Sensor)センサ)が知られている。DGOセンサは、1度の撮像(露光)で異なるゲイン(例えば、HighゲインとLowゲイン)の2枚の画像を出力することができる。
【0003】
そのため、DGOセンサによる撮像で得られる2つの画像の合成は、ダイナミックレンジを拡大する画像を得る手法であるHDR合成に適している。例えば、DGOセンサによって適正露出画像とアンダー露出画像を取得し、低輝度領域では適正露出画像を用い、高輝度領域ではアンダー露出画像を用いてこれらを合成することにより、ダイナミックレンジの広い画像を得ることができる。
【0004】
HDR合成は、複数の画像からより広画角なパノラマ画像の生成する際に有用な技術である。これは、パノラマ画像を生成する際には極めて広い領域を撮像する必要があるが、撮像領域が広い場合には撮像領域内での明暗差が大きくなりやすいからである。
【0005】
パノラマ画像の合成方法として、撮像装置をパンニングさせながら静止画を連続撮影し、連続撮影した画像の中心付近を短冊状に切り出して繋ぎ合わせる方法(以下「パノラマ合成」という)がある。また、パノラマ画像を合成する際の画像間に位置合わせに関して、特許文献1には、1回の撮像で露出の異なる複数の画像を取得する動作を繰り返し行い、動きベクトルを検出する画像を選択して位置合わせを行ってパノラマ画像を合成する手法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-17860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
HDR画像を用いてパノラマ画像を合成する際に、ダイナミックレンジの拡大に加えて、暗部のノイズを低減させたいという要求がある。ここで、DGOセンサによって適正露出画像とオーバー露出画像を取得し、低輝度領域ではオーバー露出画像を用い、高輝度領域では適正露出画像を用いてこれらを合成することにより、暗部のノイズが低減された画像を得ることができる。
【0008】
しかしながら、DGOセンサによりアンダー露出画像、適正露出画像及びオーバー露出画像の3枚の画像を同じ撮影位置で取得することはできない。そのため、DGOセンサにより得られる露出の異なる2枚の画像をHDR合成した後、HDR画像を用いてパノラマ画像を合成しても、ダイナミックレンジの拡張と暗部のノイズ低減のどちらか一方しか実現することができない。また、ダイナミックレンジの拡張と暗部のノイズ低減両方を狙って、アンダー露出画像とオーバー露出画像を取得して、HDR合成を行った後にパノラマ合成を行うと、露出差が大きいために合成境界が不自然になってしまうことがある。
【0009】
更に、上記特許文献1に記載された技術では、パノラマ合成を行う際の位置合わせ精度を高めることは可能であるが、ダイナミックレンジの拡張と暗部のノイズの低減の両方を実現することはできない。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ダイナミックレンジを拡張させ、且つ、暗部のノイズを低減させたパノラマ画像を生成する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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