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公開番号2024055176
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161888
出願日2022-10-06
発明の名称縮小装置及びプログラム
出願人日本放送協会,一般財団法人NHKエンジニアリングシステム
代理人個人,個人,個人
主分類H04N 19/63 20140101AFI20240411BHJP(電気通信技術)
要約【課題】高画質な縮小画像を生成する。
【解決手段】縮小装置1は、原画像に対して位相情報を保持しながら周波数分解を行い、周波数帯域成分を生成する周波数分解部11と、周波数帯域成分の各画素位置において、全周波数帯域のパワーに対する所定の制限高周波数帯域のパワー割合を算出する高周波数帯域パワー割合算出部12と、制限高周波数帯域のパワー値を減衰させて帯域制限を行い、縮退周波数帯域成分を生成する帯域制限部13と、縮退周波数帯域成分に対して周波数再構成を行い、縮退画像を生成する周波数再構成部14と、縮退画像の縮小画像を生成する空間解像度縮小部15と、縮小画像に対して符号化処理を行い、符号化ブロック毎に符号化に用いられた量子化パラメータを抽出する符号化情報抽出部16と、を備え、帯域制限部13は、パワー割合及び量子化パラメータの値に応じて、パワー値の減衰量を変化させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
原画像の縮小画像を生成する縮小装置であって、
前記原画像に対して位相情報を保持しながら周波数分解を行い、周波数帯域成分を生成する周波数分解部と、
前記周波数帯域成分の各画素位置において、全周波数帯域のパワーに対する、所定の制限高周波数帯域のパワー割合を算出する高周波数帯域パワー割合算出部と、
前記周波数帯域成分の前記制限高周波数帯域のパワー値を減衰させて帯域制限を行い、成分が縮退された縮退周波数帯域成分を生成する帯域制限部と、
前記縮退周波数帯域成分に対して周波数再構成を行い、前記原画像と同じサイズの縮退画像を生成する周波数再構成部と、
前記縮退画像の空間解像度を縮小した縮小画像を生成する空間解像度縮小部と、
前記縮小画像に対して符号化処理を行い、符号化ブロック毎に、符号化に用いられた量子化パラメータを抽出する符号化情報抽出部と、を備え、
前記帯域制限部は、前記パワー割合及び前記量子化パラメータの値に応じて、前記パワー値の減衰量を変化させる、縮小装置。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記帯域制限部、前記周波数再構成部、及び前記空間解像度縮小部は、前記量子化パラメータの値が閾値以下、あるいは前記量子化パラメータの減少度合いが閾値以下になるまで繰り返し処理を行う、請求項1に記載の縮小装置。
【請求項3】
前記帯域制限部は、1周目の処理においては、前記パワー値の減衰量を所定値とし、2周目以降の処理においては、前記パワー割合が大きく、かつ前記量子化パラメータが大きいほど、前記減衰量を大きくする、請求項2に記載の縮小装置。
【請求項4】
被符号化ブロックにおける前記パワー割合と前記被符号化ブロックの周囲の符号化ブロックにおける前記パワーの割合の差分が大きく、かつ前記被符号化ブロックにおける前記量子化パラメータと前記周囲の符号化ブロックにおける前記量子化パラメータの差分値が大きいほど、該差分値を小さくするように前記被符号化ブロックの前記量子化パラメータの値を補正するパラメータ補正部を更に備える、請求項3に記載の縮小装置。
【請求項5】
コンピュータを、請求項1から4のいずれか一項に記載の縮小装置として機能させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、縮小装置及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
H.265/HEVC(High Efficiency Video Coding),H.266/VVC(Versatile Video Coding)などの映像符号化方式では、ブロック分割、直交変換、量子化、エントロピー符号化、イントラ予測、インター予測などの要素技術を組み合わせて高効率化を実現している。H.265/HEVCの技術の詳細については、例えば非特許文献1に詳細に記載されている。
【0003】
また、特許文献1には、原画像の解像度及び階調数を削減した空間・階調削減画像を符号化した符号化信号を出力する符号化装置が開示されている。具体的には、この符号化装置は、原画像の階調数及び解像度を削減した空間・階調削減画像群を生成し、該空間・階調削減画像群をそれぞれ符号化して符号化信号群を生成するとともに、該符号化信号群をそれぞれ局部復号した局部復号画像群を生成する。次に、局部復号画像群をそれぞれ解像度及び階調数が原画像と等しくなるように復元した空間・階調復元画像群を生成する。そして、空間・階調復元画像群と原画像とを比較し、誤差が最小となる空間・階調復元画像の生成に用いられたパラメータを決定し、最終的に該パラメータを用いて生成された空間・階調削減画像を符号化した符号化信号を出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6388476号公報
【非特許文献】
【0005】
大久保榮監修、「インプレス標準教科書シリーズ H.265/HEVC教科書」、株式会社インプレスジャパン、2013年10月21日
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術では、原画像の符号化ブロック毎の帯域制限量及び符号化パラメータの両方を最適化するということは行われていなかったため、縮小画像を符号化した際に、ブロック歪などのアーティファクトが発生し、画質が劣化することがあった。
【0007】
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、高画質な縮小画像を生成することが可能な縮小装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明に係る縮小装置は、原画像の縮小画像を生成する縮小装置であって、前記原画像に対して位相情報を保持しながら周波数分解を行い、周波数帯域成分を生成する周波数分解部と、前記周波数帯域成分の各画素位置において、全周波数帯域のパワーに対する、所定の制限高周波数帯域のパワー割合を算出する高周波数帯域パワー割合算出部と、前記周波数帯域成分の前記制限高周波数帯域のパワー値を減衰させて帯域制限を行い、成分が縮退された縮退周波数帯域成分を生成する帯域制限部と、前記縮退周波数帯域成分に対して周波数再構成を行い、前記原画像と同じサイズの縮退画像を生成する周波数再構成部と、前記縮退画像の空間解像度を縮小した縮小画像を生成する空間解像度縮小部と、前記縮小画像に対して符号化処理を行い、符号化ブロック毎に、符号化に用いられた量子化パラメータを抽出する符号化情報抽出部と、を備え、前記帯域制限部は、前記パワー割合及び前記量子化パラメータの値に応じて、前記パワー値の減衰量を変化させる。
【0009】
さらに、本発明に係る縮小装置において、前記帯域制限部、前記周波数再構成部、及び前記空間解像度縮小部は、前記量子化パラメータの値が閾値以下、あるいは前記量子化パラメータの減少度合いが閾値以下になるまで繰り返し処理を行ってもよい。
【0010】
さらに、本発明に係る縮小装置において、前記帯域制限部は、1周目の処理においては、前記パワー値の減衰量を所定値とし、2周目以降の処理においては、前記パワー割合が大きく、かつ前記量子化パラメータが大きいほど、前記減衰量を大きくしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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