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公開番号2024054533
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-17
出願番号2022160805
出願日2022-10-05
発明の名称レール削正装置
出願人保線機器整備株式会社
代理人個人
主分類E01B 31/17 20060101AFI20240410BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】作業員の熟練度によらずレール、特にゲージコーナーのきしみ等を削正した際の仕上がり具合や作業効率に差が出ないようにレールを削正する。
【解決手段】左右のレールR,Rそれぞれを転動する車輪が設けられた台車本体12と、台車本体12に設けられ、スライドテーブル13a上で左右のレールR,Rに対し直交する左右方向にスライドするスライダ13bが設けられた左右方向スライド機構部13と、回転砥石11bを回転させるディスクグラインダ11が取り付けられ、レールR,Rの長手方向と平行な回動軸14aを中心とし回動してディスクグラインダ11の角度を変更可能なグラインダ保持・角度変更機構部14と、左右方向スライド機構部13のスライダ13bの上に設けられ、グラインダ保持・角度変更機構部14を上下方向であるY軸方向に昇降させる昇降機構部15とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
左右のレールそれぞれを転動する車輪が設けられた台車本体と、
前記台車本体に設けられ、スライドテーブル上で左右のレールに対し直交する左右方向にスライドするスライダが設けられた左右方向スライド機構部と、
回転砥石を回転させるディスクグラインダが取り付けられ、レールの長手方向と平行な回動軸を中心とし回動して前記ディスクグラインダの角度を変更可能なグラインダ保持・角度変更機構部と、
前記左右方向スライド機構部の前記スライダの上に設けられ、前記グラインダ保持・角度変更機構部を上下方向であるY軸方向に昇降させる昇降機構部とを有することを特徴とするレール削正装置。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
請求項1記載のレール削正装置において、
前記昇降機構部は、
前記スライダの上に立設され、上下方向に延び、上端部には作業員が掴んで回すためのハンドルが設けられたネジ棒を回転可能に支持したネジ棒支持部と、
一端部は前記グラインダ保持・角度変更機構部が取付られる一方、他端部は前記ネジ棒のネジ部に螺合して昇降する昇降ナットが設けられた昇降体とを備え、
前記昇降体は、
前記グラインダ保持・角度変更機構部が取り付けられたグラインダ保持・角度変更機構部取付板と、
前記昇降ナットが取り付けられた昇降ナット取付板と、
前記グラインダ保持・角度変更機構部取付板と昇降ナット取付板とを連結する一対の連結板と、
前記グラインダ保持・角度変更機構部取付板と昇降ナット取付板と前記一対の連結板の内側面間を連結し、平面視十字状に交差して設けられた十字状補強板とを有することを特徴とするレール削正装置。
【請求項3】
請求項2記載のレール削正装置において、
前記スライダにおける前記昇降機構部の反対側には、前記回転ハンドルの高さよりも高く上下方向に延び、作業員が把持するための棒状ハンドルが設けられていることを特徴とするレール削正装置。
【請求項4】
請求項1に記載のレール削正装置において、
前記ディスクグラインダは、棒状ハンドルが取り付けられていた雌ネジ穴から棒状ハンドルを取外し、その雌ネジ穴に前記回転軸を取付けたことを特徴とするレール削正装置。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか一の請求項に記載のレール削正装置において、
さらに、偏心した偏心回転軸を有し、その偏心回転軸を中心に回転して前記ディスクグラインダの電源スイッチをオン状態に維持する偏心カムスイッチを有するグラインダ電源SW保持機構部が設けられていることを特徴とするレール削正装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レールを削正するレール削正装置に関し、特に、列車の車輪が走行するレール頭部の角部であるゲージコーナー部分に発生するレールのきしみまたはきしみ割れの削正に適したレール削正装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
鉄道のレールには、列車が通るため、レールと車輪との転がり接触疲労によってレールの頭部の角部であるゲージコーナー部分の表層部の金属が反列車方向に塑性流動して塑性変形し、ゲージコーナー表層部の金属が反列車方向に塑性流動(メタルフロー)が発生して、その塑性変形が限界に達して規則的なひび割れ状の微細な亀裂が発生しており、作業員がハンディグラインダ等によって削正している(例えば、特許文献1等参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-17135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載された発明のように作業員がハンディグラインダを使ってレールを削正する場合、作業員の熟練度によって仕上がり具合や作業効率に差が出るという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、作業員の熟練度によらずレール、特にゲージコーナーのきしみ等を削正した際の仕上がり具合や作業効率に差が出ないようにレールを削正することができるレール削正装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明に係るレール削正装置は、左右のレールそれぞれを転動する車輪が設けられた台車本体と、前記台車本体に設けられ、スライドテーブル上で左右のレールに対し直交する左右方向にスライドするスライダが設けられた左右方向スライド機構部と、回転砥石を回転させるディスクグラインダが取り付けられ、レールの長手方向と平行な回動軸を中心とし回動して前記ディスクグラインダの角度を変更可能なグラインダ保持・角度変更機構部と、前記左右方向スライド機構部の前記スライダの上に設けられ、前記グラインダ保持・角度変更機構部を上下方向であるY軸方向に昇降させる昇降機構部とを有することを特徴とする。
また、本発明に係るレール削正装置では、前記昇降機構部は、前記スライダの上に立設され、上下方向に延び、上端部には作業員が掴んで回すためのハンドルが設けられたネジ棒を回転可能に支持したネジ棒支持部と、一端部は前記グラインダ保持・角度変更機構部が取付られる一方、他端部は前記ネジ棒のネジ部に螺合して昇降する昇降ナットが設けられた昇降体とを備え、前記昇降体は、前記グラインダ保持・角度変更機構部が取り付けられたグラインダ保持・角度変更機構部取付板と、前記昇降ナットが取り付けられた昇降ナット取付板と、前記グラインダ保持・角度変更機構部取付板と昇降ナット取付板とを連結する一対の連結板と、前記グラインダ保持・角度変更機構部取付板と昇降ナット取付板と前記一対の連結板の内側面間を連結し、平面視十字状に交差して設けられた十字状補強板とを有することも特徴とする。
また、本発明に係るレール削正装置では、前記スライダにおける前記昇降機構部の反対側には、前記回転ハンドルの高さよりも高く上下方向に延び、作業員が把持するための棒状ハンドルが設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係るレール削正装置では、前記グラインダ保持・角度変更機構部には、偏心した回転軸を有し、回転して偏心した回転軸を有し、回転して前記ディスクグラインダの電源スイッチをオン状態に維持する偏心カムスイッチが設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係るレール削正装置では、前記ディスクグラインダは、棒状ハンドルが取り付けられていた雌ネジ穴から棒状ハンドルを取外し、その雌ネジ穴に前記回転軸を取付けたことも特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るレール削正装置は、台車本体と、台車本体に設けられ、スライドテーブル上で左右のレールに対し直交する左右方向にスライドするスライダが設けられた左右方向スライド機構部と、ディスクグラインダの角度を変更可能なグラインダ保持・角度変更機構部と、左右方向スライド機構部のスライダの上に設けられ、グラインダ保持・角度変更機構部を上下方向であるY軸方向に昇降させる昇降機構部とを有する。
そのため、例えば、ゲージ-コーナーにおけるレール頭部の所謂きしみを削正する場合でも、削正角度や削正量は、グラインダ保持・角度変更機構部や左右方向スライド機構部によって一定状態を保持することができるので、作業員の熟練度によらずレール、特にゲージコーナーのきしみ等を削正した際の仕上がり具合や作業効率に差が出ないようにレールを削正することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係る実施形態のレール削正装置の正面図である。
本発明に係る実施形態のレール削正装置における昇降機構部や左右方向スライド機構部等の要部を拡大した要部拡大正面図である。
本発明に係る実施形態のレール削正装置の平面図である。
本発明に係る実施形態のレール削正装置における昇降機構部や左右方向スライド機構部等の要部を拡大した要部拡大正面図である。
本発明に係る実施形態のレール削正装置の左側面図である。
本発明に係る実施形態のレール削正装置の右側面図である。
本発明に係る実施形態のレール削正装置におけるグラインダ保持・角度変更機構部やグラインダ等の要部を拡大した要部拡大正面図である。
本発明に係る実施形態のレール削正装置におけるディスクグラインダに装着したグラインダ電源SW保持機構部等の要部を拡大した要部拡大正面図である。
(a),(b)それぞれ図8におけるA-A線断面図であって、本発明に係る実施形態のレール削正装置においてディスクグラインダに装着したグラインダ電源SW保持機構部の偏心カムスイッチによって電源スイッチ(SW)をオフにしている状態と、オンにしている状態を示す端面図である。
本発明に係る実施形態のレール削正装置のグラインダ保持・角度変更機構部がディスクグラインダを保持して角度を変更しながらレールのゲージコーナーを削正している状態を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態のレール削正装置1を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、下記に説明する実施形態は、あくまで本発明の一例であり、本発明は下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更可能である。
【0010】
<実施形態のレール削正装置1の構成>
実施形態のレール削正装置1は、図1~図6に示すように、市販のディスクグラインダ11を利用したレール削正装置であって、台車本体12と、左右方向スライド機構部13と、グラインダ保持・角度変更機構部14と、昇降機構部15と、グラインダ電源SW保持機構部16と、ブレーキ後部17等を備えて構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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