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公開番号2024052335
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158991
出願日2022-09-30
発明の名称橋梁用伸縮装置
出願人ニッタ株式会社
代理人弁理士法人ドライト国際特許事務所
主分類E01C 11/02 20060101AFI20240404BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】弾性シール材の表面に亀裂が発生しても、この亀裂の進展を防いで高い止水性を確保することができる橋梁用伸縮装置を提供すること。
【解決手段】橋軸方向に隣接する橋桁同士または橋桁と橋台との間の遊間に設置される装置であって、表面板2Aと、該表面板2Aから下方に延びる腹板2Bを備える一対の継手2と、一対の前記継手2の前記腹板2B間に介装されたブロック状の弾性シール材3と、を備える橋梁用伸縮装置1において、前記弾性シール材3の高さ方向中間部に導水層5を長手方向に沿って形成する。ここで、前記導水層5は、前記弾性シール材3の上層3Aと下層3Bとの間に形成される空間或いは柔軟な連続気泡構造体で構成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
橋軸方向に隣接する橋桁同士または橋桁と橋台との間の遊間に設置される橋梁用伸縮装置であって、
表面板と、前記表面板から下方に延びる腹板を備える一対の継手と、
一対の前記継手の前記腹板間に介装されたブロック状の弾性シール材と、
を備え、
前記弾性シール材の高さ方向中間部に導水層を長手方向に沿って形成した橋梁用伸縮装置。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記導水層は、前記弾性シール材の上層と下層との間に形成される空間である請求項1に記載の橋梁用伸縮装置。
【請求項3】
前記弾性シール材の上層と下層との間に支持層を形成した請求項2に記載の橋梁用伸縮装置。
【請求項4】
前記支持層は、前記弾性シール材の幅方向両端に長手方向に沿って一体に形成された側壁である請求項3に記載の橋梁用伸縮装置。
【請求項5】
前記支持層は、前記弾性シール材の幅方向両端に長手方向に沿って適当な間隔で一体に形成された複数の支持壁である請求項3に記載の橋梁用伸縮装置。
【請求項6】
前記支持層は、前記弾性シール材の幅方向中間部に長手方向に沿って一体に形成された支柱である請求項3に記載の橋梁用伸縮装置。
【請求項7】
前記支持層は、前記弾性シール材の幅方向中間部に長手方向に沿って適当な間隔で一体に形成された複数の支柱である請求項3に記載の橋梁用伸縮装置。
【請求項8】
前記導水層は、一対の前記継手の隙間に対応する箇所に形成されている請求項1に記載の橋梁用伸縮装置。
【請求項9】
前記導水層は、柔軟な連続気泡構造体で構成されている請求項1に記載の橋梁用伸縮装置。
【請求項10】
前記連続気泡構造体は、ウレタンフォームで構成されている請求項9に記載の橋梁用伸縮装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、橋軸方向に隣接する橋桁同士の間または橋桁と橋台との間の遊間に設置される橋梁用伸縮装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
道路橋などの橋梁には、橋軸方向に隣接する橋桁同士または橋桁と橋台との間の遊間に伸縮装置が設置されている。この伸縮装置は、気温の変化による橋桁の伸縮や車両の通行に伴う橋桁の変形などを吸収するものであるが、これには高い止水性が要求されている。
【0003】
そこで、例えば、特許文献1には、図11に示すような止水部材内蔵型の道路橋用伸縮装置が提案されている。
【0004】
図11は止水部材内蔵型の道路橋用伸縮装置(以下、単に「伸縮装置」と称する)の従来例を示す縦断面図であり、図示の伸縮装置101においては、橋軸方向に隣接する橋桁50の遊間Sを挟んで対向する端部に一対の継手(ジョイント)102がそれぞれ設けられており、これらの継手102の表面板(フェースプレート)102Aの下方の遊間Sには、弾性シール材103が配置されている。
【0005】
ここで、上記弾性シール材103は、ゴムなどの弾性変形可能なブロック状の部材であって、一対の継手102の隙間δを下方から覆うように両継手102に取り付けられている。
【0006】
上記弾性シール材103を用いた止水構造によれば、一対の継手102の隙間δから遊間Sへの雨水などの水の浸入が弾性シール材103によって防がれる。ここで、伸縮装置101の表面(橋面)には、例えば、伸縮装置101の橋軸方向と直交する幅員方向(図11の紙面垂直方向)に勾配(横断勾配)が設けられており、低い位置にある路肩などに排水機構が設けられている。これにより、勾配に沿って雨水が橋面を流れて最終的に不図示の排水機構へと排水される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2000-226807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、図11に示す伸縮装置101においては、継手102の隙間δから遊間Sへの水の浸入を防ぐために設けられた弾性シール材103は、ゴムなどの弾性材によって中実のブロック状に一体成形されたものであり、その表面の一部は、継手102の表面板102Aの間の隙間δに露出している。このため、この弾性シール材103の表面の一部が外気や日光、雨水などに晒されて劣化し、或いは車両の車輪によって踏み付けられて損傷し、その弾性シール材103の表面に亀裂が発生してしまう恐れがある。そして、弾性シール材103の表面に亀裂が発生すると、この亀裂は、遊間Sの距離の変動などによって徐々に進展し、いずれ弾性シール材103を上下方向に貫通するため、弾性シール材103が止水機能を失い、雨水などが遊間Sから漏れてしまう可能性がある。そして、雨水などが遊間Sから漏れると、橋桁の支承部付近が腐食するという問題が発生する。
【0009】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、弾性シール材の表面に亀裂が発生しても、この亀裂の進展を防いで高い止水性を確保することができる橋梁用伸縮装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明は、橋軸方向に隣接する橋桁同士または橋桁と橋台との間の遊間に設置される橋梁用伸縮装置であって、表面板と、前記表面板から下方に延びる腹板を備える一対の継手と、一対の前記継手の前記腹板間に介装されたブロック状の弾性シール材と、を備え、前記弾性シール材の高さ方向中間部に導水層を長手方向に沿って形成した。
(【0011】以降は省略されています)

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