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公開番号2024048264
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022154201
出願日2022-09-27
発明の名称網材の取付具及びそれを用いた柵体
出願人積水樹脂株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類E01F 15/06 20060101AFI20240401BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】枠材に網材を取り付ける作業を容易に、かつ安全に行うことのできる、作業性に優れた網材の取付具と、その取付具を用いた柵体を提供する。
【解決手段】取付具5は、枠材3に添設される取付基板6と、取付基板6とは別体の網材係止部材7と、それらを結合する締結部材8と、を具備する。取付基板6には組付孔61と締結部材挿通孔62とが形成される。網材係止部材7は、取付基板6の組付孔61に挿入可能な挿込片71と、その一端縁から前方に屈折して連続する網材受部73と、その前端縁から挿込片71と反対向きに屈折して延びる係止爪片74と、を有して、挿込片71に締結部材取付孔72が形成される。挿込片71が取付基板6の組付孔61に正面側から挿入されて取付基板6の背面側に重ねられた状態で、取付基板6と挿込片71とが締結部材8を介して結合され、網材4の張線41が正面側から網材係止部材7に係止される。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
適宜の柱体によって支持される複数本の枠材と、前記枠材によって囲まれた枠内に張設される網材と、を含んで構成される柵体において、前記網材の縁端部を前記枠材に取り付けるための取付具であって、
前記枠材の枠内側に添設されて前記網材と平行に配置される平板状の取付基板と、
前記取付基板とは別体に形成されて前記取付基板に組み付けられる網材係止部材と、
前記取付基板と前記網材係止部材とを重ねて結合する締結部材と、
を具備し、
前記取付基板には、前記枠材と平行な長軸を有して前記枠材寄りに配置される組付孔と、前記組付孔から枠内側に離隔して配置される締結部材挿通孔と、が形成され、
前記網材係止部材は、前記取付基板の前記組付孔に挿入可能な挿込片と、前記挿込片の一端縁から前方に屈折して連続する網材受部と、前記網材受部の前端縁から前記挿込片と反対向きに屈折して延びる係止爪片と、を有して、前記挿込片に締結部材取付孔が形成され、
前記網材係止部材の前記挿込片が前記取付基板の前記組付孔に正面側から挿入されて前記取付基板の背面側に重ねられ、前記係止爪片がその先端を前記枠材側に向けて前記取付基板の正面側に保持された状態で、前記取付基板と前記挿込片とが前記締結部材挿通孔及び前記締結部材取付孔に挿着された締結部材を介して結合される
ように構成された網材の取付具。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
請求項1に記載された網材の取付具において、
前記網材係止部材の前記網材受部が前記組付孔の長軸寸法よりも幅広に形成されるとともに、
前記取付基板に形成される締結部材挿通孔が前記組付孔の長軸と直交する方向に延びる長孔として形成され、
前記網材係止部材の挿込片が前記取付基板の前記組付孔に正面側から挿入されて、前記網材受部を前記組付孔に当接させた状態で、前記網材係止部材が前記取付基板に対し前記組付孔との当接箇所を支点として前後方向に揺動し得るように保持される
ことを特徴とする網材の取付具。
【請求項3】
請求項1または2に記載された網材の取付具において、
前記締結部材がボルト・ナットであり、
前記網材係止部材の前記挿込片に形成される締結部材取付孔がボルト挿通孔であり、
前記取付基板と前記挿込片とが前記ボルト・ナットによって結合される
ことを特徴とする網材の取付具。
【請求項4】
請求項1または2に記載された網材の取付具において、
前記締結部材がボルトであり、
前記網材係止部材の前記挿込片に形成される締結部材取付孔が雌ねじ孔であり、
前記ボルトが前記取付基板の正面側から前記雌ねじ孔に締結される
ことを特徴とする網材の取付具。
【請求項5】
請求項1または2に記載された網材の取付具の前記取付基板が、網材の縁端部を保持する前記枠材の枠内側に添設されるとともに、前記取付基板に前記網材係止部材と前記締結部材とが組み付けられ、
前記網材の縁端部に配置された形状保持用の張線が、前記取付基板の正面側から前記網材係止部材の前記係止爪片に係止されて前記網材受部に保持された状態で、
前記取付基板と前記網材係止部材とが前記締結部材を介して結合される
ことを特徴とする柵体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願が開示する発明は、道路外への飛び出しや敷地内への侵入を防ぐために、その道路や敷地を囲うように設置される柵体に関し、より詳細には、柵体の枠材に網材を固定するための取付具と、その取付具を用いた柵体に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
高速道路等の路側部には、車両や積荷が道路外へ飛び出すのを防ぐための柵体(防護柵)が設置される。また、施設の敷地や公園等、特定の領域への立ち入りを防ぐために、その領域を囲むようにして柵体が設置されることもある。この種の柵体の多くは、適宜間隔で立設される柱体と、柱体によって支えられる上下左右の枠材と、枠材によって囲まれた枠内に取り付けられる網材と、を含んで構成される。
【0003】
特許文献1には、胴縁(本願が開示する発明における枠材に相当)に金網(同、網材に相当)を取り付けて構成されるフェンス(同、柵体に相当)に関して、金網の上下方向の縁端部に挿通された形状保持のための横骨線(同、張線に相当)を、胴縁の垂直板に切り起こした係止爪片に係合させる金網の係止構造が開示されている。
【0004】
しかし、特許文献1に開示された金網の係止構造では、金網に過大な荷重が作用したときに、横骨線が係止爪片から外れて、金網が胴縁から脱落してしまうおそれがある。しかし、係止爪片の代わりにボルト・ナット等の固定金具を用いて金網の縁端部を胴縁に固定しようとすると、作業者は金網の縁端分を胴縁等に沿わせて押さえながら、固定金具を胴縁等に締結する必要があるので、作業性が悪い。
【0005】
そこで、特許文献2には、網材が枠体(本願が開示する発明における枠材に相当)から脱落するおそれを低減し、かつ、網材を取り付る際の作業性も改善しようとした防護柵(同、柵体に相当)の構成が提案されている。その構成は、網材を保持する枠体に取り付けた係合部材に、網材の縁端部に係合する係合爪を形成するとともに、網材を挟んで係合部材と相対する側に、網材の縁端部が係合爪から離脱するのを防ぐ離脱防止部材を配置して、係合部材と離脱防止部材との間に網材を挟んだ状態で離脱防止部材を係合部材にボルト締結する、というものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実全昭63-184864号公報
特開2016-125300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献2に開示された発明では、防護柵の上側に位置する枠体に取り付けた全ての係合部材の係合爪に金網の縁端部を係止してから、各係合部材に離脱防止部材を当てがい、その状態で係合部材及び離脱防止部材にボルトを挿通してナットと締結する必要がある。このとき、一方の手は離脱防止部材及びナットを保持し、他方の手はボルトを保持して回さなければならないので、同時に金網を押えておくのは難しい。したがって、特許文献2に開示された発明も、実質的には特許文献1に開示された発明と同様に、係合部材と離脱防止部材とをボルト締結するまでの間に金網が係合部材の係合爪から脱落してしまうおそれがある。防護柵の両側及び下側に位置する枠体についても、係合部材に金網の縁端部を仮止めしながら離脱防止部材を取り付ける作業が容易でないことは同様である。
【0008】
さらに、特許文献2に開示された発明では、係合部材及び離脱防止部材に挿通したボルトにナットを螺合させる作業を、金網の背面側から行わなければならないので、作業態勢が不自由になる。高速道路の高架上では道路側からしか作業できないことも多いため、道路の外側(高架下)にナットを落下させてしまうような事故を起こす危険性を孕んでいる。
【0009】
本願が開示する発明は、前述のような網材の取付作業における作業性を改善すべく着想されたものであり、網材の取付作業を従来よりも容易に、かつ安全に行うことのできる、使い勝手のよい網材の取付具と、その取付具を用いた柵体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願が開示する発明に係る網材の取付具は、適宜の柱体によって支持される複数本の枠材と、前記枠材によって囲まれた枠内に張設される網材と、を含んで構成される柵体において、前記網材の縁端部を前記枠材に取り付けるための取付具であって、前記枠材の枠内側に添設されて前記網材と平行に配置される平板状の取付基板と、前記取付基板とは別体に形成されて前記取付基板に組み付けられる網材係止部材と、前記取付基板と前記網材係止部材とを重ねて結合する締結部材と、を具備し、前記取付基板には、前記枠材と平行な長軸を有して前記枠材寄りに配置される組付孔と、前記組付孔から枠内側に離隔して配置される締結部材挿通孔と、が形成され、前記網材係止部材は、前記取付基板の前記組付孔に挿入可能な挿込片と、前記挿込片の一端縁から前方に屈折して連続する網材受部と、前記網材受部の前端縁から前記挿込片と反対向きに屈折して延びる係止爪片と、を有して、前記挿込片に締結部材取付孔が形成され、前記網材係止部材の前記挿込片が前記取付基板の前記組付孔に正面側から挿入されて前記取付基板の背面側に重ねられ、前記係止爪片がその先端を前記枠材側に向けて前記取付基板の正面側に保持された状態で、前記取付基板と前記挿込片とが前記締結部材挿通孔及び前記締結部材取付孔に挿着された締結部材を介して結合される、との基本的構成を採用する。
(【0011】以降は省略されています)

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