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公開番号2024047210
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022152710
出願日2022-09-26
発明の名称重量物の架設装置及びその方法
出願人川田工業株式会社,オックスジャッキ株式会社,巴機械工業株式会社
代理人個人
主分類E01D 21/00 20060101AFI20240329BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】建築限界があっても、安全、かつ円滑に橋梁等の重量物の扛上・扛下等の作業が行えるようにした装置及び方法を提供すること。
【解決手段】複数本の支柱20に上段昇降梁23と下段昇降梁24を上下動自在に嵌合し、これらの少なくともいずれか一方に取り付けた積載ステージ25に重量物27を載せて上下移動するようにした重量物の架設装置において、前記支柱20は、前記積載ステージ25の上下移動範囲内に複数個の支柱ユニット20aを連結したものからなり、前記上段昇降梁23と下段昇降梁24の間に設けたジャッキ43の伸縮動作で前記支柱20に嵌合しつつ前記重量物27の荷重を交互に受け渡しつつ前記支柱ユニット20aの長さ単位で順次前記積載ステージ25を上下移動するようにした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
立設した複数本の支柱に跨って、上段昇降梁と下段昇降梁を上下動自在に嵌合し、前記上段昇降梁と下段昇降梁の少なくともいずれか一方に取り付けた積載ステージに重量物を載せて上下移動するようにした重量物の架設装置において、
前記支柱は、前記積載ステージの上下移動範囲内に複数個の支柱ユニットを連結したものからなり、前記上段昇降梁と下段昇降梁の間に設けたジャッキの伸縮動作で前記支柱に嵌合しつつ前記重量物の荷重を交互に受け渡しつつ前記支柱ユニットの長さ単位で順次前記積載ステージを上下移動するようにしたことを特徴とする重量物の架設装置。
続きを表示(約 2,900 文字)【請求項2】
前記支柱を構成するそれぞれの前記支柱ユニットに、水平方向のピン孔を穿設し、前記上段昇降梁と前記下段昇降梁に、前記支柱を上下動自在に嵌合する支柱孔を設け、この支柱孔に前記ピン孔と連通する水平方向のピン孔を穿設し、これらのピン孔と前記ピン孔に連結ピンを着脱自在に挿入して前記支柱に対する前記上段昇降梁と前記下段昇降梁の上下位置を調整することを特徴とする請求項1記載の重量物の架設装置。
【請求項3】
前記支柱ユニットは、天板部と底板部と、左右の側板部と、内方の2枚の補強板部とで直方体に構成され、前記天板部と前記底板部には、両側に連結用のボルト孔が穿設され、前記天板部の上面には、突起部が形成され、前記底板部の下面には、前記突起部と係合する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の重量物の架設装置。
【請求項4】
前記積載ステージは、この積載ステージに載せた前記重量物を橋脚の支承に盛り替えるために、前記積載ステージに前記支承を逃げるための開口部を設けたことを特徴とする請求項1記載の重量物の架設装置。
【請求項5】
前記積載ステージの下面に、前記積載ステージが橋脚まで下降したとき、1段目の前記支柱ユニットと前記下段昇降梁を撤去するための隙間を形成するステージ仮脚を設けたことを特徴とする請求項1記載の重量物の架設装置。
【請求項6】
前記上段昇降梁に上段積載ステージを取り付け、前記下段昇降梁に下段積載ステージを取り付け、前記下段積載ステージに送り出し装置を据え付け、この送り出し装置の前記重量物を移送する無限軌道帯を、前記上段積載ステージに設けた開口部より上方に突出せしめたことを特徴とする請求項1記載の重量物の架設装置。
【請求項7】
立設した複数本の支柱に跨って、上段昇降梁と下段昇降梁を上下動自在に嵌合し、前記上段昇降梁と下段昇降梁の少なくともいずれか一方に取り付けた積載ステージに重量物を載せ、
前記支柱は、前記積載ステージの上下移動範囲内に複数個の支柱ユニットを連結し、
前記支柱ユニットに穿設した水平方向のピン孔と、前記上段昇降梁と下段昇降梁に設けられ、前記支柱を上下動自在に嵌合する支柱孔に前記ピン孔と連通する水平方向のピン孔を穿設し、これらのピン孔と前記ピン孔に連結ピンを着脱自在に挿入して前記支柱に対する前記上段昇降梁と下段昇降梁の上下位置を調整する重量物の架設装置が用いられ、
前記重量物を前記積載ステージの上に載せおく工程と、
前記重量物が前記積載ステージに載せられた状態で、ジャッキのピストンを伸ばし、前記下段昇降梁に前記重量物の全荷重をかけ、前記上段昇降梁の前記連結ピンを抜いて前記ジャッキの前記ピストンを縮め前記重量物と前記積載ステージと前記上段昇降梁を下降し、前記上段昇降梁が下降して前記上段昇降梁の前記ピン孔と1段下の前記支柱ユニットの前記ピン孔が一致した位置で前記上段昇降梁に前記連結ピンを差し込み前記重量物を下降する工程と、
前記重量物の下降を繰り返して前記積載ステージのステージ仮脚が橋脚に到達すると、前記重量物の全荷重を前記橋脚に移行する工程と、
前記ステージ仮脚が前記橋脚に到達した時点で、前記ジャッキの前記ピストンを縮めて連結ピンを抜き取り、前記下段昇降梁を撤去する工程と、
前工程で前記下段昇降梁を撤去したら、前記ジャッキの前記ピストンを伸ばして前記重量物の荷重を前記積載ステージと前記上段昇降梁と前記ピストンに盛り替えて前記ステージ仮脚を撤去する工程と、
前記ジャッキの前記ピストンを縮めて、前記橋脚の上の支承が前記積載ステージの開口部から突出してこの支承で前記重量物の全荷重を受ける工程と、
からなることを特徴とする重量物の架設方法。
【請求項8】
前記重量物が支承に載ったら、補強梁と前記積載ステージと前記支柱と前記上段昇降梁を解体して撤去することを特徴とする請求項7記載の重量物の架設方法。
【請求項9】
前記上段昇降梁が下降してこの上段昇降梁から前記支柱ユニットが突出する毎に突出した前記支柱ユニットを解体撤去し、前記重量物が支承に載ったら、補強梁と前記積載ステージと前記上段昇降梁を解体して撤去するようにしたことを特徴とする請求項7記載の重量物の架設方法。
【請求項10】
立設した複数本の支柱に跨って、上段昇降梁と下段昇降梁を上下動自在に嵌合し、前記上段昇降梁に上段積載ステージを取り付け、前記下段昇降梁に下段積載ステージを取り付け、前記下段積載ステージに送り出し装置を据え付け、この送り出し装置の前記重量物を移送する無限軌道帯を、前記上段積載ステージに設けた開口部より上方に突出せしめ、
前記支柱は、前記積載ステージの上下移動範囲内に複数個の支柱ユニットを連結し、
前記支柱ユニットに穿設した水平方向のピン孔と、前記上段昇降梁と下段昇降梁に設けられ、前記支柱を上下動自在に嵌合する支柱孔に前記ピン孔と連通する水平方向のピン孔を穿設し、これらのピン孔と前記ピン孔に連結ピンを着脱自在に挿入して前記支柱に対する前記上段昇降梁と下段昇降梁の上下位置を調整する重量物の架設装置が用いられ、
前記重量物を前記送り出し装置の無限軌道帯に載せて移送する工程と、
前記重量物が所定位置まで移送されたらジャッキにより前記上段積載ステージを上昇して前記重量物の荷重を前記上段積載ステージに移し替えるとともに、前記上段昇降梁の前記ピン孔と前記支柱ユニットの前記ピン孔が一致した位置で前記連結ピンを差し込む工程と、
前記重量物の荷重を前記上段積載ステージに移し替えたら前記送り出し装置を撤去する工程と、
前記重量物が上段積載ステージに載せられた状態で、前記ジャッキのピストンを伸ばし、前記下段昇降梁に前記重量物の全荷重をかけ、前記上段昇降梁の連結ピンを抜いてジャッキのピストンを縮め重量物と上段積載ステージと上段昇降梁を下降し、前記上段昇降梁が下降して前記上段昇降梁のピン孔と1段下の支柱ユニットのピン孔が一致した位置で前記上段昇降梁に連結ピンを差し込み重量物を下降する工程と、
前記重量物の下降を繰り返して上段積載ステージのステージ仮脚が橋脚に到達すると、重量物の全荷重を橋脚に移行する工程と、
前記ステージ仮脚が橋脚に到達した時点で、前記ジャッキのピストンを縮めて連結ピンを抜き取り、前記下段昇降梁を撤去する工程と、
前工程で前記下段昇降梁を撤去したら、前記ジャッキのピストンを伸ばして前記重量物の荷重を前記上段積載ステージと前記上段昇降梁と前記ピストンに盛り替えて前記ステージ仮脚を撤去する工程と、
前記ジャッキのピストンを縮めて、前記橋脚の上の支承が前記上段積載ステージの開口部から突出してこの支承で前記重量物の全荷重を受ける工程と、
からなることを特徴とする重量物の架設方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁等の重量物を施工ヤードや既設橋桁等の上で組み立てて、移送し、橋脚上に架設するような場合において、橋梁等の重量物の架設、移送、移送後の扛上・扛下、架設設備の解体等を、交差する既設の高架橋や送電線などの障害物があっても限られた空間内で安全、かつ円滑に行えるようにした重量物の架設装置及びその方法に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
橋梁等の重量物を施工ヤードや既設橋桁等の上で組み立てて、移送し、橋脚上に架設する工法は、図9及び図10に示すものが知られている(特許文献1)。
図9(a)において、施工ヤードなどの移送路12の上面にレール66を敷設し、移送路12の先端部にジャッキ装置28を据え付ける。重量物としての橋梁13は、前記施工ヤードで組み立てられる。この橋梁13は、中間部に自走台車29を取り付け、後方部に従走台車63を取り付け、前端部に手延べ機16を連結してレール66の上に載せる。後方部架設装置59は、カウンターウエートを兼ねて橋梁13の後端部に予め取り付けておく。また、移送路12の後方部にウインチその他の惜しみ装置64を据え付けてワイヤ65で橋梁13の後方部に連結する。さらに必要に応じてセッテングビーム61の上にカウンターウエート62を載せる。
橋梁13を掛け渡そうとする前方の橋脚その他の据え付け台10には、前方部架設装置58が取り付けられる。この前方部架設装置58に代えてサンドル材等を用いてもよい。
【0003】
図9(b)において、自走台車29を駆動して手延べ機16を連結した橋梁13を移送する。自走台車29が移送路12の先端近くまで移動すると、手延べ機16の先端が前方部架設装置58の送り出しステージ38に到達する。ここで、手延べ機16の先端が撓みによりやや下がることがある場合には、前方部架設装置58全体をやや下げておいて手延べ機16を受け、手延べ機16を受けたら前方部架設装置58を所定レベルに修正する。
手延べ機16が前方部架設装置58に載ったら、自走台車29を元の位置から後方に移動して設置する。惜しみ装置64のワイヤ65は、橋梁13の移送に従い伸ばされる。
なお、橋梁13の移送は、自走台車29による場合に限られるものではなく、ジャッキ、ワイヤ等を用いて押し又は引きによることもできる。
【0004】
橋梁13がさらに移送されて橋梁13の後方部が移送路12の先端部に近づいたら、惜しみ装置64の位置を盛り替える。また、橋梁13と手延べ機16をジャッキ装置28と前方部架設装置58で支え、図10に示すように、橋梁13の下にあった自走台車29を外してセッテングビーム61に取り付けた台車支持柱84の下に取り付ける。また、橋梁13の後方部の従走台車63を外す。この状態でさらに橋梁13と手延べ機16を移送する。
【0005】
図9(c)において、橋梁13の後方部が移送路12の先端部における扛下位置まで達したら移送を停止する。この状態が図10に示される。この状態で、引き込みブラケット68の引き込み側ピン差し込み孔78に引き込み側結合ピンを差し込み、かつ、盛り替えブラケット69の盛り替え側ピン差し込み孔79の盛り替え側結合ピンを抜いた状態で両端クレビス付きジャッキ装置72を縮めて荷重支持用支柱60の下端部を支柱固定具82に当接し連結する。荷重支持用支柱60を支柱固定具82に連結固定したら、惜しみ装置64のワイヤ65をセッテングビーム61に連結し、かつ、自走台車29、台車支持柱84,梁材83,横桟87,筋交い86,横桟,筋交いを取り外す。
また、橋梁13の先端から手延べ機16と連結構17を外す。
図10において、セッテングビーム61に連結具81で連結したまま橋梁13を扛下して橋脚10に設置する。前記荷重支持用支柱60は、1本の角筒型であってもよいが、所定長さのものを着脱自在に連結したものであってもよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-291719号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図9(b)の工程において、移送路12の上であって、橋梁13を吊り下げたセッテングビーム61の上部ラインP1と荷重支持用支柱60の上端ラインP2の間に、既設の高架橋95や送電線離隔域96などの障害物が存在すると、橋梁13の架設、移送、移送後の扛上・扛下、架設設備の解体等が行えないか、又はこれらの作業の安全性に支障をきたすという問題があった。
【0008】
本発明は、既設の高架橋や送電線離隔域などの建築限界があっても、限られた空間内で安全、かつ円滑に橋梁等の重量物の架設、移送、移送後の扛上・扛下、架設設備の解体等の作業が行えるようにした重量物の架設装置及びその方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の重量物の架設装置は、
立設した複数本の支柱20に跨って、上段昇降梁23と下段昇降梁24を上下動自在に嵌合し、前記上段昇降梁23と下段昇降梁24の少なくともいずれか一方に取り付けた積載ステージ25に重量物27を載せて上下移動するようにした重量物の架設装置において、
前記支柱20は、前記積載ステージ25の上下移動範囲内に複数個の支柱ユニット20aを連結したものからなり、前記上段昇降梁23と下段昇降梁24の間に設けたジャッキ43の伸縮動作で前記支柱20に嵌合しつつ前記重量物27の荷重を交互に受け渡しつつ前記支柱ユニット20aの長さ単位で順次前記積載ステージ25を上下移動するようにしたことを特徴とする。
【0010】
前記支柱20を構成するそれぞれの前記支柱ユニット20aに、水平方向のピン孔36を穿設し、前記上段昇降梁23と下段昇降梁24に、前記支柱20を上下動自在に嵌合する支柱孔41を設け、この支柱孔41に前記ピン孔36と連通する水平方向のピン孔40を穿設し、これらのピン孔40と前記ピン孔36に連結ピン42を着脱自在に挿入して前記支柱20に対する前記上段昇降梁23と下段昇降梁24の上下位置を調整することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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