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公開番号2024059394
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2022167052
出願日2022-10-18
発明の名称プレキャスト部材及びプレストレストコンクリート構造体
出願人三井住友建設株式会社,西日本高速道路株式会社
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類E01D 19/12 20060101AFI20240423BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】プレキャスト部材の将来の劣化を抑制する。
【解決手段】プレキャスト部材(5)は、吊り具13を取り付けるための複数のインサート部材9を備え、インサート部材9が当該プレキャスト部材(5)の1対の側面5aに埋設される。プレキャスト部材の上面にインサート部材9が設けられないため、プレキャスト部材の劣化が抑制される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
プレキャスト部材であって、
吊り具を取り付けるための複数のインサート部材を備え、
前記インサート部材が当該プレキャスト部材の1対の側面に埋設されているプレキャスト部材。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記インサート部材がセラミックからなる請求項1に記載のプレキャスト部材。
【請求項3】
前記側面が、隣接する部材にポストテンション方式の緊張材によって接合される接合面である請求項1又は2に記載のプレキャスト部材。
【請求項4】
前記接合面には、当該プレキャスト部材の上面に至る複数の切欠きが形成され、前記インサート部材が前記切欠きの底面に埋設されている請求項3に記載のプレキャスト部材。
【請求項5】
プレストレストコンクリート構造体であって、
概ね水平な所定方向に隣接して配置される複数のプレキャスト部材と、
隣接する1対の前記プレキャスト部材の間に充填される充填材とを備え、
各プレキャスト部材は、
ポストテンション方式の緊張材によって、前記所定方向の両側に隣接する前記プレキャスト部材に前記充填材を介して接合される1対の側面と、
前記側面のそれぞれに埋設された複数のインサート部材とを有するプレストレストコンクリート構造体。
【請求項6】
前記インサート部材がセラミックからなる請求項5に記載のプレストレストコンクリート構造体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プレキャスト部材及びプレストレストコンクリート構造体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
橋等の構造物を製作するための工法として、プレキャストセグメント工法がある。この工法は、予めプレキャスト化されたコンクリートブロック(セグメント)を現場で継ぎ合わせ、緊張材によりプレストレスを導入することによって一体化させる方法である。重量が大きいプレキャストセグメントは、クレーンを用いて吊り上げられ、所定位置に架設される。箱桁橋のプレキャストセグメントの吊り上げ構造として、床版に貫通孔が形成され、この貫通孔に挿通されたPC鋼棒に固定式フレーム(吊り上げ治具)を取り付けてセグメントを吊り上げる構成が公知である(特許文献1の図2)。
【0003】
また、プレキャスト部材の吊り上げ構造として、図5(A)に示すように、部材本体51にアンカー材52が埋め込まれ、アンカー材52に吊り治具53を取り付けてプレキャスト部材を吊り上げる構成が採られることもある。アンカー材52は部材本体51に形成された箱抜き部54に設けられる。プレキャスト部材が吊り上げられて所定位置に架設された後、箱抜き部54は、図5(B)に示すように無収縮モルタルや膨張コンクリート等の後埋め材55を充填されて平坦に処理される。特許文献1に開示されるような貫通孔も、プレキャスト部材の架設後に後埋め材55によって処理される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-80696号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の吊り上げ構造では、プレキャスト部材の上面に後埋め材が露出する。長年の使用によって後埋め材が経年劣化すると、後埋め材にひび割れが生じたり、後埋め材とプレキャスト部材との縁が切れたりする虞がある。或いは、後埋め材として膨張コンクリートを用いた場合に、充填時の環境条件によっては十分な膨張効果が得られないことがある。このような場合にも後埋め材とプレキャスト部材との縁が切れやすく、ひび割れが生じやすい。上面にひび割れが生じると、そこから浸入する水による浸食や浸入した水の凍結、鉄筋等の金属部材の水による錆び等により、プレキャスト部材の劣化が進行する。
【0006】
本発明は、以上の背景に鑑み、プレキャスト部材の将来の劣化を抑制することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明のある態様は、プレキャスト部材(5)であって、吊り具(13)を取り付けるための複数のインサート部材(9)を備え、前記インサート部材が当該プレキャスト部材の1対の側面(5a)に埋設される。
【0008】
この態様によれば、吊り具をプレキャスト部材の側面に取り付けてプレキャスト部材を吊り上げることができる。また、プレキャスト部材の上面にインサート部材が設けられないため、プレキャスト部材の劣化が抑制される。
【0009】
上記の態様のプレキャスト部材において、前記インサート部材がセラミックからなると良い。
【0010】
この態様によれば、錆びによるインサート部材の劣化が抑制される。
(【0011】以降は省略されています)

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