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公開番号2024056649
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2023174568
出願日2023-10-06
発明の名称素人を含むユーザーによる樹脂舗装用の真空パック製品
出願人株式会社オーエヌグループ
代理人個人
主分類E01C 7/30 20060101AFI20240416BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【目的】樹脂舗装の知識経験を有しない作業者だけでも又は樹脂舗装に関して素人である一般人でも、下地層等の上に簡単に樹脂舗装を行なうことができる真空パック製品及びこれを使用した樹脂舗装の施工方法を提供する。
【構成】樹脂舗装の材料として使用されたときに生成される樹脂層が良好な滑り抵抗及び良好な接着性を有するような粒径を有する砂が全体の中で少なくとも80重量%以上含まれている砂と、真空パック用袋中に封入されているときは水に溶解しており真空パック用袋から取り出された後は乾燥して硬化する水溶性樹脂とが、10:1から10:5までの体積比で互いに混ざり合わされた状態になっている内容物が真空パックされて成る真空パック製品、並びにこれを用いた樹脂舗装の施工方法である。
【選択図】 図2

特許請求の範囲【請求項1】
舗装工事において樹脂舗装の材料として使用される内容物であって、舗装工事により形成される砂及び樹脂から成る層が、良好な滑り抵抗とアスファルト層又はコンクリート層に対する良好な接着性とを併せ有するように粒径が0.4~0.8mmの砂が砂全体の中で少なくとも80重量%以上含まれるように構成された砂と、真空パック用袋内に封入されているときは水に溶解しており且つ舗装工事において真空パック用袋から取り出されて樹脂舗装の材料の一部として使用された後は乾燥して硬化又は固化する水溶性樹脂とが、10:1から10:5までの体積比で互いに混ざり合わされた状態にされて成る内容物が、真空パック用袋内に封入されることにより構成されており、前記内容物が真空パック用袋から取り出されたときは、前記内容物が、互いに混練されることなくまた他の液剤を混入されることなく前記取り出された状態のまま、舗装工事において樹脂舗装の材料として使用されるように構成されている、ことを特徴とする樹脂舗装に使用する真空パック製品。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
地盤又は下地層の上にモルタル、コンクリート又はアスファルトからなるモルタル等層を形成するモルタル等層形成ステップと、
前記モルタル等層の上に、前記真空パック製品から、その内容物である砂とその中に染み込み前記砂と混ざり合っている水溶性樹脂とを取り出し、前記取り出した砂及び水溶性樹脂を、互いに混練することなくまた他の液剤を混入することなく前記取り出した状態のまま、前記モルタル等層が形成された領域中の一部の領域の上に1.0~2.0mm厚となるように敷き詰め又は塗布して樹脂層を形成する、樹脂層形成ステップと、
前記樹脂層形成ステップを、前記モルタル等層が形成された領域の全体に渡って前記樹脂層が形成されるまで順次繰り返す、繰り返しステップと、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の真空パック製品を使用した樹脂舗装の施工方法。
【請求項3】
地盤又は下地層の上にモルタル、コンクリート又はアスファルトからなるモルタル等層を形成するモルタル等層形成ステップと、
前記モルタル、コンクリート又はアスファルトからなる層の上にバインダー層を形成するバインダー層形成ステップと、
前記バインダー層の上に、前記真空パック製品から、その内容物である砂とその中に染み込み前記砂と混ざり合っている水溶性樹脂とを取り出し、前記取り出した砂及び水溶性樹脂を、互いに混練することなくまた他の液剤を混入することなく前記取り出した状態のまま、前記バインダー層が形成された領域の一部の領域の上に1.0~2.0mm厚となるように敷き詰め又は塗布して樹脂層を形成する、樹脂層形成ステップと、
前記樹脂層形成ステップを、前記バインダー層が形成された領域全体に渡って前記樹脂層が形成されるまで順次繰り返す、繰り返しステップと、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の真空パック製品を使用した樹脂舗装の施工方法。
【請求項4】
請求項1の真空パック製品を使用した樹脂舗装の施工方法であって、前記真空パック製品から、その内容物である砂とその中に染み込み前記砂と混ざり合っている水溶性樹脂とを取り出し、前記取り出した砂及び水溶性樹脂を、互いに混練することなくまた他の液剤を混入することなく前記取り出した状態のまま、歩道又は車道を形成するアスファルト層又はコンクリート層の表面側のひび割れにより生じた隙間、又は歩道又は車道を形成するアスファルト層又はコンクリート層と縁石との間の隙間を塞ぐように塗布し、これにより前記隙間に砂及び樹脂から成る層を形成するようにしたことを特徴とする、請求項1の真空パック製品を使用した樹脂舗装の施工方法。
【請求項5】
前記砂は、各真空パック製品毎に複数の色のいずれかに予め着色されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂舗装に使用する真空パック製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は樹脂舗装の材料及び樹脂舗装の施工方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、住宅の庭、駐車場、施設の庭園、歩道、道路の中央分離帯などにおける防草及び景観保持等の目的から、それらの場所の全部又は一部に樹脂舗装が行われている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-256329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の樹脂舗装においては、樹脂層を形成する材料を得るため、施工現場に設置した容器内に複数種類の液剤等を投入して撹拌、混合させる必要があったが、このような現場での撹拌、混合作業は一定の知識と経験や技能を有する熟練作業員に行わせる必要があり、樹脂舗装に関する熟練技能を有しないアルバイトなどの作業者に行なわせることは困難であった。また、樹脂舗装に関する素人である一般人が自宅の庭の一部などに樹脂舗装を施工することもできなかった。さらに、従来より、歩道又は車道を形成するアスファルト層又はコンクリート層の表面側のひび割れにより生じた隙間、又は歩道又は車道を形成するアスファルト層又はコンクリート層と縁石との間の隙間などを、熟練した技能のない作業者が塞ぐことができる方法として、樹脂を前記隙間にコーキングする方法が行われているが、このような方法では、コーキングした樹脂が紫外線等により短期間で劣化してしまい耐久性に劣るという問題があった。
【0005】
本発明はこのような従来技術の問題点に着目して為されたものであって、樹脂舗装に関する熟練技能のないアルバイトなどの作業者だけでも又は樹脂舗装に関する素人である一般人でも、モルタル層などの下地層などの上に、簡単に且つ効率的に樹脂舗装を行うことができ、また、樹脂舗装に関して熟練技能のない作業者だけでも又は樹脂舗装に関する素人である一般人でも長期間劣化しない耐久性のある樹脂舗装を行うことができる、樹脂舗装に用いる真空パック製品及びこれを使用した樹脂舗装の施工方法を提供することを目的とする。また、本発明は、樹脂舗装に関して熟練技能のない作業者だけでも又は樹脂舗装に関する素人である一般人でも、車道もしく歩道と縁石の間の隙間、又は車道もしく歩道のひび割れなどで生じた隙間を、長期間劣化しない耐久性のある樹脂舗装(広義)の方法により塞ぐことができる、樹脂舗装に用いる真空パック製品及びこれを使用した樹脂舗装の施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するための本発明による樹脂舗装に使用する真空パック製品は、舗装工事において樹脂舗装の材料として使用される内容物であって、舗装工事により形成される砂及び樹脂から成る樹脂層が、良好な滑り抵抗とアスファルト層又はコンクリート層に対する良好な接着性とを併せ有するように粒径が0.4~0.8mmの砂が砂全体の中で少なくとも80重量%以上(より望ましくは90重量%以上)含まれるように構成された砂と、真空パック用袋内に封入されているときは水に溶解しており且つ舗装工事において真空パック用袋から取り出され樹脂舗装の材料の一部として使用された後は乾燥して硬化又は固化する水溶性樹脂(又は水系樹脂もしくは水性樹脂)とが、10:1から10:5までの体積比で(すなわち、前記砂の体積比10に対して前記樹脂の体積比が1~5となるように)互いに混ざり合わされた状態にされて成る内容物が、真空パック用袋内に封入されることにより構成されており、前記内容物が真空パック用袋から取り出されたときは、前記内容物が、互いに混練されることなくまた他の液剤を混入されることなく前記取り出された状態のまま、舗装工事において樹脂舗装の材料として使用されるように構成されていることを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明に係る真空パック製品を使用した樹脂舗装の施工方法は、地盤又は下地層の上にモルタル、コンクリート又はアスファルトからなる層を形成するモルタル等層形成ステップと、前記モルタル等層の上に、前記真空パック製品から、その内容物である砂とその中に染み込み前記砂と混ざり合っている水溶性樹脂(又は水系樹脂もしくは水性樹脂)とを取り出し、前記取り出した砂及び水溶性樹脂(又は水系樹脂もしくは水性樹脂)を、互いに混練することなくまた他の液剤を混入することなく前記取り出した状態のまま、前記モルタル等層が形成された領域中の一部の領域の上に1.0~2.0mm厚となるように敷き詰め又は塗布して樹脂層を形成する、樹脂層形成ステップと、前記樹脂層形成ステップを、前記モルタル等層が形成された領域全体に渡って前記樹脂層が形成されるまで順次繰り返す、繰り返しステップとを含むことを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明に係る真空パック製品を使用した樹脂舗装の施工方法は、地盤又は下地層の上にモルタル、コンクリート又はアスファルトからなる層を形成するモルタル等層形成ステップと、前記モルタル、コンクリート又はアスファルトからなる層の上にバインダー層を形成するバインダー層形成ステップと、前記バインダー層の上に、前記真空パック製品から、その内容物である砂とその中に染み込み前記砂と混ざり合っている水溶性樹脂(又は水系樹脂もしくは水性樹脂)とを取り出し、前記取り出した砂及び水溶性樹脂(又は水系樹脂もしくは水性樹脂)を、互いに混練することなくまた他の液剤を混入することなく前記取り出した状態のまま、前記バインダー層が形成された領域の一部の領域の上に1.0~2.0mm厚となるように敷き詰め又は塗布して樹脂層を形成する樹脂層形成ステップと、前記樹脂層形成ステップを、前記バインダー層が形成された領域全体に渡って前記樹脂層が形成されるまで順次繰り返す繰り返しステップとを含むことを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明による前記真空パック製品を使用した樹脂舗装の施工方法は、前記真空パック製品から、その内容物である砂とその中に染み込み前記砂と混ざり合っている水溶性樹脂(又は水系樹脂もしくは水性樹脂)とを取り出し、前記取り出した砂及び水溶性樹脂(又は水系樹脂もしくは水性樹脂)を、互いに混練することなくまた他の液剤を混入することなく前記取り出した状態のまま、歩道又は車道を形成するアスファルト層又はコンクリート層の表面側のひび割れにより生じた隙間、又は歩道又は車道を形成するアスファルト層又はコンクリート層と縁石との間の隙間を塞ぐように塗布し、これにより前記隙間に砂及び樹脂から成る層を形成するようにしたことを特徴とするものである。
【0010】
さらに、本発明による樹脂舗装の施工方法に用いられ得る真空パック製品において、前記砂は各真空パック製品毎に複数の色のいずれかに予め着色されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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