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公開番号2024049244
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022155601
出願日2022-09-28
発明の名称人工構造物の表面部を剥離させる剥離装置、及び剥離方法
出願人テック鬼城株式会社
代理人弁理士法人森特許事務所
主分類E01C 23/08 20060101AFI20240402BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】
アスファルト、コンクリート、又はモルタル等からなる硬質な人工構造物に対してプラズマアークを作用させることにより、人工構造物の表面部を剥離させる装置と方法とを提供する。
【解決手段】
アスファルト、コンクリート、又はモルタル等からなる硬質な人工構造物の表面部を剥離させる装置であり、当該装置は、プラズマ発生部と、人工構造物の表面部に電解液を供給する給液部と、導電材料で構成され、上記電解液に接するように配される電極部とを有しており、人工構造物の表面部に適用された電解液とプラズマ発生部との間で放電を生じさせて、人工構造物の表面部を剥離させる剥離装置、及び剥離方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アスファルト、コンクリート、又はモルタル等からなる硬質な人工構造物の表面部を剥離させる装置であり、
当該装置は、プラズマ発生部と、
人工構造物の表面部に電解液を供給する給液部と、
導電材料で構成され、上記電解液に接するように配される電極部とを有しており、
人工構造物の表面部に適用された電解液とプラズマ発生部との間で放電を生じさせて、人工構造物の表面部を剥離させる剥離装置。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
剥離装置は、走行手段を備えており、
走行しながら、人工構造物の表面部に適用された電解液とプラズマ発生部との間で放電を生じさせて、人工構造物の表面部を剥離させる請求項1に記載の剥離装置。
【請求項3】
剥離装置は、走行方向に対して交差する方向に、プラズマ発生部を往復動させるスライド機構を備える請求項2に記載の剥離装置。
【請求項4】
プラズマ発生部が往復動するときの移動速度を変更可能に構成した請求項3に記載の剥離装置。
【請求項5】
給液部は、タンクに貯留された電解液を供給するパイプ状の部材である請求項1に記載の剥離装置。
【請求項6】
電極部は、人工構造物の表面部に向けて延びる形状である請求項1又は2に記載の剥離装置。
【請求項7】
アスファルト、コンクリート、又はモルタル等からなる硬質な人工構造物の表面部を剥離させる方法であり、
当該方法は、人工構造物の表面部に対して、導電材料で構成される電極部に接するように、電解液を供給する工程と、
人工構造物の表面部に適用された電解液とプラズマ発生部との間で放電を生じさせる工程とを有する人工構造物の表面部の剥離方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、人工構造物の表面部を剥離させる剥離装置と剥離方法とに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
道路の路面、トンネルの壁面などの人工構造物の表面に対して、任意の色彩の顔料と、ロジンエステルなどの合成樹脂、任意の充填材等を含有する熱可塑性の塗料を塗布して、交通表示を行う。道路の付け替えや、駐車場の駐車区画の変更など、既存の構造物の構造変更などの事情により、既存の交通表示を剥がして、新たに交通表示を行うことがある。また、塗料を塗布する前に施工する部分の表面を荒らして、塗料の食い付きをよくする目的で、人工構造物の表面を剥離させることがある。
【0003】
特許文献1には、既存の道路標示を剥離させる装置が開示されている。この装置では、既存の道路標示に対して、高圧で水を噴射して、既存の道路標示を剥離させる。剥離させた道路標示の残渣は、負圧で吸引するとされている。
【0004】
特許文献2にも、既存の道路標示を剥離させる装置が開示されている。この装置では、既存の道路標示に対して、レーザーを照射して、道路標示を除去するとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実用新案登録第3201879号公報
WO2015/119587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のように、高圧で水を吹き付けることにより、路面標示を除去する方法では、装置本体の他に、装置本体を施工現場まで運ぶための車両と、多量の水を貯留するタンクと当該タンクを荷台に載せた車両と、吸引した残渣を含む水を貯留しておくタンクと当該タンクを荷台載せた車両とが必要である。装置本体に随伴させる車両を含めると、システム全体が大掛かりであり、操業に際して、多くの人員を必要とする。
【0007】
特許文献2のように、レーザーで路面標示を除去する方法では、路面標示を除去するのに時間がかかる。レーザーは、集光レンズにより小さい面積に光を集めて、照射する。路面標示のような広い面積を処理するには、レーザーでは時間がかかりすぎる。
【0008】
一方、プラズマを利用する場合は、レーザーとは特性が異なるため、短い時間でより多くの面積を処理することができる可能性がある。しかしながら、プラズマをアスファルト、コンクリート、又はモルタルなどの絶縁体に対して作用させる場合、絶縁体に電流を直接に流すことは困難であるため、プラズマジェットを対象物に対して吹き付ける方法をとらざるを得ない。この方法では、図8に示したように、放電がプラズマ発生部1bの内部で完結し、熱ガスであるプラズマジェット21bのみが対象物に吹き付けられ、プラズマアーク22bは対象物に作用しない。一方、コンクリートなどの絶縁体からなる人工構造物8に対して、プラズマアークを作用させることができれば、剥離の効率を上昇させることができる。
【0009】
本発明は、アスファルト、コンクリート、又はモルタル等からなる硬質な人工構造物に対してプラズマアークを作用させることにより、人工構造物の表面部を剥離させる装置と方法とを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
アスファルト、コンクリート、又はモルタル等からなる硬質な人工構造物の表面部を剥離させる装置であり、当該装置は、プラズマ発生部と、人工構造物の表面部に電解液を供給する給液部と、導電材料で構成され、上記電解液に接するように配される電極部とを有しており、人工構造物の表面部に適用された電解液とプラズマ発生部との間で放電を生じさせて、人工構造物の表面部を剥離させる剥離装置により、上記の課題を解決する。
(【0011】以降は省略されています)

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