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公開番号
2024052828
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-04-12
出願番号
2024025677,2020155421
出願日
2024-02-22,2020-09-16
発明の名称
足場構造、足場支持材、支持材旋回金具、支持材固定具
出願人
日軽エンジニアリング株式会社
,
株式会社横河ブリッジ
代理人
個人
,
個人
主分類
E01D
21/00 20060101AFI20240405BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】 支持点を設置できない場合でも所望位置に足場パネルを設置できるようにする。
【解決手段】
本発明の足場構造は、高架構造物の下側に設置される足場の構造であって、支持材固定具と足場支持材と足場パネルを備え、支持材固定具は横桁固定部と縦梁固定部を備え、足場支持材は縦梁と当該縦梁に取り付けられた吊材と当該吊材で吊られたパネル受け材を備え、支持材固定具の横桁固定部が横桁に固定され、支持材固定具の縦梁固定部が縦梁に固定され、吊材で吊られたパネル受け材に足場パネルが敷設された構造である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
高架構造物の下側に設置される足場の構造において、
支持材固定具と足場支持材と足場パネルを備え、
前記支持材固定具は横桁固定部と縦梁固定部を備え、
前記足場支持材は縦梁と当該縦梁に取り付けられた吊材と当該吊材で吊られたパネル受け材を備え、
前記支持材固定具の横桁固定部が横桁に固定され、
前記支持材固定具の縦梁固定部が前記縦梁に固定され、
前記吊材で吊られたパネル受け材に足場パネルが敷設された、
ことを特徴とする足場構造。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項
1
記載の足場構造において、
先に設置された先行足場支持材の先方に、当該先行足場支持材とは別の一又は二以上の後続足場支持材が先行足場支持材と一列になるように連結され、
前記後続足場支持材のうち、高架構造物の横桁に固定可能な位置まで到達した後続足場支持材が、横桁固定部及び縦梁固定部を備えた鋼製の支持材固定具で高架構造物の横桁に固定された、
ことを特徴とする足場構造。
【請求項3】
高架構造物の下側に設置される足場の足場パネルを支持する足場支持材であって、
縦梁と当該縦梁に取り付けられた吊材と当該吊材に吊り下げられたパネル受け材を備え、
前記パネル受け材は、前記吊材を介して前記縦梁に連結された、
ことを特徴とする足場支持材。
【請求項4】
請求項
3
記載の足場支持材において、
パネル受け材がアルミ製である、
ことを特徴とする足場支持材。
【請求項5】
請求項
3
又は請求項
4
記載の足場支持材を旋回させる支持材旋回金具であって、
前記足場支持材の縦梁の上面に固定される上固定部と、当該縦梁の下面に固定される下固定部と、当該上固定部と下固定部とを連結する連結ピンと、連結ピンの外周に被さる鞘管を備え、
前記上固定部は、連結される一方の縦梁に固定される上部第一プレートと、連結される他方の縦梁に固定される上部第二プレートを備え、
前記下固定部は、連結される一方の縦梁に固定される下部第一プレートと、連結される他方の縦梁に固定される下部第二プレートを備え、
前記上部第一プレート、上部第二プレート、下部第一プレート及び下部第二プレートに前記連結ピンを挿通可能な挿通孔が設けられ、
前記鞘管はその内部に前記連結ピンを挿通可能な鞘管通孔を備え、
前記上固定部、下固定部及び鞘管は、前記挿通孔と前記鞘管通孔に挿通された連結ピンによって軸支された、
ことを特徴とする支持材旋回金具。
【請求項6】
請求項
3
又は請求項
4
記載の足場支持材を高架構造物の横桁に固定する支持材固定具であって、
前記足場支持材の縦梁に固定される縦梁固定部と前記横桁に固定される横桁固定部を備え、
前記縦梁固定部は縦梁の上面に宛がわれる鋼製の縦梁宛がい部を備え、
前記横桁固定部は横桁のウェブに宛がわれる鋼製の横桁宛がい部を備え、
前記縦梁宛がい部を前記縦梁に固定し、前記横桁宛がい部を前記横桁に固定することによって、前記足場支持材を横桁に固定することができる、
ことを特徴とする支持材固定具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高速道路橋や鉄道橋などの各種橋梁の点検に用いる足場
の構
造(以下「足場構造」という)と、当
該足
場構造に用いられる足場支持材、支持材旋回金具及び支持材固定具に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
国内の2m以上の道路橋は約70万橋にもおよび、建設後50年以上経過した橋梁は、平成24年3月時点で16%、その十年後には40%に増加し、老朽化による維持管理費の増大や重大事故の発生が懸念されている。こうした状況に鑑み、国や地方自治体では損傷した橋梁を補修する事後保全から、劣化した橋梁を計画的に補修する予防保全へのシフトを推進している。
【0003】
近年の道路構造物の重大事故の発生により、維持管理への取り組みは本格化し、道路法においても「近接目視により、5年に一回の頻度で点検を行うこと」が義務付けられた(以下「目視点検義務化」という)。道路法での目視点検義務化の施行により、道路橋の点検についてもそのニーズが非常に高まっている。
【0004】
このような状況下、本件出願人らは橋梁や高速道路橋等の高架構造物の点検に用いる足場を開発した(特許文献1及び非特許文献1)。この足場は、作業用足場と点検用足場を兼ね、橋梁の近接目視を可能にしたものである。
【0005】
この足場は、次の(1)~(7)の工程を繰り返して設置される。
(1)落下防止対策の先行ネット設備を設置する工程
(2)仮吊材を取り付けたパネル受け材を送り出して取り付ける工程
(3)仮吊材を緊張しながらパネル受け材を連結する工程
(4)足場パネルを運搬、敷設、連結しながらパネル受け材に固定する工程
(5)敷設した足場パネルに落下防止ワイヤを設置したのち、既設桁に支持金具を取り付け、その支持金具とパネル受け材を接合する工程
(6)側面パネルを取り付けるための支持材を既設桁に設置したのち、仮吊材を撤去して足場のための吊材を取り付け、側面パネルの枠材を取り付ける工程
(7)側面パネル枠材に側面パネルを設置する工程
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-205961号公報
【非特許文献】
【0007】
日軽エンジニアリング株式会社 アルミ合金製常設足場「cusa(登録商標)」紹介ページ(http://www.sne.co.jp/cusa/index.html)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の施工方法では、パネル受け材を設置する際に、パネル受け材の張り出し先にパネル受け材を支持する支持点を設置することができず、所望位置に足場パネルを設置できない場合があった。
【0009】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、パネル受け材の張り出し先に支持点を設置できない場合であっても、所望位置に足場パネルを設置することのでき
る足
場構造と、当
該足
場構造に使用される足場支持材、支持材旋回金具及び支持材固定具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
[足場施工方法]
本
願における
足場施工方法は、高速道路橋や鉄道橋などの各種橋梁(以下これらをまとめて「高架構造物」という)の下側に設置される足場の施工方法であって、後続足場支持材を先行足場支持材と平行又は略平行に並べ、先行足場支持材と後続足場支持材を支持材旋回金具で連結し、後続足場支持材を支持材旋回金具の部分から先行足場支持材の先方側に回転させて先行足場支持材と一列にし、一列にした先行足場支持材と後続足場支持材とを連結して足場支持列を形成し、足場支持列を高架構造物の幅方向に間隔をあけて複数列形成し、複数列の足場支持列のうち隣接する足場支持列の後続足場支持材に足場パネルを敷設する方法である。
(【0011】以降は省略されています)
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