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公開番号2024058425
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165772
出願日2022-10-14
発明の名称橋梁架け替え装置および橋梁架け替え工法
出願人JFEエンジニアリング株式会社
代理人弁理士法人MTS国際特許事務所,個人,個人
主分類E01D 22/00 20060101AFI20240418BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】橋梁の架け替えの際に用いる新設上部構造の上面側で既設上部構造の撤去ブロックを搬送できるようにする。
【解決手段】新設上部構造60の下方に位置して、新設上部構造60に支持される下方設備部20と、新設上部構造60の上方に位置して、新設上部構造60に支持される上方設備部30と、を有してなり、下方設備部20は、既設上部構造60から切断分離して撤去する撤去ブロックを、新設上部構造60の橋軸直角方向外側に移動させる第1の横移動手段を備えており、上方設備部30は、前記撤去ブロックを新設上部構造60よりも上方の高さ位置に吊り上げる吊り上げ手段32、および前記撤去ブロックを橋軸直角方向に移動させて新設上部構造60の上方に移動させる第2の横移動手段を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
橋梁の撤去対象の既設上部構造の上方に、該既設上部構造の延びる方向に沿って、架け替えのための新設上部構造が仮設された状態において用いられる橋梁架け替え装置であって、
前記新設上部構造の下方に位置して、前記新設上部構造に支持される下方設備部と、
前記新設上部構造の上方に位置して、前記新設上部構造に支持される上方設備部と、
を有してなり、
前記下方設備部は、前記既設上部構造から切断分離して撤去する撤去ブロックを、前記新設上部構造の橋軸直角方向外側に移動させる第1の横移動手段を備えており、
前記上方設備部は、前記撤去ブロックを前記新設上部構造よりも上方の高さ位置に吊り上げる吊り上げ手段、および前記撤去ブロックを橋軸直角方向に移動させて前記新設上部構造の上方に移動させる第2の横移動手段を備えている、
ことを特徴とする橋梁架け替え装置。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記下方設備部は前記上方設備部に連結しており、前記下方設備部は前記上方設備部を介して前記新設上部構造に支持されることを特徴とする請求項1に記載の橋梁架け替え装置。
【請求項3】
前記下方設備部は、前記既設上部構造から前記撤去ブロックを切断分離する際に、該撤去ブロックを吊り支持する吊り支持手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の橋梁架け替え装置。
【請求項4】
前記下方設備部が備える前記第1の横移動手段は、前記撤去ブロックを吊り支持する機能を備えることを特徴とする請求項1に記載の橋梁架け替え装置。
【請求項5】
前記上方設備部が備える前記第2の横移動手段は、前記撤去ブロックを吊り支持する機能を備えることを特徴とする請求項1に記載の橋梁架け替え装置。
【請求項6】
前記上方設備部は、前記撤去ブロックを横倒しにする横倒し手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の橋梁架け替え装置。
【請求項7】
前記上方設備部は、前記新設上部構造の延びる方向に沿って移動するための移動手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の橋梁架け替え装置。
【請求項8】
前記撤去ブロックを、前記新設上部構造の延びる方向に沿って前記新設上部構造の上方の空間を移動させて撤去する移動撤去手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の橋梁架け替え装置。
【請求項9】
前記移動撤去手段は、前記新設上部構造に設けられたレールと、該レールに沿って移動する台車を備えることを特徴とする請求項8に記載の橋梁架け替え装置。
【請求項10】
前記下方設備部は、
柱部と、
該柱部の鉛直方向の高さ位置を変更可能に固定できる固定具と、
を備え、前記既設上部構造から切断分離する前記撤去ブロックの高さに応じて、前記下方設備部内の空間高さを調整できるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の橋梁架け替え装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁架け替え装置および橋梁架け替え工法に関し、詳細には、橋梁の既設上部構造を撤去して橋梁の新設上部構造を架設する際に使用可能な橋梁架け替え装置および橋梁架け替え工法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【0002】
なお、本願では、「橋梁の既設上部構造」を単に「既設上部構造」と記載し、「橋梁の新設上部構造」を単に「新設上部構造」と記載することがある。
【背景技術】
【0003】
橋梁の既設上部構造を撤去して橋梁の新設上部構造を架設する際、当該橋梁の周辺の状況や下方の状況によっては、移動式クレーン(トラッククレーンまたはラフテレーンクレーン等)を使用することが困難なことがあり、また、当該橋梁の下方にベントを構築することが困難なことがある。このような状況下において、橋梁の既設上部構造を撤去して橋梁の新設上部構造を架設することを可能とする技術として、特許文献1に記載の技術がある。
【0004】
この技術では、図43~図48に示されるように、既設橋梁300の既設上部構造310の両端であって、既設橋台312の橋軸直角方向両脇の地山(半透明で図示) に仮設ベント314、314を設け、仮設ベント314、314により新設上部構造322の両端を仮支持して、既設上部構造310の上部に、新設上部構造322を仮設する。新設上部構造322幅は既設上部構造310幅より広くされており、既設上部構造310の撤去ブロック310Aを仮設ベント314、314間より外部に搬出できるようにされている。撤去ブロック310Aはレール状の第1接続手段332(図48参照)を介して搬送され、ジャッキ338(図48参照)を介して撤去ブロック310Aは搬出台車350(図44参照)に吊り降ろされ、搬出台車350によって外部に搬出される。あるいは搬出台車350を用いずに、撤去ブロック310Aを、吊ロッドである第2接続手段334で吊り上げた状態のままで、レール状の第1接続手段332の末端まで搬送して、外部に搬出される。図48において、符号334は吊ロッドである第2接続手段を示しており、符号330は、第1接続手段332および第2接続手段334からなる接続機構を示している。吊ロッドである第2接続手段334は、上側吊ロッド334Aおよび下側吊ロッド334Bを有してなり、上側吊ロッド334Aと下側吊ロッド334Bとは、吊桁336を介して連結されており、吊り対象部材の吊り位置を調整できるようになっている。
【0005】
既設上部構造残部310Bの上方の空間は、搬出台車350または接続機構330による搬路とされており、撤去ブロック310Aは、既設上部構造残部310Bの上方の空間を通過して外部に搬出される。前述したように、新設上部構造322幅は既設上部構造310幅より広くされており、撤去ブロック310Aは仮設ベント314、314間より外部に搬出できるようにされている。
【0006】
既設上部構造310の撤去ブロック310Aが搬出されて開口ができれば、図45に示されるように、既設橋脚316の既設橋脚撤去相当部316Aに上方よりアクセス可能となり、既設橋脚撤去相当部316Aの撤去が可能となる。
【0007】
図46は既設上部構造310および既設橋脚316が撤去された後の状態を示している。図47は新設上部構造322がジャッキダウンされて、既設橋台312、312の所定位置に本設された後の状態を示しており、特許文献1に記載の技術によって、既設橋梁300の既設上部構造310が新設橋梁320の新設上部構造322に架け替えられた後の状態を示している。
【0008】
以上説明したように、特許文献1に記載の技術では、移動式クレーンを使用せず、かつ、架け替え対象の既設橋梁の下方にベントを構築することなく、既設橋梁300の既設上部構造310を新設橋梁320の新設上部構造322に架け替えることが可能とされているが、次の(1)~(3)のような問題点がある。
【0009】
(1)新設橋梁320の新設上部構造322の下部に、レール状の第1接続手段332および吊ロッドである第2接続手段334からなる接続機構330を備えており、切断した既設上部構造310の撤去ブロック310Aを吊り下げる構造となっている。このため、新設上部構造322と既設上部構造310との間に撤去ブロック310Aを搬送するスペースが必要となり、新設上部構造322を仮支持する仮支持構造の高さが高くなる。
【0010】
(2)切断した既設上部構造310の撤去ブロック310Aは、既設上部構造残部310Bの上方の空間を通過して外部に搬出される。このため、既設上部構造残部310Bを新設上部構造322によって吊り下げ支持して補強すると、補強に用いた吊り下げ補強部材に、搬送される撤去ブロック310Aが接触する可能性があるため、既設上部構造残部310Bを新設上部構造322によって吊り下げ支持して補強することが困難である。したがって、切断撤去作業段階における既設上部構造残部310Bの安全性の確保が難しくなる可能性がある。
(【0011】以降は省略されています)

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