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公開番号2024046807
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022152104
出願日2022-09-26
発明の名称人工芝の排水構造
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E01C 13/02 20060101AFI20240329BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】人工芝施設におけるマイクロプラスチックの流出を抑制すること
【解決手段】
人工芝の排水構造100は、人工芝敷設領域110の周囲に設けられた側溝120と、排水管130と、フィルタ層140と、仕切り部材150と、を備えている。排水管130は、側溝120内に配置され、側溝120に沿って延び、透水性である。フィルタ層140は、側溝120内において、排水管130を覆う。仕切り部材150は、透水性であり、側溝120内に配置され、側溝120を仕切るとともに、排水管130が取り付けられる貫通孔150hが設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
人工芝が敷設される人工芝敷設領域の周囲に設けられた側溝と、
前記側溝内に配置され、該側溝に沿って延びる透水性の排水管と、
前記側溝内において、前記排水管を覆うフィルタ層と、
前記側溝内に配置され、該側溝を仕切るとともに、前記排水管が取り付けられる貫通孔が設けられた透水性を有する仕切り部材と、
を備えている、人工芝の排水構造。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記仕切り部材が弾性変形可能なブロック体である、請求項1に記載された排水構造。
【請求項3】
前記仕切り部材が前記側溝内に圧入固定されている、請求項2に記載された排水構造。
【請求項4】
さらに、前記フィルタ層と前記仕切り部材との間に、前記仕切り部材を覆う透水性シートを有する、請求項1から3までの何れか一項に記載された排水構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、人工芝の排水構造に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特開2011-137354号公報には、グラウンドの周囲の一部又は全部に設けられた側溝の下流側終端部が主排水溝に接続されているグラウンドの排水装置が開示されている。同公報で開示された排水装置では、側溝の少なくともグラウンドの境界部より下流側位置を含めた単又は複数適所に、側溝内下部を塞ぐように堰部が設けられている。また、側溝内底部に堰部を水密状態で貫通するように透水性管が敷設されている。さらに、透水性管の上流側端部が閉塞され、グラウンド表層から側溝内に流れ込んだ粒状物を透水性管でろ過することで、グラウンド施設からの流出が防止され、雨水のみが透水性管を通じて主排水溝に排水されるように構成されている。
【0003】
また、特開2022-38426号公報には、人工芝の周囲に設けられた人工芝の排水構造が開示されている。この排水構造は、底部に透水機能を有する側溝と、側溝内の底部に設置された透水性排水管と、側溝内で透水性排水管の上方まで充填された細砂と、細砂の流出を防ぐ堰の機能を有し、透水性排水管を通過可能に側溝の延在方向を仕切る仕切り板と、を備えている。これによって、清掃等のメンテナンスにかかる作業を軽減することができ、しかも雨水を運動場に流出させることなく、運動場から流れ込む小片を容易にかつ確実に回収することができるとされている。なお、同公報では、仕切り板をコンクリート、ステンレス等の材料で形成することが提案されている。また、仕切り板同士で区画された領域内に流入した雨水が、仕切り板の外に漏れ出すのを防止することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-137354号公報
特開2022-38426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、人工芝では、パイルに樹脂が用いられており、使用により摩耗屑(人工芝の破片)が生じうる。また、パイル間の充填物にもゴムチップが用いられている。これらが流出すると、いわゆるマイクロプラスチックとなりうる。かかる人工芝施設において、マイクロプラスチックの流出を抑制したい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここで開示される人工芝の排水構造は、人工芝敷設領域の周囲に設けられた側溝と、排水管と、フィルタ層と、仕切り部材と、を備える。排水管は、透水性であり、側溝内に配置され、該側溝に沿って延びる。フィルタ層は、側溝内において、排水管を覆う。仕切り部材は、透水性であり、側溝内に配置され、該側溝を仕切るとともに、排水管が取り付けられる貫通孔が設けられている。かかる人工芝の排水構造によれば、側溝の透水性が向上され、マイクロプラスチックの流出が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、排水構造100の模式的な平面図である。
図2は、排水構造100の模式的な拡大平面図である。
図3は、図2のIII-III断面図である。
図4は、図2のIV-IV断面図である。
図5は、排水管130と仕切り部材150と透水性シート160との分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、ここで開示される人工芝の排水構造を、図面に基づいて説明する。なお、ここで開示される技術は、以下の実施形態に限定されない。図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。また、図面は、一例を示すのみであり、特に言及されない限りにおいてここで開示される技術を限定しない。また、同一の作用を奏する部材・部位には、適宜に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面における「L」、「R」、「F」、「Rr」、「U」、および「D」の表記は、それぞれ、「左」、「右」、「前」、「後」、「上」、および「下」を表す。また、本明細書において数値範囲を示す「X~Y」の表記は、特に言及されない限りにおいて「X以上Y以下」を意味する。
【0009】
〈排水構造100〉
図1は、排水構造100の模式的な平面図である。図2は、排水構造100の模式的な拡大平面図である。図3は、図2のIII-III断面図である。図4は、図2のIV-IV断面図である。図1および図2に示されているように、人工芝の排水構造100は、人工芝敷設領域110の周囲に設けられた側溝120と、排水管130と、フィルタ層140と、仕切り部材150と、透水性シート160とを備えている。
【0010】
〈人工芝敷設領域110〉
人工芝敷設領域110は、例えば、人工芝111が敷設される領域である。人工芝敷設領域110は、例えば、野球場、サッカー場、テニスコート等として用いられる人工芝グラウンドである。図1では、平面矩形状の人工芝敷設領域110が示されている。図3に示された形態では、人工芝111は、舗装面112に敷設されている。ここでは、人工芝111は、基布111aと、パイル111bとを有する。図3に示されているように、基布111aは、シート状の基布である。基布111aの材質および形態は、特に限定されない。例えば、基布111aは、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂からなる平織布として形成されうる。基布111aには、パイル111bが植設されている。基布111aの裏面には、バッキング層が形成されている。バッキング層は、バッキング剤が塗布された層であり、パイル111bが抜け落ちるのを防止している。バッキング層は、例えば、ポリエチレンとSBRラテラックスとの混合体によって構成されてもよい。なお、図面では、基布111aと舗装面112との間に隙間があるように図示されているが、実際には、人工芝111は舗装面112に設置されているため、隙間はない。
(【0011】以降は省略されています)

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