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公開番号2024046709
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-04
出願番号2022152021
出願日2022-09-23
発明の名称計測用治具および橋梁の補修方法
出願人日本車輌製造株式会社
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類E01D 22/00 20060101AFI20240328BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】既設の橋梁に用いられている結合部品の位置の計測を容易にすることができる計測用治具および橋梁の補修方法を提供すること。
【解決手段】既設の橋梁100の補修を行う際に、橋梁100を構成する部材同士を結合するために用いられるボルト130の先端部に取り付け、ボルト130の中心軸CL11の位置を計測するための計測用治具1において、内部に中空部21を備える筒状に形成されていること、軸方向の両端部のうちの一端部は、中空部21に前記先端部を挿入するための開口部1bを備え、他端部は、軸方向に対して直交する直交面1aにより閉塞されていること、中空部21は、計測用治具1をボルト130に対して同軸上に位置決めする位置決め部22を備えること、直交面1aは、中空部21を計測用治具1の外部から視認可能な透光性を備えること、計測用治具1の中心軸CL21の位置を表示する中心位置表示部31を備えること。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
既設の橋梁の補修を行う際に、前記橋梁を構成する部材同士を結合するために用いられるボルト又はリベットの先端部に取り付け、前記ボルト又はリベットの中心軸である第1中心軸の位置を計測するための計測用治具において、
内部に中空部を備える筒状に形成されていること、
軸方向の両端部のうちの一端部は、前記中空部に前記先端部を挿入するための開口部を備え、
他端部は、前記軸方向に対して直交する直交面により閉塞されていること、
前記中空部は、計測用治具を前記ボルト又はリベットに対して同軸上に位置決めする位置決め部を備えること、
前記直交面は、前記中空部を計測用治具の外部から視認可能な透光性を備えること、計測用治具の中心軸である第2中心軸の位置を表示する中心位置表示部を備えること、
を特徴とする計測用治具。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
請求項1に記載の計測用治具において、
前記他端部に、少なくとも前記第2中心軸の位置を画像処理により検出するための符牒を備えたマーカー部材を、着脱可能にするための取付部を備えること、
を特徴とする計測用治具。
【請求項3】
既設の橋梁に、前記橋梁の補修を行うための補修用部材を取り付けて、前記橋梁の補修を行う橋梁の補修方法において、
前記橋梁は、前記橋梁を構成する部材同士を結合するために用いられるボルト又はリベットを備えていること、
前記ボルト又はリベットの先端部に、請求項1または2に記載の計測用治具を取り付けて、前記第2中心軸の位置を計測することで、前記第1中心軸の位置を計測し、
前記補修用部材の、計測した前記第1中心軸の位置に対応する位置に、前記補修用部材を前記橋梁に取り付けるための結合部を設けること、
を特徴とする橋梁の補修方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、既設の橋梁の補修に用いられる計測用治具および橋梁の補修方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
橋梁は、例えば、橋桁と、橋脚と、橋桁と橋脚との間で橋桁を支持する支承等で構成される構造物である。既設の橋梁は、経年劣化等に伴い、橋桁を支持する支承の交換や、橋桁の補強等の補修が必要となる。
【0003】
支承の交換を行う場合には、橋桁を、支承に支持される部分とは異なる部分で、ジャッキにより支持し、持ち上げる必要がある。橋桁の支承により支持される部分には支点に相応しい強度が与えられているが、橋桁のジャッキにより支持される部分は、通常は支点になる部分でないため、支点に相応しい強度が与えられていないのが一般的である。したがって、橋桁を、そのままの状態でジャッキによって支持すると、橋桁が自重に耐えられず、座屈するおそれがある。そこで、橋桁のジャッキにより支持する部分を補強するために、補強部材を橋桁に取り付けることが行われる。
【0004】
そして、補強部材の橋桁への取り付けは、高力ボルトやリベット等の結合部品を挿通している既存の孔を利用して行われる場合がある。この既存の孔とは、例えば、橋桁の構成部材同士(例えば腹板と添接板)の結合に用いられる結合部品を挿通するための孔である。なお、ここまで支承の交換を例に説明しているが、経年劣化に伴って必要となった橋桁の補強や耐震補強、落橋防止のための補強等、既設の橋梁の補修では、上記同様に補強部材を取り付けることが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-121450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
補強部材を既存の孔を利用して取り付ける場合、補強部材の設計に当たっては、実物の橋梁において孔位置の計測を行う必要がある。実物の橋梁は、架設時の設置位置調整や、竣工の後に補修等がなされることにより、竣工時の図面と異なる部分がある可能性があるためである。
【0007】
既存の孔の位置は、その孔に挿通されている高力ボルトやリベットの中心軸位置を計測することで求めるところ、この計測作業は差金等を用い、手作業で行われている。しかし、ボルトやリベットの中心位置は測定が難しく、誤差が大きくなるおそれがある。特にリベットは、先端部をつぶすことで固定されており、その潰れ方にはばらつきがあるため、計測が困難である。なお、アンカーボルトの位置計測用の治具としては特許文献1に開示される治具が知られているが、当該治具は、アンカーボルトに螺合させて用いるものであるところ、上記したようなボルトやリベットには螺合して用いることができない。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するためのものであり、既設の橋梁に用いられている結合部品の位置の計測を容易にすることができる計測用治具および橋梁の補修方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の計測用治具および橋梁の補修方法は、次のような構成を有している。
(1)既設の橋梁の補修を行う際に、前記橋梁を構成する部材同士を結合するために用いられるボルト又はリベットの先端部に取り付け、前記ボルト又はリベットの中心軸である第1中心軸の位置を計測するための計測用治具において、内部に中空部を備える筒状に形成されていること、軸方向の両端部のうちの一端部は、前記中空部に前記先端部を挿入するための開口部を備え、他端部は、前記軸方向に対して直交する直交面により閉塞されていること、前記中空部は、計測用治具を前記ボルト又はリベットに対して同軸上に位置決めする位置決め部を備えること、前記直交面は、前記中空部を計測用治具の外部から視認可能な透光性を備えること、計測用治具の中心軸である第2中心軸の位置を表示する中心位置表示部を備えること、を特徴とする。
【0010】
(2)(1)に記載の計測用治具において、前記他端部に、少なくとも前記第2中心軸の位置を画像処理により検出するための符牒を備えたマーカー部材を、着脱可能にするための取付部を備えること、を特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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