TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024044671
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022150344
出願日2022-09-21
発明の名称アンカー部材及びアンカー部材の設置方法
出願人株式会社ピーエス三菱
代理人個人
主分類E01D 19/04 20060101AFI20240326BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】鉄筋等の埋設物が密に配置されているコンクリート構造体の表面より先端側のネジ部を垂直に突出させた状態で設置可能なアンカー部材及びその設置方法の提供。
【解決手段】このアンカー部材1は、変形可能なアンカー本体2と、アンカー本体2の先端側に嵌合された管状のネジ部用管材3とを備え、コンクリート構造体4内に埋設される埋設物11,12を露出させた状態でアンカー本体2を変形させて埋設物11,12を回避するようにアンカー部材1を配置し、
設置区域13に充填材14を打設してアンカー部材1をコンクリート構造体4に固定するようにしている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリート構造体の表面より先端側のネジ部を突出させた状態で前記コンクリート構造体に埋設されるアンカー部材において、
変形可能なアンカー本体と、該アンカー本体の先端側に嵌合された管状のネジ部用管材とを備えていることを特徴とするアンカー部材。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記アンカー本体は、複数の鋼線が撚り合わされてなる鋼撚り線で構成されている請求項1に記載のアンカー部材。
【請求項3】
前記アンカー本体の基端側を構成する前記鋼撚り線が解されて各鋼線に分岐されている請求項2に記載のアンカー部材。
【請求項4】
コンクリート構造体の表面より先端側のネジ部を突出させた状態にアンカー部材を前記コンクリート構造体に埋め込むアンカー部材の設置方法において、
前記アンカー部材は、変形可能なアンカー本体と、該アンカー本体の先端側に嵌合された管状のネジ部用管材とを備え、
前記コンクリート構造体内に埋設される埋設物を露出させた状態で前記アンカー本体を変形させて前記埋設物を回避するように前記アンカー部材を配置し、
しかる後、設置区域にコンクリート又は充填材を打設して前記アンカー部材を前記コンクリート構造体に固定することを特徴とするアンカー部材の設置方法。
【請求項5】
前記アンカー本体を複数の鋼線が撚り合わされてなる鋼撚り線で構成する請求項4に記載のアンカー部材の設置方法。
【請求項6】
前記アンカー本体の基端側を構成する前記鋼撚り線を解して各鋼線に分岐させる請求項5に記載のアンカー部材の設置方法。
【請求項7】
前記設置区域は、前記コンクリート構造体の既設コンクリートを斫り取って形成する請求項4に記載のアンカー部材の設置方法。
【請求項8】
前記既設コンクリートに掘削用流体を噴射して前記既設コンクリートを斫り取る請求項7に記載のアンカー部材の設置方法。
【請求項9】
新たにコンクリート構造体を構築する際に使用する前記埋設物が配置された型枠内を前記設置区域とする請求項4に記載のアンカー部材の設置方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート構造体の表面部に装置や構造材等を固定する際に使用するアンカー部材及びアンカー部材の設置方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、橋梁等においては、地震動によって橋桁が橋台や橋脚に対しずれたり落下したりすることを防止するため、変位制限装置や落橋防止装置(以下、変位制限装置等と総称する)が用いられている。
【0003】
近年では、コンクリート構造体の老朽化や耐震基準の見直しにより、コンクリート構造体の延命化対策が実施され、耐震基準の見直しにより基準を満たさなくなる場合も多くなっており、その対策として変位制限装置等の新設や既存の変位制限装置等の交換・増設が行われている。
【0004】
この種の変位制限装置等は、コンクリート橋本体及び下部工にアンカー部材を用いて鋼製ブラケットを設置し、この鋼製ブラケットに装置を構成する構成物が取り付けられるようになっている。
【0005】
アンカー部材は、鋼製の棒状に形成され、先端側に雄ネジ部が形成され、先端側をコンクリート構造体の表面より突出させた状態で基端側をコンクリート構造体内に埋設するようになっている。
【0006】
また、アンカー部材は、支持する構造体、例えば、上述の鋼製ブラケットやブラケットに支持される装置の荷重を負担できるように、十分なコンクリート構造体に対する付着面積を確保する必要がある。
【0007】
このアンカー部材の設置方法は、既設コンクリート構造体にコンクリートドリルやコア削孔機等によってアンカー孔を削孔し、その削孔した孔にアンカー部材を挿入し、充填材を注入してアンカー部材を既設コンクリートに定着させる所謂「後施工アンカー工法」が一般的である(例えば、特許文献1を参照)。
【0008】
アンカー孔の削孔は、内部鉄筋が密に配置されているコンクリート構造体の場合、鉄筋探査機により、コンクリート表面から鉄筋の位置を測定し、アンカー孔を削孔する位置を決定する。
【0009】
また、下部工の場合では、鉄筋(主筋)がコンクリート表面に対し内外2段配置となっている場合も多く、コンクリート内部側の鉄筋についてはコンクリート表面からの距離があるため、正確な位置を測定することが難しく、ある程度2段目の鉄筋位置を推測して削孔し、削孔中に2段目の鉄筋と干渉した場合は、削孔を止め、近傍の別の位置を削孔するといった方法が採られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2017-166267号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
横断歩道路面標示の標示方法
7日前
日本ロードネクス株式会社
標識柱
14日前
保線機器整備株式会社
レール削正装置
15日前
個人
岩石から制作する舗道石の表面の仕上げ加工
9日前
株式会社コーセイ
排水拡散部材
8日前
株式会社大盛工業
路面覆工ユニット及び路面覆工方法
1日前
株式会社オーエヌグループ
真空パック製品を使用した樹脂舗装の施工方法
9日前
ニッタ化工品株式会社
道路標識柱
15日前
株式会社IHIインフラシステム
橋梁用常設足場
8日前
株式会社オーエヌグループ
素人を含むユーザーによる樹脂舗装用の真空パック製品
9日前
JFEスチール株式会社
舗装材の評価方法及び舗装材の施工方法
7日前
ヨゼフ フェゲーレ アーゲー
ヒートポンプを備える道路製造機
8日前
ニチレキ株式会社
常温保管される小塊状アスファルト混合材料の製造方法、および製造装置
2日前
株式会社パーカーコーポレーション
瀝青テープ貼付装置
14日前
三井住友建設株式会社
吊り上げ装置及び箱桁橋の架設方法
1日前
JFEエンジニアリング株式会社
橋梁架け替え装置および橋梁架け替え工法
7日前
三井住友建設株式会社
プレキャスト部材及びプレストレストコンクリート構造体
1日前
株式会社ライテク
防護柵とこれを用いた防護構造
9日前
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
ミツバチ属行動解析システム、及びミツバチ属行動解析方法
9日前
中外製薬株式会社
単ドメイン抗体含有リガンド結合分子
9日前
リヒター ゲデオン ニュイルヴァーノシャン ミューコェデー レースヴェーニュタールシャシャーグ
チアジアジン誘導体
9日前