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公開番号2024053311
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022159488
出願日2022-10-03
発明の名称電流注入型アクティブフィルタ及び回路
出願人株式会社東芝,東芝キヤリア株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類H02M 1/12 20060101AFI20240408BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】発振を抑制しつつ、高いフィルタ効果を持つアクティブフィルタ及びそれを用いた回路を提供する。
【解決手段】電流注入型アクティブフィルタは、検出トランスと、増幅回路と、発振抑制回路と、注入トランスとを備える。検出トランスは、電源ラインに接続される第1の主巻線と、第1の主巻線に近接して配置される第1の副巻線とを有する。増幅回路は、入力端子が第1の副巻線に接続されるオペアンプと、オペアンプの入力端子と出力端子との間に接続される帰還回路とを含む。発振抑制回路は、帰還回路に挿入され、増幅回路の発振を抑制する。注入トランスは、電源ラインに接続される第2の主巻線と、第2の主巻線に近接して配置されるとともに増幅回路の出力端子に接続される第2の副巻線とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電源ラインに接続される第1の主巻線と、前記第1の主巻線に近接して配置される第1の副巻線とを有する検出トランスと、
入力端子が前記第1の副巻線に接続されるオペアンプと、前記オペアンプの前記入力端子と出力端子との間に接続される帰還回路とを含む増幅回路と、
前記帰還回路に挿入され、前記増幅回路の発振を抑制する発振抑制回路と、
前記電源ラインに接続される第2の主巻線と、前記第2の主巻線に近接して配置されるとともに前記増幅回路の出力端子に接続される第2の副巻線とを有する注入トランスと、
を具備する電流注入型アクティブフィルタ。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記帰還回路は、前記オペアンプの負入力端子と出力端子との間に接続される第1の抵抗を有し、
前記発振抑制回路は、前記第1の抵抗に直列に接続される第2のコンデンサと、前記第1の抵抗に並列に接続される第2の抵抗とを有する、
請求項1に記載の電流注入型アクティブフィルタ。
【請求項3】
前記帰還回路は、さらに、前記第1の抵抗に並列に接続される第1のコンデンサを有する、
請求項2に記載の電流注入型アクティブフィルタ。
【請求項4】
前記増幅回路と前記第2の副巻線との間に挿入されるエミッタフォロワ回路をさらに具備する、
請求項1に記載の電流注入型アクティブフィルタ。
【請求項5】
前記第1の副巻線及び前記第2の副巻線は、アースに対して絶縁されている、
請求項1に記載の電流注入型アクティブフィルタ。
【請求項6】
前記検出トランス及び前記注入トランスに接続されるサージ保護素子をさらに具備する請求項1に記載の電流注入型アクティブフィルタ。
【請求項7】
前記第1の主巻線及び前記第2の主巻線は、それぞれ、前記電源ラインに発生するコモンモードノイズを低減するコモンモードチョークコイルを形成している、
請求項1に記載の電流注入型アクティブフィルタ。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか1項に記載の電流注入型アクティブフィルタと、
前記電源ラインの相間に挿入されるXコンデンサと、
前記電源ラインの相対地間に挿入されるYコンデンサと、
を具備する回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、コモンモードノイズを低減するための電流注入型アクティブフィルタ及びそれを用いた回路に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
モータ等の負荷の駆動にスイッチングインバータが用いられることがある。このようなスイッチングインバータでは、スイッチング動作の際にコモンモードノイズが発生する。コモンモードノイズに起因するコモンモード電流の別回路への流入及び放射の抑制のためにノイズフィルタが利用されている。ノイズフィルタとしては、例えば、コモンモードチョークコイル及びYコンデンサ等の受動素子で構成されるパッシブフィルタが用いられている。また、ノイズフィルタとして、半導体素子によって構成される増幅回路等の能動素子を用いて積極的にノイズをキャンセルするアクティブフィルタも提案されている。アクティブフィルタは、電源ラインを流れるコモンモード電流を検出し、検出したコモンモード電流を増幅回路によって増幅し、増幅した電流を電源ラインに逆相で戻すことでノイズをキャンセルする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-76979号公報
特許第5993886号公報
特許第5528543号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アクティブフィルタは、検出されたコモンモード電流に対して逆相(-180°)の電流を電源ラインへ注入することで、ノイズをキャンセルする。しかしながら、コモンモード電流の周波数によっては、コモンモード電流と同相(0°)方向に位相が変化した電流が電源ラインへ注入されることによってかえってノイズが増加してしまうことがある。具体的には、コモンモード電流に対して注入電流の利得が0以上の時に、位相が-90°よりも0°側に変化するとノイズを増幅し続け、回路が発振を起こす。
【0005】
実施形態は、発振を抑制しつつ、高いフィルタ効果を持つアクティブフィルタ及びそれを用いた回路を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様の電流注入型アクティブフィルタは、検出トランスと、増幅回路と、発振抑制回路と、注入トランスとを備える。検出トランスは、電源ラインに接続される第1の主巻線と、第1の主巻線に近接して配置される第1の副巻線とを有する。増幅回路は、入力端子が第1の副巻線に接続されるオペアンプと、オペアンプの入力端子と出力端子との間に接続される帰還回路とを含む。発振抑制回路は、帰還回路に挿入され、増幅回路の発振を抑制する。注入トランスは、電源ラインに接続される第2の主巻線と、第2の主巻線に近接して配置されるとともに増幅回路の出力端子に接続される第2の副巻線とを有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施形態のアクティブフィルタを含むインバータ回路の構成例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。図1は、実施形態のアクティブフィルタを含むインバータ回路の構成例を概略的に示す図である。
【0009】
インバータ回路100は、電源1と、アクティブフィルタ9と、整流回路10と、インバータ11とを有する。インバータ回路100と電源1との間には、電源ラインL(Live)、N(Neutral)が配線されている。また、アクティブフィルタ9の入力側の電源ラインLと電源ラインNとの相間及びアクティブフィルタ9の出力側の電源ラインLと電源ラインNとの相間には、それぞれ、Xコンデンサ2が接続されている。Xコンデンサ2は、電源ラインL、Nの相間に発生するノーマルモードノイズをバイパスさせるために電源ラインL、Nの相間に挿入されている。また、アクティブフィルタ9の出力側の電源ラインL、Nのそれぞれとアースとの相対地間には、Yコンデンサ13が接続されている。Yコンデンサ13は、スイッチング動作に起因して電源ラインL、Nに発生するコモンモードノイズをバイパスさせるために電源ラインL、Nに挿入されている。
【0010】
電源1は、例えば商用電源であって所定の周波数の交流電圧を生成する。電源1で生成された交流電圧は、アクティブフィルタ9を介して整流回路10に印加される。
(【0011】以降は省略されています)

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