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公開番号2024052901
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-12
出願番号2024029887,2023044533
出願日2024-02-29,2017-08-25
発明の名称ポリアミド樹脂組成物及びその成形体
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類C08L 77/00 20060101AFI20240405BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】耐熱老化性に優れたポリアミド樹脂組成物及びその成形体を提供する。
【解決手段】ポリアミド(A)100質量部、及び、密度が0.915~0.925g/cm3、メルトフローレート(190℃、2.16kg荷重)が0.01~0.4g/10minである酸変性ポリエチレン(E)3~20質量部を含むポリアミド樹脂組成物、並びに、このポリアミド樹脂組成物からなる成形体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
炭素原子数4~12の有機ジカルボン酸(芳香族ジカルボン酸は除く)と炭素原子数2~13の有機ジアミンとの重縮合物、ω-アミノ酸の重縮合物及びラクタムの開環重合物からなる群より選ばれる1種以上のポリアミド(A)100質量部、及び、
密度が0.915~0.925g/cm

であり、メルトフローレート(190℃、2.16kg荷重)が0.01~0.4g/10minである酸変性ポリエチレン(E)3~20質量部を含むポリアミド樹脂組成物。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記酸変性ポリエチレン(E)の酸変性度が0.6~5質量%である請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項3】
請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物からなる成形体。
【請求項4】
自動車用部品である請求項3に記載の成形体。
【請求項5】
エンジンカバーである請求項3に記載の成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、耐熱老化性に優れるポリアミド樹脂組成物及びその成形体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自動車の軽量化や生産性向上のため、樹脂組成物を射出成形してなる自動車用部品が多用されている。そのような自動車用部品のうち、特に高温部用カバー部品(例えばエンジンカバー)は高温環境下に長期間曝されるので、熱老化により機械物性(例えば衝撃強度)が低下する場合がある。
【0003】
特許文献1には、ポリプロピレンとポリメチルペンテンを主成分とし、耐熱変形性(形状保持性)や耐熱変色性等に優れたエンジンカバーが開示されている。しかし、上述のような熱老化による機械物性低下の課題については十分検討されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-227488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1で使用されているポリプロピレンの代わりに、より耐衝撃性に優れるポリアミドを使用することも考えられる。ただし本発明者らは、自動車用部品、特に高温部用カバー部品の材料として使用するためには、ポリアミドの耐熱老化性をさらに向上させるこ
とが必要であると考えた。即ち本発明の目的は、耐熱老化性に優れたポリアミド樹脂組成物及びその成形体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、ポリアミドに対して特定の酸変性ポリエチレンを特定量配合することが非常に効果的であり、これが特にエンジンカバー等の高温部用カバー部品の材料として非常に適していることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち本発明は、以下の事項により特定される。
【0007】
[1]炭素原子数4~12の有機ジカルボン酸(芳香族ジカルボン酸は除く)と炭素原子数2~13の有機ジアミンとの重縮合物、ω-アミノ酸の重縮合物及びラクタムの開環重合物からなる群より選ばれる1種以上のポリアミド(A)100質量部、及び、
密度が0.915~0.925g/cm

であり、メルトフローレート(190℃、2.16kg荷重)が0.01~0.4g/10minである酸変性ポリエチレン(E)3~20質量部を含むポリアミド樹脂組成物。
【0008】
[2]前記酸変性ポリエチレン(E)の酸変性度が0.6~5質量%である[1]に記載のポリアミド樹脂組成物。
[3][1]または[2]に記載のポリアミド樹脂組成物からなる成形体。
[4]自動車用部品である[3]に記載の成形体。
[5]エンジンカバーである[3]に記載の成形体。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、長時間高温環境下に曝されても耐衝撃性等の機械的物性が低下しにくい耐熱老化性に優れた樹脂組成物を提供できる。したがって、本発明のポリアミド樹脂組成物から得られる成形体は、自動車用部品、特にエンジンカバー等の高温部用カバー部品として非常に有用である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<ポリアミド(A)>
本発明に用いるポリアミド(A)は特に限定されず、本発明の効果を損なわない範囲内で公知の各種ポリアミド樹脂を制限なく使用できる。例えば、アミノ酸ラクタム、あるいはジアミンとジカルボン酸との重縮合反応により得られる溶融成形可能なポリアミド樹脂を使用できる。ポリアミド(A)の具体例としては、以下の樹脂が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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