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公開番号2024052165
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158699
出願日2022-09-30
発明の名称開閉体装置及び開閉体制御方法
出願人文化シヤッター株式会社
代理人個人
主分類E06B 9/82 20060101AFI20240404BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】保護回路が働いた場合でも安全性が確保できる場合は継続動作可能とし利用者の利便性を向上する。
【解決手段】誤検知を防止するために2回連続で過電流エラーが検知された場合のみ保護回路30を有効にして動作を停止するようにした。これによって、保護回路が働いた場合でも安全性が確保できる場合は継続動作可能とし利用者の利便性を向上できる。なお、通常の動作速度よりも遅くして開閉動作を継続する場合、動作速度を通常速度の50%とし、動作中は異常ランプを点滅させて利用者に警告報知する。エラー解除後に動作回数が所定回数(例えば30~50回)以下の場合には、過電流エラーが検知された時点で保護手段が働いて動作を停止し、エラー解除後に開閉手段の動作回数が所定回数よりも大きい場合には、過電流エラーを誤検知とみなして通常の動作速度よりも遅くして開閉動作を継続する。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
開口部の周縁部に設けられた開閉手段と、
前記開閉手段を電動で動作させるための開閉機と、
前記開閉機を駆動して、前記開閉手段の動作を電動で制御する制御手段と、
商用電源に基づく電力を前記制御手段へ供給する電源供給装置と、
前記商用電源から前記電源供給装置に過電流エラーが検知されたときに前記商用電源の前記電源供給装置への通電を遮断する保護手段とを備えた開閉体装置において、
前記過電流エラーの1回目が検知された場合は前記開閉手段の動作速度を通常の動作速度よりも遅い動作速度で継続し、前記開閉手段の動作速度が通常の動作速度よりも遅い動作速度で動作中に前記過電流エラーの2回目が検知された場合は直ちに前記商用電源の前記電源供給装置への通電を遮断することを特徴とする開閉体装置。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
請求項1に記載の開閉体装置において、前記保護手段のエラー解除後に前記過電流エラーが検知された時点における前記開閉手段のエラー解除後の動作回数が、所定回数以下の場合は直ちに前記商用電源の前記電源供給装置への通電を遮断し、前記動作回数が所定回数よりも大きい場合は前記開閉手段の動作速度を通常の動作速度よりも遅い動作速度で継続することを特徴とする開閉体装置。
【請求項3】
開口部の周縁部に設けられた開閉手段と、
前記開閉手段を電動で動作させるための開閉機と、
前記開閉機を駆動して、前記開閉手段の動作を電動で制御する制御手段と、
商用電源に基づく電力を前記制御手段へ供給する電源供給装置と、
前記商用電源から前記電源供給装置に過電流エラーが検知されたときに前記商用電源の前記電源供給装置への通電を遮断する保護手段とを備えた開閉体制御方法において、
前記過電流エラーの1回目が検知された場合は前記開閉手段の動作速度を通常の動作速度よりも遅い動作速度で継続し、前記開閉手段の動作速度が通常の動作速度よりも遅い動作動作中に前記過電流エラーの2回目が検知された場合は直ちに前記商用電源の前記電源供給装置への通電を遮断することを特徴とする開閉体制御方法。
【請求項4】
請求項3に記載の開閉体制御方法において、前記保護手段のエラー解除後に前記過電流エラーが検知された時点における前記開閉手段のエラー解除後の動作回数が、所定回数以下の場合は直ちに前記商用電源の前記電源供給装置への通電を遮断し、前記動作回数が所定回数よりも大きい場合は前記開閉手段の動作速度を通常の動作速度よりも遅い動作速度で継続することを特徴とする開閉体制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅、ビル、工場、倉庫、車庫などの建物を含む構造物躯体の開口部などをシャッターなどの開閉体を用いて仕切るように構成された開閉体装置及び開閉体制御方法に係り、特に、開口部の周辺物の変位を検出して、開閉体の動作を自動的に行う際に、誤動作を防止するのに好適な開閉体装置及び開閉体制御方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
シャッターカーテンなどのような開閉体装置は、住宅、ビル、工場、倉庫、車庫などの建物を含む構造物躯体の出入口や窓部、あるいは内部の通路や空間などの開口部に設置され、その開閉体を移動させることによってその開口部を開放、閉鎖するものである。この開閉体装置は、多数の短冊状のスラット材からなるスラットカーテン、多数のパイプ材をリンク材などで連結させてなるパイプグリルカーテン、一枚状あるいは多数連結されたパネル材からなるパネルカーテン、ネット材からなるネットカーテン、合成樹脂あるいは布繊維製のシート材からなるシートカーテン、あるいはこれらの複合部材などからなる複合カーテンなどの開閉体を、開口部の上部から繰り出し下降させて開口部全体を閉鎖するように構成されている。このような開閉体装置は、開閉体の開閉動作を電動で行なう場合が多い。電動の開閉体装置としては、電動シャッター装置、電動ドア装置、電動オーニング装置などがある。
【0003】
一般に、電動の開閉体装置は、建物などの構造物の開閉用空間部を昇降開閉するための開閉体を、構造物の天井裏またはシャッターケースに配置された開閉機(モータ等)によって昇降駆動するようになっている。そして、このような電動の開閉体装置の中には、開口部の周辺物の変位を検出するセンサを設け、センサが開口部の周辺物の変位を検出すると、人や車両等が開口部に近づいて来たものとして、閉鎖中の開閉体を自動的に開放するものがある。例えば、開閉体としてシート材からなるシートカーテンを用いた電動の開閉体装置は、人や車両等が頻繁に出入りする出入り口(開口部)に設けられることが多いので、開閉体の開閉動作を自動的に行うものがほとんどである。特許文献1には、出入り口部上部の前後にそれぞれ設けられ、出入り口部の近傍を通過する人や車両等を検知する第一、第二起動センサを備えたシートシャッター装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-9450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常、開閉体装置の制御装置へ商用電源を供給する電源供給装置には、安全上の理由から、商用電源の電源供給装置への通電を遮断する保護回路が取り付けられている。保護回路は、過負荷や短絡などの要因で電源供給装置に異常な過電流が流れたとき、商用電源の電源供給装置への通電を遮断するものである。一旦通電が遮断された場合、その保護回路に対して操作者が手動で通電の復帰作業(エラー解除)を行う必要がある。これによって、開閉体装置は、保護回路が働いた場合は即座に動作を停止することができる。しかし、故障ではなく誤検知等で一時的に保護回路が働いてしまった場合や、本来は動作し続けても問題ない場合であっても一度保護回路が働くとそのエラー解除操作を行わないと再度開閉体装置を使用することができないという問題があった。
【0006】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、保護回路が働いた場合でも安全性が確保できる場合は継続動作可能とし利用者の利便性を向上することのできる開閉体装置及び開閉体制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の開閉体装置の第1の特徴は、開口部の周縁部に設けられた開閉手段と、前記開閉手段を電動で動作させるための開閉機と、前記開閉機を駆動して、前記開閉手段の動作を電動で制御する制御手段と、商用電源に基づく電力を前記制御手段へ供給する電源供給装置と、前記商用電源から前記電源供給装置に過電流エラーが検知されたときに前記商用電源の前記電源供給装置への通電を遮断する保護手段とを備えた開閉体装置において、前記過電流エラーが検知された場合は前記開閉手段の動作速度を通常の動作速度よりも遅い動作速度で継続し、前記開閉手段の動作速度が通常の動作速度よりも遅い動作速度で動作中に前記過電流エラーが再度検知された場合は直ちに前記商用電源の前記電源供給装置への通電を遮断することにある。
従来は、過電流エラーが検知されると保護手段が働いて動作を停止する。この発明では、誤検知を防止するために2回連続で過電流エラーが検知された場合のみ保護手段を有効にして動作を停止するようにした。これによって、保護回路が働いた場合でも安全性が確保できる場合は継続動作可能とし利用者の利便性を向上することができる。なお、通常の動作速度よりも遅い動作速度を継続する場合、動作速度を通常速度の50%とし、開閉動作中は異常ランプを点滅させて利用者に警告報知する。
【0008】
本発明の開閉体装置の第2の特徴は、前記第1の特徴に記載の開閉体装置において、前記過電流エラーが検知された時点における前記開閉手段のエラー解除後の動作回数が、所定回数以下の場合は直ちに前記商用電源の前記電源供給装置への通電を遮断し、前記動作回数が所定回数よりも大きい場合は前記開閉手段の動作速度を通常の動作速度よりも遅い動作速度で継続することにある。
これは、エラー解除後に開閉手段の動作回数が所定回数(例えば30~50回)以下の場合には、過電流エラーが検知された時点で保護手段が働いて動作を停止し、エラー解除後に開閉手段の動作回数が所定回数(例えば30~50回)よりも大きい場合には、過電流エラーを誤検知とみなして通常の動作速度よりも遅い動作速度で継続するようにしたものである。動作回数には、開動作回数、閉動作回数、又は開閉動作回数が対応する。
【0009】
本発明の開閉体制御方法の第1の特徴は、開口部の周縁部に設けられた開閉手段と、前記開閉手段を電動で動作させるための開閉機と、前記開閉機を駆動して、前記開閉手段の動作を電動で制御する制御手段と、商用電源に基づく電力を前記制御手段へ供給する電源供給装置と、前記商用電源から前記電源供給装置に過電流エラーが検知されたときに前記商用電源の前記電源供給装置への通電を遮断する保護手段とを備えた開閉体制御方法において、前記過電流エラーの1回目が検知された場合は前記開閉手段の動作速度を通常の動作速度よりも遅い動作速度で継続し、前記開閉手段の動作速度が通常の動作速度よりも遅い動作動作中に前記過電流エラーの2回目が検知された場合は直ちに前記商用電源の前記電源供給装置への通電を遮断することにある。
これは、前記開閉体装置の第1の特徴に対応した開閉体制御方法の発明である。
【0010】
本発明の開閉体制御方法の第2の特徴は、前記第1の特徴に記載の開閉体制御方法において、前記保護手段のエラー解除後に前記過電流エラーが検知された時点における前記開閉手段のエラー解除後の動作回数が、所定回数以下の場合は直ちに前記商用電源の前記電源供給装置への通電を遮断し、前記動作回数が所定回数よりも大きい場合は前記開閉手段の動作速度を通常の動作速度よりも遅い動作速度で継続することにある。
これは、前記開閉体装置の第2の特徴に対応した開閉体制御方法の発明である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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