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公開番号2024022053
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022125370
出願日2022-08-05
発明の名称板状部材用スタンド
出願人個人
代理人個人
主分類E06B 3/70 20060101AFI20240208BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】 板状部材を安定して垂直状態に保持できる板状部材用スタンドを提供する。
【解決手段】本発明の板状部材用スタンド1は、第1水平部材11、第1水平部材から上方にのびる第1起立部材12とから成る第1パーツ10と、第2水平部材21、第2水平部材から上方にのびる第2起立部材22とから成る第2パーツ20と、第1パーツと第2パーツとを連結するばね機構30を備える。使用者がV字形の隙間50に板状部材100を挿入すると、板状部材の厚みに応じて第1パーツと第2パーツが相対的に水平方向に移動することで隙間の幅が拡がり、次に板状部材の自重を受けて第1パーツと第2パーツが相対的に鉛直方向に回転することで第1起立部と第2起立部が板状部材をその側面全体で支持する。したがって、板状部材を安定して垂直状態に保持することができる。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
水平方向にのびる第1水平部材と、前記第1水平部材から上方にのびる第1起立部材とから成る第1パーツと、
水平方向にのびる第2水平部材と、前記第2水平部材から上方にのびる第2起立部材とから成る第2パーツと、
前記第1パーツと前記第2パーツとを連結するばね機構を少なくとも備えており、
外力が与えられていない状態では正面視した場合に前記第1起立部材と前記第2起立部材との隙間が上方に向かって広がるV字形になっており、
前記ばね機構は、前記第1パーツと前記第2パーツを相対的に水平方向に移動可能及び鉛直方向に回転可能となるようにばね付勢しており、
板状部材を前記隙間に対して上方から挿入すると、前記第1起立部材及び前記第2起立部材は前記板状部材から外力を受けて水平方向に移動すると共に前記隙間の上部が狭くなる方向に回転移動することを特徴とする板状部材用スタンド。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記第1起立部材及び前記第2起立部材の水平方向への移動量を調節する調節機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の板状部材用スタンド。
【請求項3】
前記第1水平部材又は前記第2水平部材の下面を上方に押し上げるスペーサーを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の板状部材用スタンド。
【請求項4】
前記第1起立部材と前記第2起立部材とで前記板状部材を保持した状態で、前記第1起立部材と前記第2起立部材の上部を挟むことで前記隙間が拡がらないようにするための固定部材を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の板状部材用スタンド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、板状の部材を垂直状態に保持できる板状部材用スタンドに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
窓ガラス、サッシ、ドア等の板状の部材(本明細書では「板状部材」という。)を地面に対して直立させて保持するための装置が知られている。
例えば特許文献1には隙間をあけて直立する2本の支柱と、一方の支柱にリンク板を介して取り付けられる中間押えからなる建具等垂直保持具が開示されている。使用者が中間押えの下端の突起に建具等を載せると、中間押えが他方の支柱側に平行移動して隙間を狭めるので、建具等を隙間で挟み込んで保持することができる。
また、特許文献2には2枚の保持板と、保持板間の距離を調節するためのトグル機構と、一方の保持板に対して他方の保持板を近づけたり遠ざけたりするための操作レバー等から構成される建具保持スタンドが開示されている。使用者はドアの下端を脚杆に載せた状態で操作レバーを操作して両保持板間の距離を狭めることでドアを保持することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-9549号公報
実公昭58-3654号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来技術はいずれもまず板状部材を挟み込むための2つの部材(支柱、保持板)の間隔を空けておき、隙間に板状部材を配置した後で2つの部材の隙間を狭めていく仕組みである。したがって、隙間に板状部材を配置した直後の状態では板状部材が不安定になるという問題がある。
【0005】
本発明はこのような問題に鑑み、板状部材を安定して垂直状態に保持できる板状部材用スタンドを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の板状部材用スタンドは、水平方向にのびる第1水平部材と、前記第1水平部材から上方にのびる第1起立部材とから成る第1パーツと、水平方向にのびる第2水平部材と、前記第2水平部材から上方にのびる第2起立部材とから成る第2パーツと、前記第1パーツと前記第2パーツとを連結するばね機構を少なくとも備えており、外力が与えられていない状態では正面視した場合に前記第1起立部材と前記第2起立部材との隙間が上方に向かって広がるV字形になっており、前記ばね機構は、前記第1パーツと前記第2パーツを相対的に水平方向に移動可能及び鉛直方向に回転可能となるようにばね付勢しており、板状部材を前記隙間に対して上方から挿入すると、前記第1起立部材及び前記第2起立部材は前記板状部材から外力を受けて水平方向に移動すると共に前記隙間の上部が狭くなる方向に回転移動することを特徴とする。
また、前記第1起立部材及び前記第2起立部材の水平方向への移動量を調節する調節機構を備えることを特徴とする。
また、前記第1水平部材又は前記第2水平部材の下面を上方に押し上げるスペーサーを備えることを特徴とする。
また、前記第1起立部材と前記第2起立部材とで前記板状部材を保持した状態で、前記第1起立部材と前記第2起立部材の上部を挟むことで前記隙間が拡がらないようにするための固定部材を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、使用者がV字形の隙間に板状部材を挿入すると、板状部材の厚みに応じて第1パーツと第2パーツが相対的に水平方向に移動することで隙間の幅が拡がり、次に板状部材の自重を受けて第1パーツと第2パーツが相対的に鉛直方向に回転することで第1起立部材と第2起立部材が板状部材をその側面全体で支持する。したがって、板状部材を安定して垂直状態に保持することができる。
調節機構を備えることにすれば、第1パーツと第2パーツの相対的な水平方向への移動距離を変えて隙間の幅を調節できるので板状部材の厚みの変化に容易に対応することができる。
スペーサーを第1水平部材又は第2水平部材の下面に配置すると、第1水平部材又は第2水平部材が上方に押し上げられるので、V字形の隙間の上部の幅を拡げることができる。
固定部材を使用することで、板状部材を保持した状態の第1起立部材と第2起立部材が移動及び回転できない状態になるので板状部材を更に安定的に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の板状部材用スタンドの斜視図
板状部材用スタンドの部品展開図
第1パーツの正面図(a)及び背面図(b)
第2パーツの正面図(a)及び背面図(b)
板状部材用スタンドの正面図(a)及び背面図(b)
板状部材用スタンドの動作を示す正面図(a)及び(b)
動作中の板状部材用スタンドの内部構造を示す正面図(a)及び(b)
板状部材用スタンドの動作を示す正面図(a)及び(b)
動作中の板状部材用スタンドの内部構造を示す正面図(a)及び(b)
調節機構使用中の板状部材用スタンドの内部構造を示す正面図(a)及び(b)
動作中の板状部材用スタンドの内部構造を示す正面図(a)及び(b)
動作中の板状部材用スタンドの内部構造を示す正面図(a)及び(b)
固定部材を示す平面図
板状部材用スタンドの内部構造を示す正面図(a)及び固定部材の使用方法を示す平面図(b)
スペーサーの斜視図(a)、スペーサーの使用方法を示す正面図(a)及び(b)
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の板状部材用スタンドの実施の形態について説明する。
図1~図5に示すように板状部材用スタンド1は第1パーツ10、第2パーツ20、ばね機構30及び調節機構40を備える。なお、図2は部品展開図であり、図2以外の図面は模式図である。したがって、図2に表している部品であっても図2以外の図面には表していないことがある。
第1パーツ10は水平方向にのびる第1水平部材11と、第1水平部材11から上方にのびる第1起立部材12を備える。
第2パーツ20は水平方向にのびる第2水平部材21と、第2水平部材21から上方にのびる第2起立部材22を備える。
第1パーツ10及び第2パーツ20の素材は特に限定されず、アルミニウム、ステンレス等の金属やプラスチックが挙げられる。
【0010】
第1水平部材11及び第2水平部材21は中空の部材である。第1水平部材11と第2水平部材21の後端には水平面内で回転自在な脚13が取り付けられている。第1水平部材11及び第2水平部材21の長手方向に直交する方向に脚13を回転させて固定することで板状部材用スタンド1を自立させることができる。第1水平部材11及び第2水平部材21の表面の一部には板状部材100に傷をつけないための緩衝材14を貼り付けてある。
第1起立部材12及び第2起立部材22は第1水平部材11及び第2水平部材21の表面から上方にのびる棒状部材である。第1起立部材12及び第2起立部材22の内面側の側面には、板状部材100の滑りを良くし、且つ板状部材100に傷をつけないための緩衝材15を貼り付けてある。
(【0011】以降は省略されています)

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