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公開番号2024040853
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-26
出願番号2022145481
出願日2022-09-13
発明の名称親水性アミン化合物を含む歯科用グラスアイオノマーセメント組成物
出願人株式会社松風
代理人
主分類A61K 6/889 20200101AFI20240318BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】操作余裕時間に悪影響を与えることなく、硬化物の機械的特性が高くなり、さらに練和性も向上する、歯科用グラスアイオノマーセメント組成物を提供する。
【解決手段】(a)親水性アミン化合物0.01質量%以上5質量%以下、(b)酸反応性ガラス粉末60質量%以上80質量%以下、(c)ポリアルケン酸5質量%以上20質量%以下、及び(d)水7質量%以上25質量%以下、を含み、且つ、硬化時に重合反応を伴わない歯科用グラスアイオノマーセメント組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(a)一般式(1)で表される親水性アミン化合物 0.01質量%以上5質量%以下
TIFF
2024040853000009.tif
75
149
(式中、R

、R

、R

、及びR

はそれぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、又は置換基としてヒドロキシ基を有していてもよい、炭素数1以上3以下のアルキル基を示し、Xは酸素原子、硫黄原子、又はイミノ基を示す。)、
(b)酸反応性ガラス粉末 60質量%以上80質量%以下、
(c)ポリアルケン酸 5質量%以上20質量%以下、及び
(d)水 7質量%以上25質量%以下、
を含み、且つ、硬化時に重合反応を伴わない歯科用グラスアイオノマーセメント組成物。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記(a)一般式(1)で表される親水性アミン化合物において、Xが酸素原子又はイミノ基である、請求項1に記載の歯科用グラスアイオノマーセメント組成物。
【請求項3】
前記(b)酸反応性ガラス粉末の含有量が組成物全体に対して74質量%以上80質量%以下である、請求項1又は2に記載の歯科用グラスアイオノマーセメント組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科充填用グラスアイオノマーセメントや歯科合着用グラスアイオノマーセメントなどの歯科用グラスアイオノマーセメント組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
歯科臨床において、う蝕や破折等により部分的に形態が損なわれた歯牙に対して審美的及び機能的回復を行うために、充填材料を歯牙に充填する直接修復や、合着材料を用いて歯科補綴装置を歯牙に合着及び/又は接着させる間接修復が行われている。代表的な充填材料や合着材料の一つとして歯科用グラスアイオノマーセメントが挙げられ、その最大の特徴は歯質強化や二次う蝕の抑制をもたらすフッ素徐放性を有することである。
【0003】
歯科用グラスアイオノマーセメントは、酸反応性ガラス粉末、ポリアルケン酸、及び水を主成分としており、水の存在下でポリアルケン酸等の酸性化合物が酸反応性ガラス粉末に作用することで、酸反応性ガラス粉末から多価金属イオン(Al
3+
、Ca
2+
、Sr
2+
等)が溶出し、ポリアルケン酸の酸性基と多価金属イオンがイオン結合することで、ポリアルケン酸間で多価金属イオンを介した架橋構造が形成され硬化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-091689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
歯科用グラスアイオノマーセメントは、一般的に全成分中に含まれる酸反応性ガラス粉末の割合が高くなるにつれて硬化体の機械的特性が向上する。このため練和する際の液材に対する粉材の質量比、すなわち粉液比ができる限り高いほうが好ましい。しかし、粉液比が高くなるに伴い練和物の粘度が高くなるため、充分に練和されず不均一な練和物となり、却って硬化体の機械的特性の低下を引き起こす場合がある。また、粉液比を高くした際の別の影響として、操作余裕時間が短くなる場合がある。このように練和性や操作余裕時間に悪影響を及ぼすことがあるため、粉液比を高くするにはある程度の限界がある。
【0006】
機械的特性を改良するためには粉液比を高くするほかに添加材を加える方法がある。これまでに機械的特性を改良することを目的として、添加材を配合する技術が種々提案されている。例えば、特許文献1には、歯科用グラスアイオノマーセメント組成物に、コロイダルシリカを添加することで、機械的強度を高める技術が開示されている。
【0007】
しかし、特許文献1の歯科用グラスアイオノマーセメント組成物は、依然として機械的特性が不充分であり、またコロイダルシリカの添加により練和物の粘度が増加し、練和性が低下することがあった。そこで本発明は、練和性や操作余裕時間に悪影響を及ぼすことなく、従来技術よりも大幅に機械的特性を向上させることが可能な歯科用グラスアイオノマーセメント組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、かかる課題の下に鋭意検討した結果、歯科用グラスアイオノマーセメント組成物に特定構造の親水性アミン化合物を配合することで、操作余裕時間に悪影響を与えることなく、硬化物の機械的特性が高くなり、さらに練和性も向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち、本発明は(a)一般式(1)で表される親水性アミン化合物 0.01質量%以上5質量%以下
【0010】
TIFF
2024040853000001.tif
75
149
(式中、R

、R

、R

、及びR

はそれぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、又は置換基としてヒドロキシ基を有していてもよい、炭素数1以上3以下のアルキル基を示し、Xは酸素原子、硫黄原子、又はイミノ基を示す。)、
(b)酸反応性ガラス粉末 60質量%以上80質量%以下、
(c)ポリアルケン酸 5質量%以上20質量%以下、及び
(d)水 7質量%以上25質量%以下、
を含み、且つ、硬化時に重合反応を伴わない歯科用グラスアイオノマーセメント組成物である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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