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公開番号2024040638
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-26
出願番号2022145109
出願日2022-09-13
発明の名称画像形成システム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類G03G 15/00 20060101AFI20240318BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】トナー像を定着した記録材を圧着加工して圧着印刷物を作成する場合に、適切な疑似接着力の圧着印刷物を作成可能な画像形成システムの提供。
【解決手段】折り加工装置400に第1経路部421よりも長い第2経路部422を設ける。圧着はがき用紙の温度が高くなる場合、定着装置8を通過した圧着はがき用紙を第2経路部422へ搬送する。圧着はがき用紙を第2経路部422へ搬送することで、折り加工装置400において定着装置8から圧着装置600に到達するまでにかかる時間を長くできる。そうすると、搬送中の圧着はがき用紙から多くの熱が放熱され、もって圧着はがき用紙の温度を下げることができる。即ち、定着装置8の通過後に圧着はがき用紙が冷却され、圧着はがき用紙の温度は圧着装置600の圧着時に適切な疑似接着力を得ることが可能な温度まで下げられる。したがって、適切な疑似接着力の圧着印刷物を作成することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
表面に感圧接着剤層を有する記録材にトナー像を形成可能な画像形成手段と、記録材に熱と圧力を加えてトナー像を前記記録材に定着する定着手段とを有する画像形成装置と、
記録材の搬送方向に関して前記画像形成装置の下流側に配置され、前記定着手段によりトナー像が定着された記録材を、前記感圧接着剤層が形成された面同士を重ねるように折り曲げることが可能な折り加工部と、
前記搬送方向に関して前記折り加工部の下流側に配置され、前記折り加工部により折り曲げられた記録材の前記感圧接着剤層が形成された領域同士を圧着する圧着部と、
前記定着手段から前記折り加工部を通って前記圧着部に到達するまでの搬送経路の長さが第1長さである第1搬送パスと、
前記搬送経路の長さが前記第1長さよりも長い第2長さの第2搬送パスと、
前記搬送経路を前記第1搬送パスと前記第2搬送パスのいずれかに切り替える切替部と、を備えた、
ことを特徴とする画像形成システム。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記切替部を制御する制御手段を備え、
前記定着手段は、記録材を第1の温度、及び、前記第1の温度よりも高い第2の温度で記録材を加熱可能であり、
前記制御手段は、前記定着手段の温度が前記第1の温度の場合には前記搬送経路を前記第1搬送パスに切り替え、前記定着手段の温度が前記第2の温度の場合には前記搬送経路を前記第2搬送パスに切り替える、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記切替部を制御する制御手段を備え、
前記定着手段は、記録材を第1の温度、及び、前記第1の温度よりも高い第2の温度で加熱可能であり、
前記圧着部は、第1回転体と、前記第1回転体との間で記録材を挟持搬送して圧着するためのニップ部を形成する第2回転体と、前記第1回転体の温度を検出する温度検出部と、を有し、
前記制御手段は、
前記定着手段の温度が前記第1の温度の場合で、且つ、前記温度検出部により検出された温度が所定温度より小さい場合には、前記搬送経路を前記第1搬送パスに切り替え、
前記定着手段の温度が前記第1の温度の場合で、且つ、前記温度検出部により検出された温度が所定温度以上の場合には、前記搬送経路を前記第2搬送パスに切り替え、
前記定着手段の温度が前記第2の温度の場合には、前記搬送経路を前記第2搬送パスに切り替える、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記制御手段は、前記所定温度を第1所定温度とした場合に、前記温度検出部により検出された温度が前記第1所定温度よりも高い第2所定温度より高い場合には、実行中の画像形成ジョブを停止する、
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記定着手段は、記録材の坪量が閾値より小さい場合に記録材を前記第1の温度で加熱し、記録材の坪量が前記閾値以上である場合に記録材を前記第2の温度で加熱する、
ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記第1搬送パスは、記録材を搬送する第1経路部と、前記第1経路部の前記搬送方向下流側の前記折り加工部とを有し、
前記第2搬送パスは、記録材を搬送する第2経路部と、前記第2経路部の前記搬送方向下流側の前記折り加工部とを有し、
前記第2経路部は、前記第1経路部よりも記録材を搬送する経路の長さが長い、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項7】
表面に感圧接着剤層を有する記録材にトナー像を形成可能な画像形成手段と、記録材に熱と圧力を加えてトナー像を前記記録材に定着する定着手段とを有する画像形成装置と、
記録材の搬送方向に関して前記画像形成装置の下流側に配置され、前記定着手段によりトナー像が定着された記録材を、前記感圧接着剤層が形成された面同士を重ねるように折り曲げることが可能な折り加工部と、
前記搬送方向に関して前記折り加工部の下流側に配置され、前記折り加工部により折り曲げられた記録材の前記感圧接着剤層が形成された領域同士を圧着する圧着部と、
前記定着手段から前記折り加工部を通って前記圧着部に到達するまでの搬送経路において、記録材を冷却可能な冷却手段と、を備えた、
ことを特徴とする画像形成システム。
【請求項8】
前記冷却手段は、記録材に向けて送風するファンである、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成システム。
【請求項9】
前記冷却手段を制御する制御手段を備え、
前記定着手段は、記録材を第1の温度、及び、前記第1の温度よりも高い第2の温度で記録材を加熱可能であり、
前記制御手段は、前記定着手段の温度が前記第1の温度の場合には前記冷却手段による記録材の冷却を停止し、前記定着手段の温度が前記第2の温度の場合には前記冷却手段による記録材の冷却を開始する、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成システム。
【請求項10】
前記冷却手段を制御する制御手段を備え、
前記定着手段は、記録材を第1の温度、及び、前記第1の温度よりも高い第2の温度で加熱可能であり、
前記圧着部は、第1回転体と、前記第1回転体との間で記録材を挟持搬送して圧着するためのニップ部を形成する第2回転体と、前記第1回転体の温度を検出する温度検出部と、を有し、
前記制御手段は、
前記定着手段の温度が前記第1の温度の場合で、且つ、前記温度検出部により検出された温度が所定温度より小さい場合には、前記冷却手段による記録材の冷却を停止し、
前記定着手段の温度が前記第1の温度の場合で、且つ、前記温度検出部により検出された温度が所定温度以上の場合には、前記冷却手段による記録材の冷却を開始し、
前記定着手段の温度が前記第2の温度の場合には、前記冷却手段による記録材の冷却を開始する、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、記録材にトナー像を形成し、トナー像を形成した記録材を折り曲げて、折り曲げた記録材を圧着することにより圧着印刷物を作成する画像形成システムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、圧着印刷物を作成する画像形成システムが提案されている(特許文献1)。圧着印刷物としては、例えば2つ折りに折り曲げた記録材の面と面(圧着面と呼ぶ)とが重ね合わされて擬似接着された圧着はがきなどが挙げられる。こうした圧着はがきの場合、ユーザは疑似接着された圧着面を剥離するまで、圧着面に形成された文字や絵などのトナー像を読み取ることができない。なお、ここでいう擬似接着とは、接着後に剥離可能であり、剥離後に再接着し難い接着の一態様である。
【0003】
疑似接着を行う方式の一例として、表面に予め感圧接着剤が塗布された先糊タイプの記録材を用い、圧着加工装置により記録材を折り曲げて圧着することで疑似接着させる糊方式がある(特許文献2)。ただし、先糊タイプの記録材を用いる場合、圧着時に記録材の温度が高すぎると、ユーザが剥離し難くなる程の疑似接着力が強い圧着印刷物を生成する虞がある。反対に、圧着時に記録材の温度が低すぎると、自然に剥離しやすくなる程の疑似接着力が弱い圧着印刷物を生成する虞がある。特許文献2に記載されているように、疑似接着力は「35N/m乃至80N/m」、より好ましくは「40N/m乃至60N/m」が適切である。適切な疑似接着力を得るために、圧着時における記録材の温度は「15℃乃至80℃」であるのがよく、「20℃乃至60℃」であるのがより好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-35454号公報
特開2017-57517号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、電子写真方式の画像形成装置では、トナー像が形成された記録材を定着装置により加熱及び加圧することで、トナー像が記録材に定着される。それ故、定着装置により加熱された記録材は、比較的に温度の高い状態で圧着加工装置へ搬送される。それ故、先糊タイプの記録材を用いた場合には、上記したようにユーザが剥離し難くなる程の疑似接着力が強い圧着印刷物を生成する虞があった。そこで、記録材を上記範囲の温度で圧着させるべく、定着装置の定着温度を低くすることが考えられる。しかしながら、定着温度を低くすると、記録材に対するトナーの定着性が低下するので、圧着印刷物の剥離時に一方の面に形成したトナーの一部が剥がれて他方の面へ移りやすくなる。したがって、定着温度を低くするのは採用し難かった。
【0006】
本発明は上記問題に鑑み、表面に感圧接着剤が塗布された記録材にトナー像を定着し、トナー像を定着した記録材を圧着加工して圧着印刷物を作成する場合に、適切な疑似接着力の圧着印刷物を作成可能な画像形成システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る画像形成システムは、表面に感圧接着剤層を有する記録材にトナー像を形成可能な画像形成手段と、記録材に熱と圧力を加えてトナー像を前記記録材に定着する定着手段とを有する画像形成装置と、記録材の搬送方向に関して前記画像形成装置の下流側に配置され、前記定着手段によりトナー像が定着された記録材を、前記感圧接着剤層が形成された面同士を重ねるように折り曲げることが可能な折り加工部と、前記搬送方向に関して前記折り加工部の下流側に配置され、前記折り加工部により折り曲げられた記録材の前記感圧接着剤層が形成された領域同士を圧着する圧着部と、前記定着手段から前記折り加工部を通って前記圧着部に到達するまでの搬送経路の長さが第1長さである第1搬送パスと、前記搬送経路の長さが前記第1長さよりも長い第2長さの第2搬送パスと、前記搬送経路を前記第1搬送パスと前記第2搬送パスのいずれかに切り替える切替部と、を備えた、ことを特徴とする。
【0008】
本発明の一実施形態に係る画像形成システムは、表面に感圧接着剤層を有する記録材にトナー像を形成可能な画像形成手段と、記録材に熱と圧力を加えてトナー像を前記記録材に定着する定着手段とを有する画像形成装置と、記録材の搬送方向に関して前記画像形成装置の下流側に配置され、前記定着手段によりトナー像が定着された記録材を、前記感圧接着剤層が形成された面同士を重ねるように折り曲げることが可能な折り加工部と、前記搬送方向に関して前記折り加工部の下流側に配置され、前記折り加工部により折り曲げられた記録材の前記感圧接着剤層が形成された領域同士を圧着する圧着部と、前記定着手段から前記折り加工部を通って前記圧着部に到達するまでの搬送経路において、記録材を冷却可能な冷却手段と、を備えた、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、表面に感圧接着剤層を有する記録材にトナー像を定着させ、トナー像を定着させた記録材を圧着加工して圧着印刷物を作成する場合に、適切な疑似接着力の圧着印刷物を作成できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第一実施形態の画像形成システムを示す概略図。
画像形成システムの制御構成を示す制御ブロック図。
定着温度と疑似接着力とトナー剥がれの有無を示す図。
第一実施形態の圧着印刷物設定処理を示すフローチャート。
定着装置を通過してからの記録材の温度変化を示すグラフ。
第二実施形態の画像形成システムを示す概略図。
第二実施形態の圧着印刷物設定処理を示すフローチャート。
冷却ファンによる記録材の温度変化を示すグラフ。
圧着ローラ対の温度と疑似接着力の関係を示す図。
第三実施形態の圧着印刷物設定処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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