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公開番号2024040560
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-26
出願番号2022144983
出願日2022-09-13
発明の名称車両及び車両用除電装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類H05F 3/04 20060101AFI20240318BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】車体及び制御機器の帯電電位を低減して本来の車両の走行性能を発揮させると共に、本来の空力性能を発揮させる。
【解決手段】車体10の走行中、外気が流入出できるフロントグリル12を有したフロントコンパートメント11に搭載されたヒューズボックス24の蓋26の外表面26Aに取り付けられた自己放電式除電器35と自己放電式除電器35の外面35Cに重ね合わされて外面35Cと側端面35Dとを覆うカバーシート36とで構成される車両用除電装置34と、を備える車両100であって、ヒューズボックス24は、フード13と近接して配置されており、カバーシート36は和紙36Aで構成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車体の内部に搭載された機器の外表面に取り付けられる自己放電式除電器と、
前記自己放電式除電器の外面に重ね合わされて前記外面を覆うと共に、前記自己放電式除電器の側端面を覆うカバーシートと、を備える車両用除電装置であって、
前記カバーシートは、天然繊維で構成されていること、
を特徴とする車両用除電装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両用除電装置であって、
前記カバーシートは、通気性を備える粘着剤層を備え、前記粘着剤層を介して前記自己放電式除電器の前記外面と前記機器の前記外表面とに貼り付けられていること、
を特徴とする車両用除電装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車両用除電装置であって、
前記粘着剤層を備える複数枚の前記カバーシートが、前記自己放電式除電器の前記外面と前記機器の前記外表面とに重ね合わせて貼り付けられており、
複数枚の前記カバーシートの合計厚さが0.1~0.2mmであること、
を特徴とする車両用除電装置。
【請求項4】
請求項1に記載の車両用除電装置であって、
前記カバーシートは、前記自己放電式除電器の外側で前記カバーシートの周縁部が前記機器の前記外表面に固定されて前記機器との間に前記自己放電式除電器を挟み込むこと、
を特徴とする車両用除電装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用除電装置であって、
前記カバーシートは、和紙又は木綿の不織布で構成されていること、
を特徴とする車両用除電装置。
【請求項6】
車体の内部に搭載された機器と、
前記機器の外表面に取り付けられて自己放電式除電器と前記自己放電式除電器の外面に重ね合わされて前記外面を覆うと共に前記自己放電式除電器の側端面を覆うカバーシートとで構成される車両用除電装置と、を備える車両であって、
前記機器は、前記車体の構造部材と近接して配置されており、
前記カバーシートは、天然繊維で構成されていること、
を特徴とする車両。
【請求項7】
請求項6に記載の車両であって、
前記機器は、上面がフードで覆われる前記車体のフロントコンパートメントの内部に搭載されるヒューズボックスとバッテリとインバータの少なくとも1つを含み、
前記ヒューズボックスと前記バッテリと前記インバータとは前記フードと近接して配置されており、
前記車両用除電装置は、前記ヒューズボックスの蓋と、前記バッテリを収容するバッテリケースの蓋または側面と、前記インバータを収容するインバータケースの蓋の少なくとも1つに取り付けられていること、
を特徴とする車両。
【請求項8】
請求項6または7に記載の車両であって、
前記カバーシートは、和紙又は木綿の不織布で構成されていること、
を特徴とする車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車体及び制御機器の電位を低減する車両用除電装置の構成、及び車両用除電装置が取り付けられた車両の構成に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
車両において、駆動用モータやバッテリ等の補機類に接続された電気回路に静電気が生じる場合がある。車両は、ゴムのタイヤで接地しているので、生じた静電気は路面に流れることができず、電気回路や車体に帯電することになる。そして、帯電した静電気が車両の制御装置に影響を及ぼし、車両の走行性能に影響が及ぶ場合がある。
【0003】
そこで、バッテリ等の正極回路を収容するケースの上面に導電層と放電層からなるシート状の自己放電式除電器を取り付けて、ケース外表面の正の電荷を中和除電し、車両の走行性能の改善を図る方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、車体に負極が接地し、正極がヒューズボックスを介して補機類に電力供給する補機バッテリの負極端子やバッテリケースの外表面に空気イオン化自己放電式中和除電器を取り付けて車体の表面に帯電した正の静電気を低減し、車体と空気流との間の斥力を低減して、車両の空力性能や、操縦安定性を改善させる方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-042928号公報
特許第6168157号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1に記載された方法でフロントコンパートメントの中に搭載されているインターフェース端子、ヒューズ、リレーの収容ケース外面の電荷をコロナ自己放電により、フロントコンパートメントを流れる外気をマイナスイオンに変化させ、前記マイナスイオンを前記外面のプラス電荷に引き寄せて中和除電することにより除電するとフロントコンパートメントの上を覆うフードに静電気が帯電する場合がある。このため、フードの静電気の帯電を改善する余地がある。
【0007】
そこで、本開示は、車体及び制御機器の帯電電位を低減して本来の車両の制御性能を発揮させると共に、本来の空力性能を発揮させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の車両用除電装置は、車体の内部に搭載された機器の外表面に取り付けられる自己放電式除電器と、前記自己放電式除電器の外面に重ね合わされて前記外面を覆うと共に、前記自己放電式除電器の側端面を覆うカバーシートと、を備える車両用除電装置であって、前記カバーシートは、天然繊維で構成されていること、を特徴とする。
【0009】
自己放電式除電装置に天然繊維で構成されたカバーシートを重ね合わせることにより、機器の外面の電位をゼロ相当電位に保ち、機器から車体への静電誘導を低減して車体の帯電電位を低減することができる。これにより、本来の車両の制御性能を改善すると共に、車体表面での剥離流の発生を抑制して本来の空力性能を発揮させることができる。
【0010】
本開示の車両用除電装置において、前記カバーシートは、粘着剤層を備え、前記粘着剤層を介して前記自己放電式除電器の前記外面と前記機器の前記外表面とに貼り付けられてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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