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公開番号2024040469
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-25
出願番号2024021224,2020133464
出願日2024-02-15,2020-08-06
発明の名称偏光板および該偏光板の製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240315BHJP(光学)
要約【課題】切断加工を施した場合であっても品質に優れた偏光板を提供すること。
【解決手段】二色性物質を含むポリビニルアルコール系樹脂フィルムで構成され、85℃で120分加熱した場合の吸収軸方向における収縮率が5%以下である偏光子を含み、溶融切断部を有する、偏光板。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
二色性物質を含むポリビニルアルコール系樹脂フィルムで構成され、85℃で120分加熱した場合の吸収軸方向における収縮率が5%以下である偏光子を含み、
溶融切断部を有する、偏光板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光板および該偏光板の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
偏光板は携帯電話およびノート型パーソナルコンピューター(PC)等の様々な画像表示装置に用いられている。近年、スマートフォン、および、車載ディスプレイといった様々な用途で偏光板の需要が高まっている。これらの用途においては、偏光板を切断加工に供することによって、搭載される部分に対応する形状に加工することや、開口部(貫通穴)を設けることが行われている。例えば、特許文献1では、カメラに対応する部分に開口部を設けた偏光板が提案されている。しかしながら、これらの加工を施す場合、加工時に偏光子に欠けが発生し、偏光子の品質が低下し得るという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-112238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、切断加工を施した場合であっても品質に優れた偏光板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1つの局面によれば、二色性物質を含むポリビニルアルコール系樹脂フィルムで構成され、85℃で120分加熱した場合の吸収軸方向における収縮率が5%以下である偏光子を含み、溶融切断部を有する、偏光板が提供される。
1つの実施形態において、上記溶融切断部が、レーザー切断部である。
1つの実施形態において、上記偏光子の厚みが、10μm以下である。
1つの実施形態において、上記偏光子の単体透過率が40.0%以上であり、かつ、偏光度が99.0%以上である。
1つの実施形態において、上記溶融切断部が、平面視において、半径が10mm以下の円形の貫通穴である。
1つの実施形態において、上記偏光板は、上記偏光子の少なくとも一方の側に配置された保護層をさらに含む。
本発明の別の局面によれば、二色性物質を含むポリビニルアルコール系樹脂フィルムで構成され、85℃で120分加熱した場合の吸収軸方向における収縮率が5%以下である偏光子を含む偏光板を準備すること、および、該偏光板を熱切断処理に供して、溶融切断部を形成すること、を含む、上記偏光板の製造方法が提供される。
1つの実施形態において、上記熱切断処理が、レーザー切断処理である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、溶融切断部を有する偏光板であって、溶融切断部における偏光子の欠けの発生が抑制された、高品質な偏光板が提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
(a)は、本発明の1つの実施形態による偏光板の概略平面図であり、(b)は(a)に示す偏光板のA-A’線概略断面図である。
溶融切断部の変形例を示す概略平面図である。
溶融切断部の変形例を示す概略平面図である。
本発明の実施形態で用いられる偏光子の製造方法における加熱ロールを用いた乾燥収縮処理の一例を示す概略図である。
実施例および比較例で得られた偏光板における溶融切断部の顕微鏡観察画像である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
【0009】
A.偏光板
本発明の実施形態による偏光板は、二色性物質を含むポリビニルアルコール(PVA)系樹脂フィルムで構成され、85℃で120分加熱した場合の吸収軸方向における収縮率が5%以下である偏光子を含み、溶融切断部を有する。偏光板を溶融切断する際、偏光子の加熱部が収縮する一方で、非加熱部は収縮しないことから、当該収縮率の差に起因して偏光子が裂け、その結果、溶融切断部の縁において偏光子に欠けが発生し得るところ、本発明の実施形態によれば、加熱による収縮率が小さい偏光子を用いることにより、加熱部と非加熱部とにおける収縮率の差を小さくすることができ、結果として、欠けの発生が抑制されると推測される。
【0010】
図1(a)は、本発明の1つの実施形態による偏光板の概略平面図であり、図1(b)は図1(a)に示す偏光板のA-A’線概略断面図である。図1(a)に示される偏光板100は、平面視矩形状であり、その内部に溶融切断部110が形成されている。また、偏光板100は、偏光子10と偏光子10の一方の側に配置された第1の保護層20と他方の側に配置された第2の保護層30とを含む積層体である。目的に応じて、第1の保護層20および第2の保護層30のうち一方の保護層は省略されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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