TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024039712
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-25
出願番号2022144284
出願日2022-09-12
発明の名称電磁波吸収放熱シート
出願人タツタ電線株式会社
代理人弁理士法人G-chemical
主分類H05K 9/00 20060101AFI20240315BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】高い熱伝導率を有し、電磁波吸収特性、柔軟性、および製膜性に優れる電磁波吸収放熱シートを提供する。
【解決手段】電磁波吸収放熱シート1は、シリコーン系樹脂13、アルミナ粉12、および黒鉛11であるメソカーボンマイクロビーズを含む。アルミナ粉12および黒鉛11としてのメソカーボンマイクロビーズの合計に対するメソカーボンマイクロビーズの体積割合は61~79体積%である。アルミナ粉12はメディアン径1μm以下のアルミナ粉を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シリコーン系樹脂、アルミナ粉、および黒鉛であるメソカーボンマイクロビーズを含み、
前記アルミナ粉および前記メソカーボンマイクロビーズの合計に対する前記メソカーボンマイクロビーズの体積割合は61~79体積%であり、
前記アルミナ粉はメディアン径1μm以下のアルミナ粉を含む、電磁波吸収放熱シート。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記メソカーボンマイクロビーズは平均粒子径40μm以下であるものを含む、請求項1に記載の電磁波吸収放熱シート。
【請求項3】
前記メソカーボンマイクロビーズの充填率は、前記電磁波吸収放熱シートに含まれる粉体の総量に対して55~85体積%である、請求項1または2に記載の電磁波吸収放熱シート。
【請求項4】
前記アルミナ粉の充填率は、前記電磁波吸収放熱シートに含まれる粉体の総量に対して15~45体積%である、請求項1または2に記載の電磁波吸収放熱シート。
【請求項5】
前記アルミナ粉は、さらにメディアン径1μm超であるアルミナ粉を含む、請求項1または2に記載の電磁波吸収放熱シート。
【請求項6】
前記シリコーン系樹脂は硬化型樹脂である請求項1または2に記載の電磁波吸収放熱シート。
【請求項7】
前記電磁波吸収放熱シートにおける粉体の充填率は、前記電磁波吸収放熱シートの総量に対して73体積%以上である、請求項1または2に記載の電磁波吸収放熱シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電磁波吸収放熱シートに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
プリント配線板は、携帯電話、ビデオカメラ、ノートパソコンなどの電子機器において、機構の中に回路を組み込むために多用されている。また、プリンタヘッドのような可動部と制御部との接続にも利用されている。これらの電子機器では、電磁波シールド対策が必須となっており、装置内で使用されるプリント配線板においても、電磁波シールド対策を施したシールドプリント配線板が用いられている。
【0003】
シールドプリント配線板には、電磁波シールド対策を目的として、電磁波シールドフィルム(以下、単に「シールドフィルム」と称する場合がある)が使用される。例えば、プリント配線板に接着して使用されるシールドフィルムには、金属層などのシールド層や、当該シールド層の表面に設けられた導電性接着シートが単独または組み合わせて使用される。
【0004】
上記シールドプリント配線板は電子部品を実装して使用される。近年、電子部品は小型化・高機能化が進展しており、半導体素子の発熱量は増大傾向にある。電子部品は、高温環境に長時間さらされると、本来の機能を発揮することができなくなり、また、寿命が低下することになる。このため、プリント配線板に適用されるシールドフィルムには、半導体素子から発生する熱を効率的に拡散させるために、高放熱性の接合材料が使用されることがある。
【0005】
電磁波シールド性および熱伝導性を有するシート(電磁波吸収放熱シート)は、一般的に、有機バインダー成分に粉体を高充填することで作製される。このような電磁波吸収放熱シートとしては、例えば特許文献1および2に開示されたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-208316号公報
国際公開第2022/054478号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年、電磁波吸収放熱シートには、高い熱伝導率および電磁波吸収特性だけでなく、シートの柔軟性が求められる場合がある。また、シートの製膜時には基材への材料の付着がなく基材から剥離しやすいこと(製膜性)が求められる。一方で、柔軟性および製膜性はトレードオフの関係にあり、柔軟性に優れるシートは基材への密着性が高く製膜性に劣る傾向がある。特許文献1および2には、高い熱伝導率を有し、電磁波吸収特性、柔軟性、および製膜性の全てを兼ね備えたシートは具体的に開示されておらず、これらの特性を全て備えるシートを作製することは困難であった。
【0008】
従って、本開示の目的は、高い熱伝導率を有し、電磁波吸収特性、柔軟性、および製膜性に優れる電磁波吸収放熱シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の発明者らは上記課題を解決するため鋭意検討した結果、バインダー成分としてシリコーン系樹脂を用い、特定のアルミナ粉および特定の黒鉛を含み、上記特定のアルミナ粉および上記特定の黒鉛の合計に対する上記特定の黒鉛の体積割合が特定の範囲内であるシートによれば、高い熱伝導率を有し、電磁波吸収特性、柔軟性、および製膜性に優れる電磁波吸収放熱シートが得られることを見出した。本開示はこれらの知見に基づいて完成させたものに関する。
【0010】
本開示は、シリコーン系樹脂、アルミナ粉、および黒鉛であるメソカーボンマイクロビーズを含み、
上記アルミナ粉および上記メソカーボンマイクロビーズの合計に対する上記メソカーボンマイクロビーズの体積割合は61~79体積%であり、
上記アルミナ粉はメディアン径1μm以下のアルミナ粉を含む、電磁波吸収放熱シートを提供する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
有機EL表示装置
27日前
株式会社カネカ
有機EL装置
1か月前
株式会社カネカ
製造システム
6日前
中部電力株式会社
ホルダ
12日前
イビデン株式会社
配線基板
1か月前
イビデン株式会社
配線基板
1か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
20日前
個人
電流駆動型素子の電流制御器
18日前
日本電気株式会社
電子機器
21日前
イビデン株式会社
プリント配線板
20日前
イビデン株式会社
プリント配線板
27日前
株式会社ヤナギヤ
ジュール加熱鍋
21日前
株式会社キーエンス
除電装置
1か月前
株式会社キーエンス
除電装置
1か月前
リンナイ株式会社
加熱調理器
11日前
株式会社大林組
照明システム
27日前
キヤノン株式会社
有機発光素子
11日前
富士電子工業株式会社
誘導加熱コイル
1か月前
日東電工株式会社
集合体シート
26日前
コックス株式会社
自動点灯制御一体化ランプ
13日前
日東電工株式会社
配線回路基板
24日前
株式会社ベスト
照明装置用センサ
4日前
株式会社デンソー
回路基板
14日前
清水建設株式会社
加熱井戸
1か月前
株式会社クラベ
ヒータユニット及びその応用品
24日前
株式会社富士通ゼネラル
電子機器
1か月前
キヤノン株式会社
回路基板、画像形成装置
20日前
株式会社クラベ
ヒータユニット及び車両用シート
1か月前
イビデン株式会社
配線基板の製造方法
11日前
東芝ライテック株式会社
照明システム
20日前
東芝ライテック株式会社
照明システム
20日前
株式会社デンソー
電池監視装置
6日前
株式会社アイシン
ケース仮保持具
24日前
ニデック株式会社
電子機器
21日前
ニデック株式会社
電子機器
19日前
日本電気株式会社
電子機器及びアダプタ
1か月前
続きを見る