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公開番号2024039467
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-22
出願番号2022144054
出願日2022-09-09
発明の名称防水板装置
出願人株式会社鈴木シャッター
代理人個人,個人,個人
主分類E06B 5/00 20060101AFI20240314BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】大雨等の非常事態により内水氾濫等になって水が出入り口部Eから室内に浸入するのを防止するため、防水板3を収納状態から防水姿勢に揺動変姿させる際に、防水板3の収納部2の内壁G寄りの部分が、収納部2の内壁Gより出入り口部E側に突出することを防止できる。出入り口部Eの損傷等を防止できる。
【解決手段】防水板3が、支持体16にて支持されつつ第1回転軸11aおよび第2回転軸12aのそれぞれを回転中心として収納姿勢から起立する。可動範囲規制体17が連結片13に当接してり第2回転軸12aの回転を規制し、この規制に伴い第1回転軸11aのみを回転中心として起立する。防水板3の出入り口部E側の内G壁寄りの端部が連結片13に当接して第1回転軸11aの回転を規制し、この規制に伴い第2回転軸12aのみを回転中心として、防水板3が出入り口部Eと当接するまで起立する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
建築物における出入り口部の屋外側の地面または床面に穿設される収納部に倒伏して収納される収納姿勢と、起立して出入り口部の防水をする防水姿勢と、に揺動変姿する防水板と、
防水板の基端部を揺動自在に軸支する第1回転軸と、
第1回転軸より下方であって収納部の出入り口部側の内壁寄りの位置に設けられ、収納部の内壁に対し第1回転軸を揺動自在に軸支する第2回転軸と、
第1回転軸と第2回転軸とを接続する連結片と、
収納部に取り付けられ、収納姿勢の防水板を支持する支持体と、
収納部の支持体の基端側に設けられ連結片に当接することにより第2回転軸の回転を規制する可動範囲規制体と、を備え、
防水板は、支持体にて支持されつつ第1回転軸および第2回転軸のそれぞれを回転中心として収納姿勢から起立し、可動範囲規制体が連結片に当接して第2回転軸の回転を規制し、この規制に伴い第1回転軸のみを回転中心として起立し、防水板の出入り口部側の内壁寄りの端部が連結片に当接して第1回転軸の回転を規制し、この規制に伴い第2回転軸のみを回転中心として、防水板が出入り口部と当接するまで起立する、
ことを特徴とする防水板装置。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
第1回転軸と第2回転軸とは、L字状に屈曲した羽根にて連結されている、
ことを特徴とする請求項1記載の防水板装置。
【請求項3】
収納姿勢の防水板の下面に沿って取り付けられたフレーム体、を備え、
支持体は、フレーム体を支持する、
ことを特徴とする請求項1または2記載の防水板装置。
【請求項4】
第1回転軸および第2回転軸は、第1ヒンジおよび第2ヒンジにて構成され、
第1ヒンジは、一方の羽板が防水板の下面に固定され、他方の羽板が第2ヒンジの一方の羽板に固定され、
第2ヒンジは、他方の羽板が収納部の内壁に対し所定の間隙を介して固定され、
連結片は、固定された第1ヒンジの他方の羽板と第2ヒンジの一方の羽板とで構成されている、
ことを特徴とする請求項1または2記載の防水板装置。
【請求項5】
収納部と防水板との間に取り付けられ、防水板の防水姿勢を固定する固定体を備えている、
ことを特徴とする請求項1または2記載の防水板装置。
【請求項6】
固定体は、防水姿勢の防水板を出入り口部に押し付けるロックペダルであり、
ロックペダルは、出入り口部と当接するまで防水板が起立した状態で、第1回転軸および第2回転軸のそれぞれを回転中心として防水板を回転させて、防水板を出入り口部に押し付けた状態として保持し防水板を防水姿勢とする、
ことを特徴とする請求項5記載の防水板装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の出入り口部の屋外側部位に設けられる防水板装置の技術分野に関するものである。
続きを表示(約 5,000 文字)【背景技術】
【0002】
今日、ビル等の建築物の出入り口部に、大雨等の非常事態により内水氾濫等が発生した場合に、この溢れ出た水の出入り口部から室内への浸入を防止するため、出入り口部の屋外側部位に防水板を設けることがあるが、このような防水板は、平常時は出入り口部における通行の邪魔になるため、屋外側の地面や床面に凹溝状に形成した収納部に倒伏した収納姿勢で収納しておき、内水氾濫等の発生が予想される非常時(非常予想時)に防水板を起立(立設)した防水姿勢にして防水するようにした構成がある。
このように防水板を、平常時において地面等に形成した収納部に収納する構成にしたものでは、防水板を起立した防水姿勢としたときに、出入り口部の戸当りに取り付けられたゴムパッキンに防水板を押し付けて防水性を確保する構成としているが、防水姿勢のときの防水板と出入り口部の戸当たりとの水密性を確保できなければ、出入り口部と防水板との間に形成される隙間から、溢れ出た水が屋内に侵入してきてしまうおそれがある。
このようなことを回避するため、防水板を防水姿勢にしたときに、ヒンジ機構を用いて防水板を戸当たりに押し付けて、防水板の水密性を上げるようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-63799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1に記載のものは、非常時が回避された場合に防水板を回動させる等して、倒伏した収納姿勢として収納部に収納させる際に、ヒンジの作用によって、防水板の下端部が出入り口部のゴムパッキンに接触するおそれがあり、出入り口部のゴムパッキン等を損傷させてしまうという問題があり、これに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、建築物における出入り口部の屋外側の地面または床面に穿設される収納部に倒伏して収納される収納姿勢と、起立して出入り口部の防水をする防水姿勢と、に揺動変姿する防水板と、防水板の基端部を揺動自在に軸支する第1回転軸と、第1回転軸より下方であって収納部の出入り口部側の内壁寄りの位置に設けられ、収納部の内壁に対し第1回転軸を揺動自在に軸支する第2回転軸と、第1回転軸と第2回転軸とを接続する連結片と、収納部に取り付けられ、収納姿勢の防水板を支持する支持体と、収納部の支持体の基端側に設けられ連結片に当接することにより第2回転軸の回転を規制する可動範囲規制体と、を備え、防水板は、支持体にて支持されつつ第1回転軸および第2回転軸のそれぞれを回転中心として収納姿勢から起立し、可動範囲規制体が連結片に当接して第2回転軸の回転を規制し、この規制に伴い第1回転軸のみを回転中心として起立し、防水板の出入り口部側の内壁寄りの端部が連結片に当接して第1回転軸の回転を規制し、この規制に伴い第2回転軸のみを回転中心として、防水板が出入り口部と当接するまで起立する、ことを特徴とする防水板装置である。
請求項2の発明は、第1回転軸と第2回転軸とは、L字状に屈曲した羽根にて連結されている、ことを特徴とする請求項1記載の防水板装置。
請求項3の発明は、収納姿勢の防水板の下面に沿って取り付けられたフレーム体、を備え、支持体は、フレーム体を支持する、ことを特徴とする請求項1または2記載の防水板装置である。
請求項4の発明は、第1回転軸および第2回転軸は、第1ヒンジおよび第2ヒンジにて構成され、第1ヒンジは、一方の羽板が防水板の下面に固定され、他方の羽板が第2ヒンジの一方の羽板に固定され、第2ヒンジは、他方の羽板が収納部の内壁に対し所定の間隙を介して固定され、連結片は、固定された第1ヒンジの他方の羽板と第2ヒンジの一方の羽板とで構成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の防水板装置である。
請求項5の発明は、収納部と防水板との間に取り付けられ、防水板の防水姿勢を固定する固定体を備えている、ことを特徴とする請求項1または2記載の防水板装置である。
請求項6の発明は、固定体は、防水姿勢の防水板を出入り口部に押し付けるロックペダルであり、ロックペダルは、出入り口部と当接するまで防水板が起立した状態で、第1回転軸および第2回転軸のそれぞれを回転中心として防水板を回転させて、防水板を出入り口部に押し付けた状態として保持し防水板を防水姿勢とする、ことを特徴とする請求項5記載の防水板装置である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明とすることにより、収納姿勢の防水板が支持体にて支持されつつ第1回転軸および第2回転軸のそれぞれを回転中心として収納姿勢から起立していき、可動範囲規制体が連結片に当接して第2回転軸の回転を規制し、この規制に伴い第1回転軸のみを回転中心として起立する。そして、防水板の出入り口部側の内壁寄りの端部が連結片に当接して第1回転軸の回転を規制し、この規制に伴い第2回転軸のみを回転中心として、防水板が出入り口部と当接するまで起立する構成としている。このとき、第2回転軸を第1回転軸より下方であって収納部の出入り口部側の内壁寄りの位置に第2回転軸を設けているため、防水板を収納姿勢から防水姿勢に揺動変姿させる際に、この防水板の収納部の内壁寄りの部分が、収納部の内壁に接触しなくできるから、収納部や出入り口部の損傷等を防止できる。
請求項2の発明とすることにより、第1回転軸と第2回転軸とをL字状に屈曲した羽根にて連結させている。このため、羽板を用いることで第2回転軸を第1回転軸より下方であって収納部の出入り口部側の内壁寄りの位置に容易に設けることができる。よって、第1回転軸と第2回転軸とを連結する構成を簡略にできるから、防水板装置の構成を簡略化できる。
請求項3の発明とすることにより、防水板を防水姿勢に変姿させる際に、支持体がフレーム体にて支持されつつ第1回転軸および第2回転軸のそれぞれを回転中心として回転するため、第1回転軸および第2回転軸を回転中心とする防水板の変姿操作を容易に行うことができる。
請求項4の発明とすることにより、第1回転軸および第2回転軸を第1ヒンジおよび第2ヒンジにて構成し、第1ヒンジの他方の羽板と第2ヒンジの一方の羽板とで連結片を構成している。このため、第1回転軸および第2回転軸によるそれぞれの回転を簡単な構成で実現することができる。
請求項5の発明とすることにより、防水姿勢とした防水板を固定体にて固定することができるので、防水板の防水姿勢を維持することができる。
請求項6の発明とすることにより、出入り口部と当接するまで防水板が起立した状態で、ロックペダルにて第1回転軸および第2回転軸のそれぞれを回転中心として防水板を回転させることにより、防水板を出入り口部に押し付けた状態で保持し防水板を防水姿勢にできるので、建築物の出入り口部に対する防水板の防水機能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
防水板が収納姿勢となった状態の防水板装置の平面図である。
同上防水板装置の側面図である。
防水板が防水姿勢となった状態の防水板装置の側面図である。
防水板が収納姿勢となった状態の防水板装置の概略側面図である。
上記図4の部分拡大図である。
第1回転軸および第2回転軸を回転中心として防水板を回転させている状態の防水板装置の概略側面図である。
上記図6の部分拡大図である。
第1回転軸を回転中心として防水板を回転させている状態の防水板装置の概略側面図である。
上記図8の部分拡大図である。
防水板が防水姿勢となった状態の防水板装置の概略側面図である。
上記図10の部分拡大図である。
ロックペダルで防水板の防水姿勢を固定した状態の防水板装置の概略側面図である。
上記図12の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は防水板装置であって、防水板装置1は、ビル等の建築物の出入り口部Eの屋外側に設けられる手動跳ね上げ式の起伏式防水板である。出入り口部Eの屋外側床面Fには、凹溝状の収納部2が形成されている。収納部2の底面部2aの出入り口部E寄りの屋内側には、防水板(止水板本体)3の基端部(屋内側端部)が揺動可能に軸支されている。防水板3は、基端部を揺動中心として収納部2に収納される収納姿勢(倒伏姿勢)と、収納部2から起立して出入り口部Eの左右に設けた躯体部(壁部)Kに当接して防水機能を発揮する防水姿勢(起立姿勢)とに揺動変姿する。躯体部K側には、防水姿勢となった防水板3の周縁部屋内側面が当接して防水機能を向上させる弾性を有した防水材(パッキン材)Sが設けられているが、防水材Sは防水板3側に設けてもよい。また、防水板3は、収納姿勢の状態で、収納部2の底面部2aに取り付けられている防水板支持部材2cに当接して収納することで、床面Fと略面一状になる設定とされている。
【0009】
収納部2の底面部2aには、一対のアシスト機構4が所定の間隔を空けて取り付けられている。各アシスト機構4は、ガスダンパ(ガススプリング)やオイルダンパ等から構成されるダンパ部材5を有し、ダンパ部材5のロッド部5aの基端部が支軸5bを介して揺動自在に軸支されている。ダンパ部材5は、伸長方向(長さが長くなる方向)に付勢(蓄勢)されている。ダンパ部材5のシリンダ部5cの先端部は、棒状のシャフト体6の一端に回転可能に連結されている。そして、シャフト体6の他端部は、収納部2の底面部2aに設置されたスペーサ5eを介して支軸5bより内壁G側に設置された支軸5dに揺動可能に軸支されている。ダンパ部材5は、防水板3が収納姿勢の状態で縮小し、防水板3を収納姿勢に保持して固定する施錠機構(閉鎖ロック)7の開錠操作をすることで、自らの付勢力で伸長して防水板3を起立揺動させて防水板3を収納姿勢から防水姿勢に自動的に変姿させる。
【0010】
ここで、防水板3の起立作動の当初は慣性の関係もあって円滑な起立作動が実行されない場合があるため、収納部2の底面部2aには、防水板3の先端部(屋外側端部)等を把持して持上げることで起立作動の当初の援助をする一対の初動起伏機構8が取り付けられている。一対の初動起伏機構8は、収納部2の底面部2aに取り付けられている。各初動起伏機構8は、ガスダンパ(ガススプリング)やオイルダンパ等から構成されたダンパ部材9を備えている。ダンパ部材9は、伸長方向に付勢され、ロッド部9aの基端側が支軸9bを介して収納部2の底面部2aに揺動可能に軸支されている。ダンパ部材8のシリンダ部9cの先端部は、棒状のシャフト体10の一端に回転可能に連結され、シャフト体10の他端は、収納部2の底面部2aに設置されたスペーサ10aを介して支軸9bより内壁G側に設置された支軸9dに揺動自在に軸支されている。初動起伏機構8は、防水板3が収納姿勢の状態で縮小し、施錠機構7の開錠操作により、自らの付勢力を受けて伸長し、防水板3の先端側と床面Fとの間に操作者の手が入る程度の隙間を生じさせるとともに、この隙間に手を入れて防水板3を起立動作させる際の初動時の防水板3の起立揺動を援助する初動起伏操作援助機構である。
なお、支軸5dは支軸5bより、支軸9dは支軸9bより高い位置に配置することが望ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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