TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024036129
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-15
出願番号2022140866
出願日2022-09-05
発明の名称硬質表面用洗浄剤組成物
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類C11D 1/94 20060101AFI20240308BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】除菌性能を有し、洗浄力が高く、防汚性及び仕上がり性に優れる硬質表面用洗浄剤組成物及び硬質表面の洗浄方法を提供する。
【解決手段】(a)両性界面活性剤、(b)殺菌剤〔以下、(b)成分という〕、(c)アミノ基、4級アンモニウム基及びベタイン基から選ばれる基を1種以上有する重合体〔以下、(c)成分という〕、並びに水を含有し、(c)成分の含有量と(b)成分の含有量の質量比(c)/(b)が1を超える、硬質表面用洗浄剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(a)両性界面活性剤〔以下、(a)成分という〕、(b)殺菌剤〔以下、(b)成分という〕、(c)アミノ基、4級アンモニウム基及びベタイン基から選ばれる基を1種以上有する重合体〔以下、(c)成分という〕、並びに水を含有し、(c)成分の含有量と(b)成分の含有量の質量比(c)/(b)が1を超える、硬質表面用洗浄剤組成物。
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
(a)成分が、アミンオキシドである、請求項1に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
【請求項3】
(a)成分を、0.1質量%以上3質量%以下含有する、請求項1又は2に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
【請求項4】
(b)成分が、カチオン界面活性剤及びビグアナイド系化合物から選ばれる1種以上の化合物である、請求項1~3の何れか1項に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
【請求項5】
(c)成分が、下記一般式(c1)で表される単量体(c1)及び下記一般式(c2)で表される単量体(c2)から選ばれる1種以上の単量体Aに由来する構成単位Aを含む重合体である、請求項1~4の何れか1項に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
JPEG
2024036129000011.jpg
80
153
〔式中、R
1c
、R
2c
、R
3c
、R
7c
、R
8c
、R
9c
は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基又は炭素数1以上3以下のアルキル基である。X
1c
、Y
1c
は、それぞれ独立して、炭素数1以上12以下のアルキレン基、-COOR
12c
-、-CONHR
12c
-、-OCOR
12c
-、-R
13c
-OCO-R
12c
-から選ばれる基である。ここでR
12c
、R
13c
は、それぞれ独立して、炭素数1以上5以下のアルキレン基である。R
4c
は炭素数1以上3以下のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR
1c

2c
C=C(R
3c
)-X
1c
-である。R
5c
は炭素数1以上3以下のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ベンジル基であり、R
6c
はヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホン酸基、硫酸エステル基で置換されていてもよい炭素数1以上10以下のアルキル基、又はベンジル基であり、R
6c
がアルキル基、ヒドロキシアルキル基、又はベンジル基の場合は、Z

は陰イオンを示す。R
6c
がカルボキシ基、スルホン酸基、硫酸エステル基を含む場合、Z

は存在せず、R
6c
中のこれらの基は陰イオンとなる。R
10c
は水素原子、炭素数1以上3以下のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR
7c

8c
C=C(R
9c
)-Y
1c
-である。R
11c
は水素原子、炭素数1以上3以下のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。〕
【請求項6】
(c)成分は、カチオン変性ポリビニルアルコール及びカチオン変性ヒドロキシエチルセルロースから選ばれる1種以上である、請求項1~5の何れか1項に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
【請求項7】
(c)成分は、下記一般式(c3)で表される構成単位を有する、請求項1~6の何れか1項に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
JPEG
2024036129000012.jpg
76
153
〔式中、

14c
~R
16c
:同一又は異なって、水素原子又は炭素数1若しくは2のアルキル基

17c
:炭素数1以上4以下のアルキレン基、又は-Y
2c
-OPO


-Y
3c


2c
、Y
3c
:同一又は異なって、炭素数1以上4以下のアルキレン基

18c
、R
19c
:同一又は異なって、炭素数1以上4以下の炭化水素基

2c
:O又はNR
20c
であり、R
20c
は水素原子又は炭素数1以上4以下の炭化水素基

3c
:水素原子、炭素数1以上4以下の炭化水素基、R
21c
SO


、又はR
21c
COO

を示す。ただし、R
17c
が炭素数1以上4以下のアルキレン基のとき、X
3c
はR
21c
SO


、又はR
21c
COO

、R
21c
は炭素数1以上4以下のアルキレン基であり、R
17c
が-Y
2c
-OPO


-Y
3c
-のとき、X
3c
は水素原子又は炭素数1以上4以下の炭化水素基である。〕
【請求項8】
下記一般式(c3)中、X
3c
が、R
21c
SO


である、請求項7に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
【請求項9】
(c)成分は、N, N-ジ (ω-アルケニル(炭素数2~10))-N ,N-ジアルキル(炭素数1~3)4級アンモニウム塩由来の構成単位を有する、請求項1~8の何れか1項に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
【請求項10】
(c)成分中、アミノ基、4級アンモニウム基及びベタイン基から選ばれる基を有する単量体由来の構成単位は、全構成単位に対して10モル%以上100モル%以下である、請求項1~9の何れか1項に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬質表面用洗浄剤組成物及び硬質表面の洗浄方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
食器や野菜等の洗浄に使用するシンク内やカウンタートップ、ガスレンジ等のキッチンまわりにはケイ素やカルシウムを主成分とした無機質汚れ、調理時や食器類からの油汚れ、あるいはそれらの複合汚れが付着している。特に調理機器周辺に生じる汚れは、調理由来の油を中心とする汚れであり、熱源が近いことから油が変質し易く、非常に除去することが困難である。従来、このような汚れに対しては研磨剤を配合した粉末又は液体クレンザーや強アルカリ性の洗浄剤等が用いられている。しかしながら、前者の場合は汚れに対して優れた洗浄性を発揮するものの、ゴシゴシと擦る労力や、すすぎ及び拭き取りが必要になる煩雑性に課題があった。また後者では無機質汚れに対する洗浄力不足やアルカリによる手荒れ等の欠点があり、より簡便で安心な洗浄方法が望まれていた。
【0003】
特許文献1には、スルホベタイン基を有するポリマーを用い、浴室、台所、トイレ等の疎水性硬質表面を親水化することで、防汚性を付与した硬質表面用処理剤組成物が開示されている。
また、特許文献2には、アニオン性基/カチオン性基/ノニオン性基の各ビニル系単量体を特定のモル比及び質量比で組み合わせた重合体と、特定の好適な配合剤を併用することで、汚れの付着防止効果を併せ持ち、特に浴室、キッチンシンクの洗浄、防汚に、好適に使用される硬表面用防汚洗浄剤組成物が開示されている。
特許文献3には、分子中に、アミノ基及び4級アンモニウム基から選ばれる基を1種以上有するモノマー単位Aと、-SO

-で表されるモノマー単位Bとを有し、モノマー単位Aを全モノマー単位に対して10~99モル%含み、且つモノマー単位B/モノマー単位Aのモル比が0.01~1である重合体を含有する硬質表面用防汚洗浄剤が開示されている。
特許文献4には、トリガー式のスプレー容器と、該スプレー容器内に収容されている硬質表面処理用液体組成物とを含んで構成される硬質表面処理用物品であって、スプレー容器は、硬質表面処理用液体組成物を泡にしてスプレー可能であり、硬質表面処理用液体組成物が、ベタイン構造を有するポリマー及び所定の界面活性剤を含有し、スプレーされた泡の泡比容が5ml/g以上である、硬質表面処理用物品が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-105311号公報
特開2001-271094号公報
特開2003-313600号公報
特開2018-199771号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、時間が経過してキッチンの汚れが落ち難くなる前に、デイリーに予防ケアする人が若年層を中心に増加しており、家事の簡便化や時間短縮を最優先に捉え、清浄性の維持に手間暇をかけないことが望まれている。
このようなニーズに応えるため、一度の操作で洗浄や除菌を簡便に行うと同時に、汚れが付いてもその汚れを落とし易くする防汚機能を併せ持つことが有用である。特に、シンク内は最も清浄性を必要とする場所にもかかわらず、汚れと水分の接触頻度が高いために汚染され易いことから、持続的な防汚効果や表面の光沢感の維持が望まれていた。
本発明は、除菌性能を有し、洗浄力が高く、防汚性及び仕上がり性に優れる硬質表面用洗浄剤組成物及び硬質表面の洗浄方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、(a)両性界面活性剤〔以下、(a)成分という〕、(b)殺菌剤〔以下、(b)成分という〕、(c)アミノ基、4級アンモニウム基及びベタイン基から選ばれる基を1種以上有する重合体〔以下、(c)成分という〕、並びに水を含有し、(c)成分の含有量と(b)成分の含有量の質量比(c)/(b)が1を超える、硬質表面用洗浄剤組成物に関する。
【0007】
また、本発明は、上記の硬質表面用洗浄剤組成物を、硬質表面に接触する、硬質表面の洗浄方法に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、除菌性能を有し、洗浄力が高く、防汚性及び仕上がり性に優れる硬質表面用洗浄剤組成物及び硬質表面の洗浄方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物が、除菌性能を有し、洗浄力が高く、防汚性及び仕上がり性に優れる理由は必ずしも定かではないが以下のように推察される。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(a)成分を用いることで、(b)成分と(c)成分の溶存状態に悪影響を及ぼすことなく、洗浄性、適度な泡立ち、そして除菌性能や仕上がり性の両立を可能にしたと推察される。
また、(b)成分と(c)とを所定の比率で用いることで、重合体の硬質表面への吸着を阻害することなく、除菌性能と硬質表面の改質効果を満足できたと推察される。硬質表面の改質効果により光沢性、防汚性を向上することができる。
なお、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物及び硬質表面の洗浄方法は、上記の作用機構になんら限定されるものではない。
また、本発明において、殺菌剤とは、除菌、殺菌及び抗菌から選ばれる1以上の効果を有する剤であってよい。すなわち、殺菌剤は、除菌剤、抗菌剤であってよい。
【0010】
<硬質表面用洗浄剤組成物>
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(a)両性界面活性剤〔以下、(a)成分という〕、(b)殺菌剤〔以下、(b)成分という〕、(c)アミノ基、4級アンモニウム基及びベタイン基から選ばれる基を1種以上有する重合体〔以下、(c)成分という〕、並びに水を含有する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

花王株式会社
容器
26日前
花王株式会社
容器
3日前
花王株式会社
洗浄方法
18日前
花王株式会社
固形食品
25日前
花王株式会社
吸収性物品
19日前
花王株式会社
美容キット
3日前
花王株式会社
乳化化粧料
5日前
花王株式会社
乳化化粧料
5日前
花王株式会社
油脂組成物
17日前
花王株式会社
経口用組成物
26日前
花王株式会社
物品搬送装置
3日前
花王株式会社
エッチング液
10日前
花王株式会社
経口用組成物
13日前
花王株式会社
経口用組成物
13日前
花王株式会社
化粧料組成物
17日前
花王株式会社
皮膚の分類方法
17日前
花王株式会社
油性固形化粧料
25日前
花王株式会社
ペット用トイレ
23日前
花王株式会社
糖質燃焼促進剤
17日前
花王株式会社
ポンプユニット
23日前
花王株式会社
口腔内菌叢改善剤
25日前
花王株式会社
皮膚洗浄剤組成物
3日前
花王株式会社
肌のくすみ改善剤
19日前
花王株式会社
アイスクリーム類
13日前
花王株式会社
皮膚洗浄剤組成物
3日前
花王株式会社
吸収性物品用不織布
25日前
花王株式会社
吸収性物品用不織布
25日前
花王株式会社
吸収性物品用不織布
25日前
花王株式会社
吸収性物品用不織布
25日前
花王株式会社
スキンケアシステム
4日前
花王株式会社
吸収性物品の包装体
10日前
花王株式会社
静電荷像現像用トナー
25日前
花王株式会社
静電荷像現像用トナー
25日前
花王株式会社
改質ゴム粒子の製造方法
18日前
花王株式会社
インクジェット捺染方法
17日前
花王株式会社
インクジェット捺染方法
17日前
続きを見る