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公開番号2024036003
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-15
出願番号2022140688
出願日2022-09-05
発明の名称焼結蛍光体およびその製造方法
出願人国立大学法人大阪大学,株式会社日本触媒
代理人個人,個人
主分類C09K 11/08 20060101AFI20240308BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】発光強度の低下を抑制できる焼結蛍光体を提供する。また、そのような焼結蛍光体の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の実施形態による焼結蛍光体は、(a)カーボンコート蛍光体粒子と熱伝導性粒子、(b)蛍光体粒子とカーボンコート熱伝導性粒子、(c)カーボンコート蛍光体粒子とカーボンコート熱伝導性粒子、からなる群から選択される少なくとも1種の組み合わせを含む粒子組成物を焼結してなる。
【選択図】図1




特許請求の範囲【請求項1】
焼結蛍光体であって、
(a)カーボンコート蛍光体粒子と熱伝導性粒子、
(b)蛍光体粒子とカーボンコート熱伝導性粒子、
(c)カーボンコート蛍光体粒子とカーボンコート熱伝導性粒子、
からなる群から選択される少なくとも1種の組み合わせを含む粒子組成物を焼結してなる、
焼結蛍光体。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記カーボンコート蛍光体粒子が、蛍光体粒子に酸化グラフェンをコーティングさせてなる、請求項1に記載の焼結蛍光体。
【請求項3】
前記カーボンコート熱伝導性粒子が、熱伝導性粒子に炭素材料をコーティングさせてなる、請求項1に記載の焼結蛍光体。
【請求項4】
前記蛍光体粒子がガーネット系蛍光体である、請求項1から3までのいずれかに記載の焼結蛍光体。
【請求項5】
前記熱伝導性粒子が、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1から3までのいずれかに記載の焼結蛍光体。
【請求項6】
焼結蛍光体の製造方法であって、
蛍光体粒子に酸化グラフェンをコーティングさせてカーボンコート蛍光体粒子を調製し、該カーボンコート蛍光体粒子と熱伝導性粒子を焼結させる、
焼結蛍光体の製造方法。
【請求項7】
焼結蛍光体の製造方法であって、
熱伝導性粒子に炭素材料をコーティングさせてカーボンコート熱伝導性粒子を調製し、該カーボンコート熱伝導性粒子と蛍光体粒子を焼結させる、
焼結蛍光体の製造方法。
【請求項8】
焼結蛍光体の製造方法であって、
蛍光体粒子に酸化グラフェンをコーティングさせてカーボンコート蛍光体粒子を調製し、熱伝導性粒子に炭素材料をコーティングさせてカーボンコート熱伝導性粒子を調製し、該カーボンコート蛍光体粒子と該カーボンコート熱伝導性粒子を焼結させる、
焼結蛍光体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、焼結蛍光体およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、次世代光源として、レーザを用いた発光装置が注目されている。レーザを用いた発光装置は、LEDを用いた発光装置と比較して、より高い輝度、より高い指向性により、遠方照射や小型・軽量化されたシステムを実現可能である。
【0003】
レーザを用いた発光装置として、レーザを焼結蛍光体に照射する発光装置が知られている。このような発光装置としては、例えば、レーザをCe:YAG蛍光体に照射する発光装置が挙げられる。
【0004】
レーザを照射した焼結蛍光体は、レーザ照射部に集中する電力密度が非常に大きい。さらに、レーザはLEDに比べて照射パワーを上げることが可能である。このため、レーザを照射した焼結蛍光体においては、レーザの照射パワーを上げると発熱して温度が大幅に上昇してしまい、発光強度が低下するという、温度消光の問題などが生じる。
【0005】
上記のような発光強度の低下を抑制する手段として、Ce:YAG蛍光体に窒化アルミニウム粒子を配合して焼結した焼結蛍光体が提案されている(非特許文献1)。上記のような発光強度の低下を抑制するレベルを一層高めることができれば、レーザを焼結蛍光体に照射する発光装置の適用範囲を広げることができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
「Thermal properties of AlN-Ce:YAG composite ceramic phosphor for laser lighting」、Optical Review(2022)29:276-285.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、発光強度の低下を抑制できる焼結蛍光体を提供することにある。また、そのような焼結蛍光体の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]本発明の実施形態による焼結蛍光体は、(a)カーボンコート蛍光体粒子と熱伝導性粒子、(b)蛍光体粒子とカーボンコート熱伝導性粒子、(c)カーボンコート蛍光体粒子とカーボンコート熱伝導性粒子、からなる群から選択される少なくとも1種の組み合わせを含む粒子組成物を焼結してなる。
[2]上記[1]に記載の焼結蛍光体において、上記カーボンコート蛍光体粒子が、蛍光体粒子に酸化グラフェンをコーティングさせてなるものであってもよい。
[3]上記[1]または[2]に記載の焼結蛍光体において、上記カーボンコート熱伝導性粒子が、熱伝導性粒子に炭素材料をコーティングさせてなるものであってもよい。
[4]上記[1]から[3]までのいずれかに記載の焼結蛍光体において、上記蛍光体粒子がガーネット系蛍光体であってもよい。
[5]上記[1]から[4]までのいずれかに記載の焼結蛍光体において、上記熱伝導性粒子が、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムからなる群から選択される少なくとも1種であってもよい。
[6]本発明の一つの実施形態による焼結蛍光体の製造方法は、蛍光体粒子に酸化グラフェンをコーティングさせてカーボンコート蛍光体粒子を調製し、該カーボンコート蛍光体粒子と熱伝導性粒子を焼結させる。
[7]本発明の一つの実施形態による焼結蛍光体の製造方法は、熱伝導性粒子に炭素材料をコーティングさせてカーボンコート熱伝導性粒子を調製し、該カーボンコート熱伝導性粒子と蛍光体粒子を焼結させる。
[8]本発明の一つの実施形態による焼結蛍光体の製造方法は、蛍光体粒子に酸化グラフェンをコーティングさせてカーボンコート蛍光体粒子を調製し、熱伝導性粒子に炭素材料をコーティングさせてカーボンコート熱伝導性粒子を調製し、該カーボンコート蛍光体粒子と該カーボンコート熱伝導性粒子を焼結させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、発光強度の低下を抑制できる焼結蛍光体を提供することができる。また、そのような焼結蛍光体の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1~5、比較例1で得られた焼結蛍光体の蛍光特性評価(入射強度vs蛍光強度)の結果を示す図である。
実施例1~5、比較例1で得られた焼結蛍光体の蛍光特性評価(照射時間vs蛍光強度)の結果を示す図である。
実施例1~5、比較例1で得られた焼結蛍光体の蛍光特性評価(照射時間vs規格化蛍光強度)の結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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