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公開番号2024034823
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022139333
出願日2022-09-01
発明の名称変性エポキシ樹脂組成物、水性被覆剤
出願人荒川化学工業株式会社
代理人
主分類C08L 63/10 20060101AFI20240306BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】優れた耐水性、硬度や耐水白化性等の性能を維持しつつ、長期間に亘って優れた防錆性をも示す変性エポキシ樹脂組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】ビスフェノール型エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂(a1)、ジアルカノールアミン及び鎖状脂肪族モノアミンを含むアミン類(a2)及びグリシジル基を有する重合性モノマー(a3)からなる反応生成物(A)と、カルボキシル基を有する重合性モノマー(b1)を含むモノマー成分(B)とを構成成分とする重合体を含み、第1級水酸基価が10~60mgKOH/gである変性エポキシ樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ビスフェノール型エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂(a1)、ジアルカノールアミン及び鎖状脂肪族モノアミンを含むアミン類(a2)及びグリシジル基を有する重合性モノマー(a3)からなる反応生成物(A)と、
カルボキシル基を有する重合性モノマー(b1)を含むモノマー成分(B)とを構成成分とする重合体を含み、第1級水酸基価が10~60mgKOH/gである変性エポキシ樹脂組成物。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
(a2)成分を100重量%とした場合のジアルカノールアミンの使用量が5~40重量%である請求項1に記載の変性エポキシ樹脂組成物。
【請求項3】
(a2)成分が、更にモノアルカノールアミンを含む、請求項1又は2に記載の変性エポキシ樹脂組成物。
【請求項4】
(B)成分が、更にスチレン類(b2)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(b3)を含む、請求項1又は2に記載の変性エポキシ樹脂組成物。
【請求項5】
(B)成分が、更にスチレン類(b2)及び/又は(メタ)アクリル酸エステル(b3)を含む、請求項3に記載の変性エポキシ樹脂組成物。
【請求項6】
(A)成分及び(B)成分の使用比率[(A)/(B)]が、固形分重量で60/40~99/1である請求項1に記載の変性エポキシ樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の変性エポキシ樹脂組成物を含む水性被覆剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、変性エポキシ樹脂組成物、水性被覆剤に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から水性被覆剤により得られる塗膜は、溶剤系被覆剤に比べ防錆性に劣る特性を有するが、かかる防錆性を改良したものとして、脂肪酸変性エポキシエステルの存在下に、ビニル単量体を重合して得られるビニル変性エポキシエステルが公知である(特許文献1)。当該変性エポキシエステルは、エポキシ樹脂を原料に使用しているため、比較的良好な防錆性を有し、脂肪酸成分により常温硬化が期待でき、しかもビニル単量体成分の選択により水性化が可能であるという特徴を有する。
【0003】
しかしながら、水性被覆剤の適用分野が拡大するに伴い、水性被覆剤に対する要求性能も高まり、防錆性や耐水性のレベルアップや、塗膜の高い初期硬度が求められており、前記ビニル変性エポキシエステル等では当該要求を満足できない。例えば、当該樹脂中の脂肪酸成分の酸化重合に伴って塗膜の硬度が上昇するが、硬度が目的値に到達するのに数日を要するため、塗膜形成初期の傷つきが問題となり、また当該樹脂から調製された塗膜が浸水時に白化する現象(以下、耐水白化という)も課題となっていた。かかる耐水白化性は、変性エポキシエステル中の脂肪酸成分の比率を増加させることにより改善されるが、初期の塗膜硬度が一層低下するという問題があった。
【0004】
本出願人も初期の塗膜硬度が高く、白化の生じにくいビニル変性エポキシ樹脂組成物として、ビスフェノール型エポキシ樹脂、グリシジル基含有モノマー及びアミンを反応させてなる重合性不飽和性エポキシ樹脂と、カルボキシル基含有ビニル単量体とを共重合させてなる共重合体中和物を特徴とするビニル変性エポキシ樹脂水性物(特許文献2)や、芳香族エポキシ樹脂と脂肪族エポキシ樹脂とを併用してなるビニル変性エポキシ樹脂水性物(特許文献3)を開示している。しかしながら、これらのビニル変性エポキシ樹脂水性物は、長期間(20日以上)での防錆性には劣るものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-269249号公報
特開2003-026739号公報
特開2005-120340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、優れた耐水性、硬度や耐水白化性等の性能を維持しつつ、長期間に亘って優れた防錆性をも示す変性エポキシ樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、中間体の反応生成物をなす原料組成や物性について鋭意検討したところ、前記課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下のビニル変性エポキシ樹脂組成物、水性被覆剤に関する。
【0008】
1.ビスフェノール型エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂(a1)、ジアルカノールアミン及び鎖状脂肪族モノアミンを含むアミン類(a2)及びグリシジル基を有する重合性モノマー(a3)からなる反応生成物(A)と、
カルボキシル基を有する重合性モノマー(b1)を含むモノマー成分(B)とを構成成分とする重合体を含み、第1級水酸基価が10~60mgKOH/gである変性エポキシ樹脂組成物。
【0009】
2.(a2)成分を100重量%とした場合のジアルカノールアミンの使用量が5~40重量%である前項1に記載の変性エポキシ樹脂組成物。
【0010】
3.(a2)成分が、更にモノアルカノールアミンを含む、前項1又は2に記載の変性エポキシ樹脂組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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