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公開番号2024034791
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022139276
出願日2022-09-01
発明の名称制振シート及び制振構造
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G10K 11/16 20060101AFI20240306BHJP(楽器;音響)
要約【課題】薄型で所望の制振効果を得ることができる制振シート及び制振構造を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る制振シートは、放射音を発生する放射音部品と、放射音部品を覆うカバー部品と、の間に配置される。制振シートは、基材に粉体が担持されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
放射音を発生する放射音部品と、前記放射音部品を覆うカバー部品と、の間に配置される制振シートであって、
基材に粉体が担持されている制振シート。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記粉体は、アルミナからなる第1粉体を含み、
前記第1粉体の平均粒子径は、10μm以上90μm以下に設定されている請求項1に記載の制振シート。
【請求項3】
前記第1粉体は、当該制振シートにおいて1060g/m

以上含まれている請求項2に記載の制振シート。
【請求項4】
前記粉体は、膨張黒鉛からなる第2粉体を含んでいる請求項1に記載の制振シート。
【請求項5】
前記第2粉体は、当該制振シートにおいて80g/m

以上含まれている請求項4に記載の制振シート。
【請求項6】
前記粉体は、アルミナからなる第1粉体を含んでいる請求項5に記載の制振シート。
【請求項7】
前記第1粉体は、当該制振シートの厚さ方向に複数の層状に形成されている請求項6に記載の制振シート。
【請求項8】
放射音を発生する放射音部品と、
前記放射音部品を覆うカバー部品と、
前記放射音部品及びカバー部品の間に配置された制振シートと、を備え、
前記制振シートは、基材に粉体が担持されて構成されている制振構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、制振シート及び制振構造に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
車両には、エンジン等から放射される放射音を低減するための技術が搭載されている。例えば下記特許文献1には、クランクケースと、クランクケースの外側に設けられた板状遮音カバーと、の間に、スポンジゴム等からなる遮音填隙部材が設けられた構成が開示されている。
この構成によれば、エンジン等の振動に伴い、遮音填隙部材中の気泡に含まれる空気に粘性摩擦が生じたり、遮音填隙部材自体が振動したりすることで、放射音を低減できると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平3-78931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術にあっては、薄型で所望の制振効果を得ることができる点で未だ改善の余地があった。具体的に、従来技術に係る遮音填隙部材では、エンジン等の振動により発生した放射音自体を吸音する構成であるため、放射音の低減効果が遮音填隙部材の厚さに依存する。しかしながら、近年の車両では、車両自体の大型化を抑制した上で、居室を大きく確保することが求められているため、エンジンルーム内でのレイアウト上の制約が多い。そのため、遮音填隙部材を所望の厚さに確保することが難しかった。
【0005】
本発明は、薄型で所望の制振効果を得ることができる制振シート及び制振構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係る制振シート(例えば、実施形態における制振シート12)は、放射音を発生する放射音部品(例えば、実施形態におけるオイルパン10)と、前記放射音部品を覆うカバー部品(例えば、実施形態におけるカバー部品11)と、の間に配置される制振シートであって、基材(例えば、実施形態における基材21)に粉体(例えば、実施形態における粉体22,23)が担持されている。
本態様によれば、放射音部品の振動によって放射音部品とカバー部品とが相対変位すると、放射音部品とカバー部品との間に配置された制振シートが体積変化(圧縮及び膨張)を繰り返す。この際、制振シート中において、基材や粉体同士が擦れ合うことで、摩擦熱が発生する。その結果、制振シートに入力された振動エネルギーが、熱エネルギーに変換されることで、制振シートにおいて振動を減衰させることができる。その結果、振動に伴う放射音の発生を抑制できる。
特に、本態様では、粉体間の摩擦によって振動を減衰させることで、従来のように空気の粘性摩擦によって放射音を低減する構成に比べ、制振シートの薄型化が可能になる。その結果、薄型で所望の制振効果を得ることができる制振シートを提供できる。
【0007】
(2)上記(1)の態様に係る制振シートにおいて、前記粉体は、アルミナからなる第1粉体を含み、前記第1粉体の平均粒子径は、10μm以上90μm以下に設定されていることが好ましい。
本態様によれば、制振シートの体積変化時に効果的に摩擦熱を発生させることができる。これにより、制振シートの振動を効果的に減衰させることができる。
しかも、第1粉体の平均粒子径が、10μm以上に設定されているため、第1粉体に掛かるコストを抑えることができる。一方、第1粉体の平均粒子径が、90μm以下に設定されているため、制振シートの体積変化に伴い、第1粉体同士を積極的に擦り合わせることができる。
【0008】
(3)上記(2)の態様に係る制振シートにおいて、前記第1粉体は、当該制振シートにおいて1060g/m

以上含まれていることが好ましい。
本態様によれば、制振シート中に十分な量の第1粉体を含ませることができ、制振シートの体積変化に伴い第1粉体によって効果的に摩擦熱を発生させることができる。これにより、制振シートによる制振効果を確保し易い。
【0009】
(4)上記(1)から(3)の何れかの態様に係る制振シートにおいて、前記粉体は、膨張黒鉛からなる第2粉体を含んでいることが好ましい。
本態様によれば、放射音部品とカバー部品との間に制振シートを配置した後、第2粉体を膨張させることで、放射音部品とカバー部品とに制振シートを密着させ易い。これにより、放射音部品の振動が制振シートに伝達され易くなり、制振シートでの制振効果を確保し易い。
特に、膨張可能な材料(例えば、膨張不織布等)を基材に選定する場合に比べて、膨張後の制振シートにおいて粉体同士が離間することを抑制できる。そのため、粉体同士の摩擦による制振効果を確保し易い。
【0010】
(5)上記(4)の態様に係る制振シートにおいて、前記第2粉体は、当該制振シートにおいて80g/m

以上含まれていることが好ましい。
本態様によれば、制振シート中に十分な量の第2粉体を含ませることができ、制振シートを効果的に膨張させることができる。これにより、放射音部品とカバー部品とに制振シートを密着させ易い。
(【0011】以降は省略されています)

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