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公開番号2024042160
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-28
出願番号2022146669
出願日2022-09-15
発明の名称横笛および横笛の製造方法
出願人山田金属株式会社
代理人個人
主分類G10D 9/00 20200101AFI20240321BHJP(楽器;音響)
要約【課題】演奏者が快適な使用感を得ることができる、横笛および横笛の製造方法を提供する。
【解決手段】横笛10は、円筒状の笛本体12と、笛本体12の内部に笛本体12の両端面12a,12bから離隔して設けられた隔壁16とを備える。笛本体12における管尻28側の端面12bと隔壁16との間に位置する部分には、1個の歌口34および複数個の指孔36a~36gが形成されている。笛本体12の表面における少なくとも指孔36a~36gの開口端縁を含む部分には、手指の触感を決定付ける表面加工がバフ加工またはショットブラスト加工により施されている。笛本体12の管頭26には、取付け部14が着脱自在に取り付けられており、隔壁16と取付け部14とが連結部18で連結されている。横笛10の製造方法において、表面加工工程は、歌口34および指孔36a~36gを切削加工する切削加工工程の後に実行される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一方端部が管頭となり、他方端部が管尻となる円筒状の笛本体と、
前記笛本体の内部に前記笛本体の両端面から離隔して設けられた隔壁とを備え、
前記笛本体における前記管尻側の端面と前記隔壁との間に位置する部分には、1個の歌口および複数個の指孔が形成されており、
前記笛本体の表面における少なくとも前記指孔の開口端縁を含む部分には、手指の触感を決定付ける表面加工がバフ加工またはショットブラスト加工により施されている、横笛。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記笛本体の表面における前記歌口の開口端縁を含む部分には、唇の触感を決定付ける表面加工がバフ加工またはショットブラスト加工により施されている、請求項1に記載の横笛。
【請求項3】
前記バフ加工またはショットブラスト加工は、前記笛本体の表面の全体に施されている、請求項1に記載の横笛。
【請求項4】
前記隔壁と、前記管頭に着脱自在に取り付けられた取付け部と、前記隔壁と前記取付け部とを連結する連結部とを有する笛蓋を備え、
前記隔壁および前記連結部は、前記笛本体の長さ方向に移動可能に構成されている、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の横笛。
【請求項5】
前記隔壁は、外周面に溝を有する円柱状に形成されており、前記溝には、前記隔壁と前記笛本体との隙間を封止する環状のOリングが装着されている、請求項4に記載の横笛。
【請求項6】
前記連結部の横断面積は、前記隔壁の横断面積よりも小さく定められている、請求項5に記載の横笛。
【請求項7】
前記取付け部は、前記管頭に挿し込まれる挿入部を有しており、
前記管頭の内周面には、雌ネジが形成されており、
前記挿入部の外周面には、前記雌ネジに螺合される雄ネジが形成されている、請求項5に記載の横笛。
【請求項8】
前記取付け部は、前記挿入部の基端部に前記雄ネジと同軸となるように形成された円柱状の頭部を有しており、
前記頭部の外径は、前記笛本体の内径よりも大きく定められている、請求項7に記載の横笛。
【請求項9】
前記取付け部、前記隔壁および前記連結部は、アルミニウムによって一体成形されている、請求項8に記載の横笛。
【請求項10】
前記挿入部の周囲において前記笛本体と前記頭部との間に配置された円環状の笛リングを備える、請求項8に記載の横笛。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、お祭りなどで使用される横笛および横笛の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
日本の伝統的な楽器である篠笛は、祭ばやしなどで使用される庶民的な横笛であり、構造が単純でありながら、様々な表現ができることから、愛好者が多い。しかし、篠笛の材料である竹は、太さや形状が不均一であることから、篠笛を製造する際には、一本ずつ音を確認しなければならず、大量生産することができないという問題があった。
【0003】
そこで、従来から、大量生産が可能な金属製または合成樹脂製の横笛が開発されており、その例が特許文献1および2に開示されている。特許文献1の横笛は、複数個の指孔の位置を適切に定めるように構成されたものであり、特許文献2の横笛は、笛本体の内面形状を適切に加工できるように構成されたものであり、いずれによっても、同一形状の横笛を精度よく大量に生産することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-191210号
特開2002-132253号
【0005】
しかしながら、特許文献1および2に開示された従来技術は、金属製または合成樹脂製の横笛で篠笛の機能を実現したものに過ぎず、演奏者が快適な使用感を得ることまでは考慮されていなかった。つまり、演奏者が横笛を吹くときの手指の触感を定めることや、精度よく音を出せるようにすることについては、考慮されていなかった。
【0006】
例えば、笛本体が金属や合成樹脂で形成される場合、指孔は切削加工されるが、通常の切削加工では、指孔の開口端縁が鋭利になるため、安全面から、開口端縁に面取り加工を施す必要がある。しかし、通常の面取り加工では、開口端縁を大きく削り過ぎるため、子供や女性などの指が細い演奏者は、指孔を正確に塞ぐことが難しくなり、手指の触感が損なわれるだけでなく、精度よく音を出すことが困難になるおそれがあった。また、複数個の指孔のそれぞれの開口端縁に面取り加工を施す作業は面倒であり、製造コストが高くなるという問題があった。
【発明の概要】
【0007】
本発明は上記問題に対処するためになされたものであり、その目的は、横笛を吹くときの手指の触感を定めることによって、演奏者が快適な使用感を得ることができる、横笛を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、精度よく音を出せるようにすることによって、演奏者が快適な使用感を得ることができる、横笛を提供することにある。
【0009】
本発明のさらに他の目的は、指孔の開口端縁の面取り加工を不要にして、製造コストを低減できる、横笛の製造方法を提供することにある。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る横笛の特徴は、一方端部が管頭となり、他方端部が管尻となる円筒状の笛本体と、前記笛本体の内部に前記笛本体の両端面から離隔して設けられた隔壁とを備え、前記笛本体における前記管尻側の端面と前記隔壁との間に位置する部分には、1個の歌口および複数個の指孔が形成されており、前記笛本体の表面における少なくとも前記指孔の開口端縁を含む部分には、手指の触感を決定付ける表面加工がバフ加工またはショットブラスト加工により施されていることにある。
(【0011】以降は省略されています)

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