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公開番号2024033863
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022137745
出願日2022-08-31
発明の名称通信装置およびその制御方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類H04L 7/00 20060101AFI20240306BHJP(電気通信技術)
要約【課題】時刻同期マスター端末が変わっても、適切な同期がとれるようにする通信装置を提供すること。
【解決手段】通信装置は、時刻同期マスター端末から所定のパケットを受信する受信手段と、前記受信手段が前記所定のパケットを所定時間内に受信できない場合、新しく時刻同期マスターとなる端末が送信してきた所定のパケットのヘッダ情報を、当初の前記時刻同期マスター端末から受信した前記所定のパケットをヘッダ情報に変更する変更手段と、前記変更手段により変更した前記ヘッダ情報を含む前記所定のパケットを他の通信装置に送信する送信手段と、を有する。
【選択図】 図8
特許請求の範囲【請求項1】
時刻同期マスター端末から所定のパケットを受信する受信手段と、
前記受信手段が前記所定のパケットを所定時間内に受信できない場合、新しく時刻同期マスターとなる端末が送信してきた所定のパケットのヘッダ情報を、当初の前記時刻同期マスター端末から受信した前記所定のパケットをヘッダ情報に変更する変更手段と、
前記変更手段により変更した前記ヘッダ情報を含む前記所定のパケットを他の通信装置に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする通信装置。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記変更手段により変更される前記ヘッダ情報は、ClockIdentityとPortIdであることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記変更手段により変更される前記ヘッダ情報は、SequenceIdも含むことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記所定のパケットはIEEE1588-2008規格におけるAnnouceパケットであることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項5】
前記所定のパケットはIEEE1588-2008規格におけるSyncパケットであることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項6】
前記所定のパケットはIEEE1588-2008規格におけるFollowUpパケットであることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項7】
前記所定のパケットはIEEE1588-2008規格におけるDelayRespパケットであることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項8】
前記所定時間は、前記他の通信装置に設定されている前記所定のパケットを受信すべき時間より短いことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項9】
前記新しく時刻同期マスターとなる端末は、前記所定時間内に前記所定のパケットを受信するように設定されていることを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
【請求項10】
前記他の通信装置に設定されている前記所定のパケットを受信すべき時間は、少なくとも、前記所定時間と、当初の前記時刻同期マスター端末が送信するIEEE1588-2008規格におけるAnnouceパケットの送信間隔と、に基づいて決定されていることを特徴とする請求項9に記載の通信装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の装置を同期させるための同期制御技術に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
複数のカメラを異なる位置に設置して多視点で同期撮影し、当該撮影により得られた複数視点画像を用いて仮想視点コンテンツを生成する技術が注目されている。このような技術によれば、例えば、サッカーやバスケットボールのハイライトシーンを様々な角度から視聴することが出来るため、通常の画像と比較してユーザに高臨場感を与えることが出来る。
特許文献1には、複数のカメラによる撮影画像の所定領域の画像データを抽出し、抽出された画像データを用いて仮想視点画像を生成する方法が記載されている。画像処理装置はデイジーチェーンで接続されており、各画像処理装置からの画像データはデイジーチェーンネットワークにより画像生成装置に送信される。また、特許文献1には、複数のカメラの撮影タイミングを同期させる方法も記載されている。各制御ユニットはIEEE1588規格のPTP(Precision Time Protocol)の機能を有し、タイムサーバと時刻同期に係わる処理を行うことにより同期を実現している。
【0003】
複数台のマスター端末から供給される時刻情報を同期スレーブ端末で受信して時刻同期を図る場合、同期スレーブ端末は複数の同期マスター端末の中から最も適切な時刻情報を選択して時刻を同期させる。最も適切な時刻情報を選択するアルゴリズムとして、BMCA(Best Master Clock Algorithm)が知られている。
同期スレーブ端末は同期マスター端末から離れるほど同期マスター端末との同期精度が悪くなるので、同期スレーブ端末は同期誤差に応じて時刻補正方法を切り替える。同期誤差が閾値より大きいときはマスター端末との時刻差を自身の時刻へ合わせるとともに、時刻同期に使用される同期パケットの情報から同期マスター端末のクロック周波数を計算し、自身のクロック周波数を調整する。一方、同期誤差が閾値よりも小さいときは周波数の調整のみを行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-211828号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
同期マスター端末と同期スレーブ端末が時刻同期をしているときに、同期マスター端末に問題が発生し、同期スレーブ端末が所定時間内に時刻情報(同期パケット)を取得できなくなるときがある。同期ネットワーク内の端末は同期マスター端末に問題が発生したことを検知し、同期マスターとして機能できる端末は自身の時刻情報を送り合い、BMCA等によって同期ネットワーク内に新しい同期マスターが決定される。そして、その新しい同期マスター端末の時刻情報を用いて同期スレーブ端末は時刻同期を行う。
しかし、同期スレーブ端末は、新しい同期マスター端末と時刻同期が完了されるまでの間、調整されたクロック周波数で時刻をきざみつづける。同期マスター端末から遠い端末ほど同期誤差が大きいため、時刻補正で行う周波数調整量は大きい。周波数調整量が大きいほど同期マスター端末のクロック周波数との乖離は大きいため、自身のクロックで時刻をきざみ続ける時間が長くなるほど、同期マスター端末との時刻誤差は大きくなる。
本発明の目的は、時刻同期マスター端末が変わっても、適切な同期がとれるようにするスレーブ端末(通信装置)を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一つの態様にかかる通信装置は、時刻同期マスター端末から所定のパケットを受信する受信手段と、前記受信手段が前記所定のパケットを所定時間内に受信できない場合、新しく時刻同期マスターとなる端末が送信してきた所定のパケットのヘッダ情報を、当初の前記時刻同期マスター端末から受信した前記所定のパケットをヘッダ情報に変更する変更手段と、前記変更手段により変更した前記ヘッダ情報を含む前記所定のパケットを他の通信装置に送信する送信手段と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、時刻同期マスター端末が変わっても、適切な同期を取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態1の同期撮影システムの構成を示すブロック図。
カメラアダプタの構成を示すブロック図。
タイムサーバの構成を示すブロック図。
同期撮影システムの同期撮影シーケンス。
タイムサーバの時刻同期フローチャート。
タイムサーバの時刻同期フローチャート。
タイムサーバの時刻同期フローチャート。
実施形態1におけるカメラアダプタの時刻同期フローチャート。
実施形態1におけるカメラアダプタの同期パケット処理のフローチャート。
BMCAのフローチャート。
BMCAのフローチャート。
タイムサーバと2つのカメラアダプタの間の時刻同期シーケンス。
実施形態2におけるカメラアダプタの時刻同期フローチャート。
実施形態2におけるカメラアダプタの同期パケット処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
実施形態1
競技場(スタジアム)やコンサートホールなどの施設に複数のカメラを設置し撮影を行う同期撮影システムについて、図1を用いて説明する。同期撮影システム100は、センサシステム190a~センサシステム190zと、画像コンピューティングサーバ160と、ユーザ端末170と、制御端末180と、ハブ140と、タイムサーバ102aと、タイムサーバ102bと、を有する。同期撮影システム100には、26セットのセンサシステム190a~190zが設けられている。センサシステム190a~190zはデイジーチェーン通信路110b~110zにより接続されている。センサシステム190aとハブ140は通信路110aにより接続されている。画像コンピューティングサーバ160とユーザ端末170は、通信路171により接続されている。各センサシステム190a~190zは、カメラ103a~103zと、カメラアダプタ101a~101zとを有する。ユーザ端末170は表示部を有する。ユーザ端末170は、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなどである。タイムサーバ102aとタイムサーバ102bは、同期撮影システム100において、時刻同期マスターとなり得る端末である。例えば、タイムサーバ102aが当初の時刻同期マスター端末である場合、タイムサーバ102aが時刻同期マスター端末として機能しなくなると、タイムサーバ102bが新しい時刻同期マスター端末となる。タイムサーバ102aとタイムサーバ102bは、同一の時刻源(例えば、GPS)と同期しているとする。GPSはGlobal Positioning Systemの略である。同期撮影システム100は時刻同期システムと称することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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