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公開番号2024033831
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022137690
出願日2022-08-31
発明の名称墜落制止用器具の監視システム及びフックホルダー
出願人株式会社IHIインフラシステム
代理人弁理士法人アテンダ国際特許事務所
主分類A62B 35/00 20060101AFI20240306BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】電池管理に関する手間が不要であり、管理者がどこからでも管理可能で、且つ導入コストが低い墜落制止用器具の監視システムを提供する。
【解決手段】監視システムは、作業員に装着されるフックホルダー100と、高所作業現場に設置される中継ユニット200を備える。フックホルダー100は、フックの着脱状態を検出するフック着脱状態検出手段と、フック着脱状態情報を中継ユニット200に無線で送信する無線送信回路114と、無線送信回路114に電力を供給する発電回路115とを備える。発電回路115は、フック12をフック掛止部材103に掛けたり外したりする際に発電する。中継ユニット200は、フックホルダー100から受信したフック着脱状態情報をネットワークを介して管理サーバ300に中継する中継処理部212を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
作業員が着用する墜落制止用器具の使用状況を監視する監視システムであって、
作業員に装着されるフックホルダーと、
高所作業現場に設置される中継ユニットとを備え、
前記フックホルダーは、墜落制止用器具のランヤードの先端に設けられたフックを保持するフック保持部と、フック保持部に対するフックの着脱状態を検出するフック着脱状態検出手段と、フック着脱状態検出手段により検出されたフックの着脱状態に係る情報であるフック着脱状態情報を前記中継ユニットに無線で送信する第1送信回路と、作業員の運動に係る運動エネルギーにより発電して前記第1送信回路に電力を供給する第1発電部とを備え、
前記中継ユニットは、前記第1送信回路からのフック着脱状態情報を受信する第1受信回路と、前記第1受信回路で受信したフック着脱状態情報をネットワークを介して所定の管理サーバに中継する中継手段とを備えた
ことを特徴とする墜落制止用器具の監視システム。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記フック着脱状態検出手段は、フック保持部にフックを掛けるフック掛動作が行われたこと及びフック保持部からフックを外すフック外し動作が行われたことを検出し、
前記第1発電部は、前記フック掛動作及びフック外し動作に係る運動エネルギーを電力に変換する
ことを特徴とする請求項1記載の墜落制止用器具の監視システム。
【請求項3】
前記フック着脱状態検出手段は、フック掛動作により第1開閉状態となりフック外し動作により第2開閉状態となるスイッチを含み、
前記第1発電部は、前記スイッチの可動切片とリンクした可動部を備え、この可動部の運動に係る運動エネルギーを電力に変換する
ことを特徴とする請求項2記載の墜落制止用器具の監視システム。
【請求項4】
前記フックホルダーは、さらに、周囲にビーコンを無線で送信する第2送信回路と、作業員の運動エネルギーにより発電して前記第2送信回路に電力を供給する第2発電部とを備え、
前記中継ユニットは、前記第2送信回路からのビーコンを検出するビーコン検出回路と、前記ビーコン検出回路がビーコンを検出すると作業員に対して所定の警報を発する報知手段とを備えた
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の墜落制止用器具の監視システム。
【請求項5】
作業員が着用する墜落制止用器具の使用状況を監視する監視システムで用いられ、作業員に装着されるフックホルダーであって、
墜落制止用器具のランヤードの先端に設けられたフックを保持するフック保持部と、フック保持部に対するフックの着脱状態を検出するフック着脱状態検出手段と、フック着脱状態検出手段により検出されたフックの着脱状態に係る情報であるフック着脱状態情報を前記中継ユニットに無線で送信する第1送信回路と、作業員の運動に係る運動エネルギーにより発電して前記第1送信回路に電力を供給する第1発電部とを備えた
ことを特徴とするフックホルダー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高所作業現場における作業員の墜落制止用器具の使用状況を監視するシステムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
工事現場等の高所での作業の際には、作業員には墜落制止用器具の着用が義務づけられている。墜落制止用器具は、作業員の体に装着される人体ベルトと、人体ベルトに一端が連結するとともに他端にフックが設けられたランヤードとを備える。作業員は、高所作業に先立ち墜落制止用器具を装着し、高所作業現場においては親綱や足場の手すりや建築物などの取り付け設備にフックを掛け、その後に高所作業を行う。なお、墜落制止用器具は安全帯とも呼ばれる。
【0003】
墜落事故を防止するためには、作業員が墜落制止用器具を正しく且つ確実に使用することが肝要である。そこで、作業員に対して墜落制止用器具の装着を促すとともに使用状況を管理するためのシステムが提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載のものでは、感圧センサや開閉センサなどのセンサ類及びセンサ信号を無線で送信する送信回路をフックに設けるとともに、人体ベルトにコントロールボックスを設けている。コントロールボックスは、センサ信号受信部と、スピーカと、LEDと、制御装置とを備えている。コントロールボックスの制御装置は、フックから受信したセンサ信号に基づき、スピーカやLEDを用いた各種報知制御を行うとともに、無線通信によりパーソナルコンピュータに墜落制止用器具の使用状態を送信する。パーソナルコンピュータは、コントロールボックスから受信した使用状態を管理するとともに、必要に応じて報知制御を行う。管理者は、パーソナルコンピュータを操作することにより、作業員の墜落制止用器具の使用状況を監視する。
【0004】
また、非特許文献1に記載のものは、墜落制止用器具に装着するLEDランプであって、フックを保持するフックハンガーユニットと、注意喚起用のLED発光部とを備えたものである。フックハンガーユニットにはフックの保持状態を検知するセンサが設けられており、LED発光部は当該センサの検知結果に基づきLEDの発光制御を行う。このような構成により、作業員から離れた位置にいる管理者は、LEDの発光状態を確認することにより、作業員の墜落制止用器具の使用状況を監視する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5116815号公報
【非特許文献】
【0006】
「GENTI MITEL (ミテル) 安全帯用LEDランプ」, [online], [令和4年7月11日検索], インターネット<URL: https://33ryou.com/products1195>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に記載のものでは、墜落制止用器具としてセンサ類を取り付けた専用フックを用いており、既存の墜落制止用器具を用いることができず導入コストが高いという問題がある。一方、非特許文献1に記載のものは、作業員が管理者からみて死角にいる場合には監視ができないという問題がある。
【0008】
また、特許文献1及び非特許文献1に記載のものは、それぞれ墜落制止用器具に装着する装置には電池が必要である。電池としは充電不可な一次電池や充電可能な二次電池(蓄電池)を用いることができるが、一次電池の場合には定期的な電池交換が必要であり、二次電池の場合には定期的な充電が必要であり、適切な運用を行うには非常に手間がかかるという問題がある。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電池管理に関する手間が不要であり、管理者がどこからでも管理可能で、且つ導入コストが低い墜落制止用器具の監視システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本願発明は、作業員が着用する墜落制止用器具の使用状況を監視する監視システムであって、作業員に装着されるフックホルダーと、高所作業現場に設置される中継ユニットとを備え、前記フックホルダーは、墜落制止用器具のランヤードの先端に設けられたフックを保持するフック保持部と、フック保持部に対するフックの着脱状態を検出するフック着脱状態検出手段と、フック着脱状態検出手段により検出されたフックの着脱状態に係る情報であるフック着脱状態情報を前記中継ユニットに無線で送信する第1送信回路と、作業員の運動に係る運動エネルギーにより発電して前記第1送信回路に電力を供給する第1発電部とを備え、前記中継ユニットは、前記第1送信回路からのフック着脱状態情報を受信する第1受信回路と、前記第1受信回路で受信したフック着脱状態情報をネットワークを介して所定の管理サーバに中継する中継手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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