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公開番号2024032914
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-12
出願番号2024012737,2019156884
出願日2024-01-31,2019-08-29
発明の名称軟質ポリウレタンフォーム成型用ポリオール組成物
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類C08G 18/00 20060101AFI20240305BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】
クッション材として用いたときの座り心地が良好な硬度分布を有する軟質ポリウレタンフォーム成型用ポリオール組成物及び該組成物を用いた軟質ポリウレタンフォームを提供すること
【解決手段】
ポリオール成分(A)、触媒(B)、整泡剤(C)、発泡剤(D)、及び架橋剤(E)を含む軟質ポリウレタンフォーム成型用ポリオール組成物であって、架橋剤(E)として糖質(E-1)を含有し、該糖質(E-1)の添加量がポリオール成分(A)に対して0.1~5質量%であることを特徴とする、軟質ポリウレタンフォーム成型用ポリオール組成物により解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオール成分(A)、触媒(B)、整泡剤(C)、発泡剤(D)、及び架橋剤(E)を含む軟質ポリウレタンフォーム成型用ポリオール組成物であって、架橋剤(E)として糖質(E-1)を含有し、該糖質(E-1)の添加量がポリオール成分(A)に対して0.1~5質量%であることを特徴とする、軟質ポリウレタンフォーム成型用ポリオール組成物。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記糖質(E-1)が、単糖類~十糖類から選ばれる少なくとも一種を含む、請求項1に記載の軟質ポリウレタンフォーム成型用ポリオール組成物。
【請求項3】
前記糖質(E-1)の平均等鎖数が1.0以上9.0以下である、請求項1、または2に記載の軟質ポリウレタンフォーム成型用ポリオール組成物。
【請求項4】
前記ポリオール成分(A)中に、触媒として複合金属シアン化物錯体触媒、ホスファゼン触媒、及びイミノ基含有ホスファゼニウム塩から選ばれる少なくとも一種を用いて製造された、総不飽和度0.001~0.04meq./gのポリオキシアルキレンポリオール(A-1)を含むことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の軟質ポリウレタンフォーム成型用ポリオール組成物。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の軟質ポリウレタンフォーム成型用ポリオール組成物と、ポリイソシアネート成分(F)とを含む軟質ポリウレタンフォーム成型用組成物であって、前記ポリイソシアネート成分(F)が、ジフェニルメタンジイソシアネートを50~85質量%の範囲で含み、該ジフェニルメタンジイソシアネートに含まれる2,2’-ジフェニルメタンジイソシアネートと、2,4’-ジフェニルメタンジイソシアネートの総量が該ジフェニルメタンジイソシアネートの総量に対し10~50質量%であることを特徴とする軟質ポリウレタンフォーム成型用組成物。
【請求項6】
請求項5に記載の軟質ポリウレタンフォーム成型用組成物を反応発泡させてなる軟質ポリウレタンフォーム。
【請求項7】
上型側が下面、下型側が上面となるようにモールド成型された軟質ポリウレタンフォームを、上面側の端面から下面側に向かって厚みの45%毎に切り出した2層のフォームにおいて、2層それぞれのフォームの25%圧縮硬度の平均値を100とした際の上面側フォームの硬度比が50~85%であることを特徴とする、請求項6に記載の軟質ポリウレタンフォーム。
【請求項8】
見掛け密度が30~70kg/m

であり、かつスキン付きフォーム試験片の25%圧縮硬さが100~350N/314cm

であり、かつ伸び率が100%以上であることを特徴とする、請求項6、または7に記載の軟質ポリウレタンフォーム。
【請求項9】
反発弾性率が45~75%であり、かつ湿熱圧縮歪みが20%未満であることを特徴とする、請求項6乃至8のいずれかに記載の軟質ポリウレタンフォーム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軟質ポリウレタンフォーム成型用ポリオール組成物及び該組成物を用いた軟質ポリウレタンフォームに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
軟質ポリウレタンフォームは生活用品、自動車用材料、衣料、スポーツ・レジャー用品、医療用材料、土木建築材料等、広範囲に使用されている。このような用途分野の中でも特に自動車用シートや車椅子などのクッション材用途においては従来から求められる機能に加え、着座する際の初期圧縮時に感じる硬さや、カーブ走行時に乗員の腰部や臀部等が横方向に傾くことで感じるぐらつき感を低減する事が求められている。これらの課題を達成するためには、軟質ポリウレタンフォームの初期圧縮時には硬度が発現しにくく、かつ高圧縮時には硬度が発現しやすい硬度分布とする事で着座姿勢をより安定保持する事が必要である。
【0003】
この硬度分布を発現させる手段として、従来種々の取り組みがなされている。例えば、高弾性のポリウレタンフォームを上層(座面側)に配置し、粘弾性フォームを下層(底面側)に配置した積層構造のシートクッション構造が開示されている(特許文献1)。これによれば、下層側粘弾性フォームが上層側高弾性フォームを介して軟らかいフィット感を乗員に間接的に与え、上層高弾性フォームがクッション感を乗員に直接与える。これらの相乗的作用により座り心地の改善が図られるが、部品点数の増加や、接着等により発泡体を一体化する工程が多くなるなどの問題が生じる。また、部位別にシートの密度を変える事で硬度分布を発現させる技術が開示されている(特許文献2)。しかしながら、密度変化で硬度を調整した場合、硬度を上げるためには密度を上げなければならず、コストの増加につながる。また、部位別に成型を行う必要があり、工数が増えるという問題がある。また、ポリオール組成物中に含有される架橋剤成分の有する主な重合性基(反応性基)がエチレンオキサイド基であること、グリセリンを含有させること、及び発泡セルの形状を制御する事で、同一密度でも硬度分布を発現させる技術が開示されている(特許文献3)。しかしながら、これらの要因だけでは着座時に感じる初期圧縮時の硬さを低減し、且つぐらつき感を抑制する硬度分布の発現は不十分である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開平6-19604号公報
特開2002-300936号公報
国際公開2017/022824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記背景技術に鑑みてなされたものであり、クッション材として用いたときの座り心地が良好な硬度分布を有する軟質ポリウレタンフォーム成型用ポリオール組成物及び該組成物を用いた軟質ポリウレタンフォームを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明は以下に示す実施形態を含むものである。
【0007】
(1)ポリオール成分(A)、触媒(B)、整泡剤(C)、発泡剤(D)、及び架橋剤(E)を含む軟質ポリウレタンフォーム成型用ポリオール組成物であって、架橋剤(E)として糖質(E-1)を含有し、該糖質(E-1)の添加量がポリオール成分(A)に対して0.1~5質量%であることを特徴とする、軟質ポリウレタンフォーム成型用ポリオール組成物。
【0008】
(2)前記糖質(E-1)が、単糖類~十糖類から選ばれる少なくとも一種を含む、上記(1)に記載の軟質ポリウレタンフォーム成型用ポリオール組成物。
【0009】
(3)前記糖質(E-1)の平均糖鎖数が1.0以上9.0以下である、上記(1)、または(2)に記載の軟質ポリウレタンフォーム成型用ポリオール組成物。
【0010】
(4)前記ポリオール成分(A)中に、触媒として複合金属シアン化物錯体触媒、ホスファゼン触媒、及びイミノ基含有ホスファゼニウム塩から選ばれる少なくとも一種を用いて製造された、総不飽和度0.001~0.04meq./gのポリオキシアルキレンポリオール(A-1)を含むことを特徴とする、上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の軟質ポリウレタンフォーム成型用ポリオール組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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