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公開番号2024031553
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022135194
出願日2022-08-26
発明の名称測定装置
出願人東亜ディーケーケー株式会社
代理人個人
主分類G01N 21/3577 20140101AFI20240229BHJP(測定;試験)
要約【課題】加熱分解時の試料液の配管内への浸入を防止する新たな構造を備えた測定装置を得る。
【解決手段】測定対象となる試料液と、試料液に対応する試薬と、が混合された混合試料液が一時的に貯留される容器10,60と、容器を加熱するヒータ20,70と、容器を回転可能に構成されるモータ40,90と、容器から加熱後の混合試料液を送液する送液管L1,L8,L11,L18と、を有してなる。容器は、筒体部11,61と、筒体部の上端に配置される蓋部13,63と、筒体部の下端に配置される底部12,62と、を備える。蓋部は、蓋部の内面に開口し、蓋部を貫通する貫通孔を備える。送液管の一端L1a,L11aは、貫通孔に挿入される。モータは、加熱後の混合試料液が送液管に送液されるとき、蓋部が筒体部に対して下方に位置するように、容器を回転させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
測定対象となる試料液と、前記試料液に対応する試薬と、が混合された混合試料液が一時的に貯留される容器と、
前記容器を加熱するヒータと、
前記容器を回転可能に構成されるモータと、
前記容器から加熱後の前記混合試料液を送液する送液管と、
を有してなり、
前記容器は、
筒状の筒体部と、
前記筒体部の上端に配置される蓋部と、
前記筒体部の下端に配置される底部と、
を備え、
前記蓋部は、
前記蓋部の内面に開口し、前記蓋部を貫通する貫通孔、
を備え、
前記送液管の一端は、前記貫通孔に挿入され、
前記モータは、加熱後の前記混合試料液が前記送液管に送液されるとき、前記蓋部が前記筒体部に対して下方に位置するように、前記容器を回転させる、
ことを特徴とする測定装置。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記モータが、前記蓋部が前記筒体部に対して下方に位置するように前記容器を回転させたとき、前記貫通孔は、前記容器内において最も低くなる位置に開口する、
請求項1記載の測定装置。
【請求項3】
前記試料液を前記容器に送液する試料液送液管と、
前記試薬を前記容器に送液する試薬送液管と、
を有してなり、
前記試料液と前記試薬とは、前記容器において混合される、
請求項1記載の測定装置。
【請求項4】
前記試料液送液管と前記試薬送液管それぞれの一端は、前記蓋部に接続され、
前記試料液送液管の一部は、前記送液管として機能し、
前記モータが前記容器を回転させるとき、前記試薬送液管にはガスが導入される、
請求項3記載の測定装置。
【請求項5】
前記容器に貯留されている加熱後の前記混合試料液の吸光度を測定する吸光度測定部、
を有してなる、
請求項1乃至4のいずれかに記載の測定装置。
【請求項6】
前記筒体部は、サファイアガラスで構成される、
請求項5記載の測定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、測定装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
工場および事業所からの排水に含まれる窒素およびリンは、河川、湖沼および海において植物プランクトン増殖による水質悪化の要因となる。そのため、排水の監視および水質の規制が行われており、その手段として、全窒素濃度と全リン濃度とを測定する測定装置が用いられている。
【0003】
全窒素濃度は、例えば、「120℃ペルオキソ二硫酸カリウム分解法-紫外線吸光光度法による全窒素測定」により測定されている。また、全リン濃度は、例えば、「120℃ペルオキソ二硫酸カリウム分解法-モリブデン青吸光光度法」により測定されている。
【0004】
これらの方法が採用されている測定装置では、排水から取得された試料液は、所定の試薬(ペルオキソ二硫酸カリウムなど)と混合された後、加圧下において120℃に加熱される。その結果、試料液に含まれる測定対象の化合物(窒素化合物、リン化合物)は、分解されて、イオン(硝酸イオン、リン酸イオン)化される。その後、分解後の試料液に所定の調整が行われた後、調整後の試料液の吸光度が測定されることにより試料液中の全窒素・全リン濃度が測定される(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
試料液の加熱分解は、所定の容器内で行われる。加熱分解後の試料液は、容器に接続されている送液経路を介して、送液される。通常、送液経路は、容器の底部に接続されている配管とその配管を開閉する電磁弁とを備える経路と、容器の蓋部から底面まで延出される配管とその配管を介して試料液を吸い出すポンプとを備える経路と、に大別される。
【0006】
両経路は、いずれも加熱中の試料液に接液している。したがって、容器内の空気および試料液の熱膨張により、試料液の一部が配管内に浸入し得る。配管内に浸入した試料液において、化合物および試薬の分解が不十分となる。その結果、試料液の配管内への浸入は、全窒素・全リン濃度の測定誤差の要因となる。また、ペルオキソ二硫酸カリウムは、硝酸イオンの吸光度測定に用いられる波長(220nm)の光を吸収する。そのため、配管内に浸入した試料液においてペルオキソ二硫酸カリウムが完全に分解せずに残留すると、全窒素濃度の測定誤差の要因となる。特に、近年の試料液および使用試薬の省液化により、この測定誤差は、増大傾向にある。このような測定誤差を防止する技術として、配管内にエアギャップを形成する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2005-77151号公報
特開2021-21699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、加熱分解時の試料液の配管内への浸入を防止する新たな構造を備えた測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る測定装置は、測定対象となる試料液と、試料液に対応する試薬と、が混合された混合試料液が一時的に貯留される容器と、容器を加熱するヒータと、容器を回転可能に構成されるモータと、容器から加熱後の混合試料液を送液する送液管と、を有してなり、容器は、筒状の筒体部と、筒体部の上端に配置される蓋部と、筒体部の下端に配置される底部と、を備え、蓋部は、蓋部の内面に開口し、蓋部を貫通する貫通孔、を備え、送液管の一端は、貫通孔に挿入され、モータは、加熱後の混合試料液が送液管に送液されるとき、蓋部が筒体部に対して下方に位置するように、容器を回転させる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、加熱分解時の試料液の配管内への浸入を防止する新たな構造を備えた測定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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