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公開番号2024030254
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022132982
出願日2022-08-24
発明の名称繊維製品処理剤組成物
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類D06M 23/12 20060101AFI20240229BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】処理した繊維製品の着用時に、特には処理した繊維製品が発汗等で、水で湿潤した際に良好な香り立ちを示す繊維製品処理剤組成物を提供する。
【解決手段】下記(a)成分、(b)成分、(c)成分、及び水を含有する繊維製品処理剤組成物。
(a)成分:無機金属を含むシェルと該シェルの内部に香料化合物を含むコアとを有するマイクロカプセル
(b)成分:アミノ酸
(c)成分:陽イオン界面活性剤
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記(a)成分、(b)成分、(c)成分、及び水を含有する繊維製品処理剤組成物。
(a)成分:無機金属を含むシェルと該シェルの内部に香料化合物を含むコアとを有するマイクロカプセル
(b)成分:アミノ酸
(c)成分:陽イオン界面活性剤
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
(b)成分が、中性アミノ酸である、請求項1に記載の繊維製品処理剤組成物。
【請求項3】
更に下記(d)成分を含有する、請求項1又は2に記載の繊維製品処理剤組成物。
(d)成分:アニオン性基を有する構成単位を含むポリマー
【請求項4】
(a)成分であるマイクロカプセルのメジアン径D50が、0.1μm以上100μm以下である、請求項1~3の何れか1項に記載の繊維製品処理剤組成物。
【請求項5】
(a)成分のマイクロカプセルの前記シェルが、シリカを構成成分として含む、請求項1~4の何れか1項に記載の繊維製品処理剤組成物。
【請求項6】
(a)成分のマイクロカプセルの前記シェルが、アルコキシシランを前駆体とした重合反応により形成されてなるものである、請求項5に記載の繊維製品処理剤組成物。
【請求項7】
(a)成分、(b)成分、(c)成分、及び水を混合する、繊維製品処理剤組成物の製造方法。
(a)成分:ケイ素化合物を含むシェルと該シェルの内部に香料を含むコアとを有するマイクロカプセル
(b)成分:アミノ酸
(c)成分:陽イオン界面活性剤
【請求項8】
下記(a)成分、(b)成分、及び水を含有するマイクロカプセル水分散液と、(c)成分、及び水を含有する水溶液とを混合する、請求項7に記載の繊維製品処理剤組成物の製造方法。
【請求項9】
更に下記(d)成分を(a)成分、(b)成分、及び水を含有するマイクロカプセル水分散液に含有する、請求項8に記載の繊維製品処理剤組成物の製造方法。
(d)成分:アニオン性基を有する構成単位を含むポリマー

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維製品処理剤組成物、及び繊維製品処理剤組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
洗濯時や衣類乾燥時、及び衣類を着用する時の香りに対する消費者の関心は高まっており、香りに関連する内容を訴求した液体柔軟剤や香り付け剤の市場は著しく伸長している。
しかしながら、一般家庭で使用する繊維製品処理剤組成物は水を介して繊維製品に処理されるため、繊維への香料の付着が不十分であったり、乾燥時、または乾燥後に経時的に香料が布上から揮散したりすることで香りが弱くなる。
このような問題に対し、例えば特許文献1には特定の持続性香料組成物を含有し、布地上の香料の寿命を改善する布地軟化組成物が開示されている。
【0003】
特許文献2には、香気を長時間持続させることを目的として、二塩基酸モノエステル及び/又は二塩基酸ジエステルと、エチレングリコール又はプロピレングリコールとの混合物等を用いる衣類にも使用できる徐放性香料組成物が開示されている。また、特許文献3には常圧における融点が30℃以上の油脂と香料組成物との混合物を水に乳化分散させることにより得られる乳化物粒子を含有する水性液体を用いることで香気を長時間持続できることが開示されている。
【0004】
一方、着用時の残香性の向上をもたらす従来技術として、香料をマイクロカプセル化して配合する試みがなされている。特許文献4には、芯物質として引火点が50~130℃の範囲内の香料組成物を含有するカプセル化香料が記載されている。また、特許文献5にはコアーシェル法で製造した香料を内包するシリカをシェルの構造体とするマイクロカプセルを用いる液体洗剤やすすぎサイクル用柔軟剤に含有することで残香性が向上することが記載されている。特許文献6には、ゾル-ゲル反応による香料を包含する第一と第二のシェルの構造体とするシリカシェルのマイクロカプセルが記載されており、市販の柔軟剤に配合した例が開示されている。また、特許文献7には香料を内包するマイクロカプセルと特定のアミンを含有するポリマーを併用することで複数の異なる表面に対して高濃度で均一に香料を付着できることを記載している。
【0005】
また特許文献8には、通常の香料持続性に加えて、衣類着用者の発汗時の優れたニオイ立ちの実現を目的として、特定の第3級アミン化合物及びその酸塩と、その4級化物とから選ばれる1種以上を含む(A)成分、logP値が2.0以上6.0以下である香料化合物を90質量%以上含有する香料を内包したマイクロカプセルからなる(B)成分、特定の香料と特定の脂肪酸エステル又は脂肪酸ジエステルとのエステルである香料前駆体からなる(C)成分、及び水を含有し、30℃におけるpHが2.5以上4.0以下である、液体柔軟剤組成物が開示されている。また、特許文献9には、香料化合物のケイ酸エステル化合物及び特定香料を含有し、布地上の香料の寿命を改善する繊維製品処理剤組成物が開示されている。特許文献10にはケイ酸エステル化合物と特定の高残香性香料を含有する柔軟剤用香料組成物が開示されている。ケイ酸エステル化合物は吸湿によりエステル結合が加水分解されて香料を放出する性質を有する。特許文献11には、アルカノイルアミノプロピルジアルキルアミンを含む構造式のアミン化合物をアルコール系香料の繊維製品からの揮散を抑制のために使用することが記載されており、特許文献12にはエステルタイプ型カチオン性化合物、N-アルカノイルアミノアルキル-N-ジアルキルアミン又はその塩及びアルコール系香料残躯体を含有する香り持続性に優れる液体柔軟剤組成物が記載されており、アルコール系香料前駆体としてマイクロカプセル化した香料が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表平11-504994号公報
特開2003-313580号公報
特開2012-72539号公報
特開2006-249326号公報
特表2011-517323号公報
特開2015-128762号公報
特開2018-172687号公報
特開2017-008446号公報
特開2009-256818号公報
特開2011-063674号公報
特開2020-23766号公報
特開2020-23773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年、持続的に繊維製品から芳香させるための技術はいくらか提案されているが、繊維製品処理剤に添加した香料の繊維製品への吸着は難しく、柔軟剤等の浴処理用の繊維製品処理剤に配合する場合、logPの低い親水性の香料化合物は繊維製品表面に留まらず流れてしまう。また繊維製品に直接スプレー等して付着させる場合、蒸気圧の高い香料化合物は、乾燥中になくなってしまう。香りの実効感を向上させる手段として香料のマイクロカプセル化が提案されているが、香料を開放するためにはカプセルを物理的に破壊する必要があり、一部は繊維表面で開放されていることから発汗時などの水分が関与する場面における香り立ちに効果があるが、十分ではなく依然として課題がある。また、水分が関与する場面における実効感を向上させる手段としてアルコール系香料化合物のケイ酸エステルや脂肪酸エステル化による香料の前駆体化が提案されているが香料種には制限があるため、より多くの嗜好性を満たすためには限界があることが課題である。
【0008】
本発明は、処理した繊維製品が、水により湿潤、例えば、繊維製品の使用時の発汗等により湿潤した際に、良好な香り立ちを示す繊維製品処理剤組成物及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、水分が関与する場面における香りの実効感を向上させる検討を行ったところ、水媒体中で繊維に付着したのち、乾燥時に崩壊する性質を持つ特定のカプセルを、アミノ酸と組み合わせることで、繊維製品への吸着を向上させるだけではなく、繊維製品が再湿潤した際に顕著に芳香することを見いだし、本発明に至った。
【0010】
すなわち、本発明は、下記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び水を含有する繊維製品処理剤組成物に関する。
(a)成分:無機金属を含むシェルと該シェルの内部に香料化合物を含むコアとを有するマイクロカプセル
(b)成分:アミノ酸
(c)成分:陽イオン界面活性剤
(【0011】以降は省略されています)

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