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公開番号2024027953
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022131181
出願日2022-08-19
発明の名称油脂
出願人BOYLE株式会社
代理人個人
主分類A61K 8/97 20170101AFI20240222BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】オリーブ油等の植物由来の油脂であって、皮膚へ浸透可能とし、皮膚への刺激性を抑制した弱酸性油脂を提供する。また、該弱酸性油脂の製造方法を提供する。
【解決手段】植物由来の天然油脂からなる化粧用油脂であって、高周波振動子で狭隘な空間に発生する高密度衝撃波を複数回照射し、水素イオン濃度がpH5.0~6.5の弱酸性の植物性油脂にし、皮膚への刺激を減じ、低分子化された弱酸性植物性油脂が角質層から内部に浸透し、ヒト皮膚繊維芽細胞を賦活化すると共に、メラノサイトへの刺激物質である炎症性サイトカインTNF-αとIL-1aの発現量を抑制することによりメラニンの生成を抑制し、皮膚細胞のターンオーバーを促進する化粧用油脂とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
衝撃波を照射して植物性油脂を低分子化して製造される油脂であって、pHが5.0~6.5であることを特徴とする弱酸性油脂。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
植物性油脂に高密度衝撃波を照射したのちに冷却する工程を2~4回繰り返して実施したのちに活性炭、ゼオライト、活性白土、または、それらの混合物を混入し、電動攪拌機等で撹拌したのちにフィルターでろ過することを特徴とする弱酸性油脂の製造方法

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、弱酸性を示し、皮膚への浸透性に優れた化粧用等の油脂に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、化粧品などの皮膚に塗布する油脂において、皮膚に適度に浸透して皮膚表面の細胞を膨潤し、血流を促進させ、皮膚の弾力とはりを増加することが求められている。この解決方法として植物由来の天然油脂に大きな衝撃波を1回照射して低分子化する技術が発明された。(特許文献1)
【0003】
しかしながら、先行技術によれば皮膚への浸透性が不十分で有った。この為の皮膚の真皮層まで浸透し、シミや肝斑などを十分には改善できない課題があった。また、塗布時には従来の油脂の塗布時の感触と大差がないことが課題であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-169269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑み、植物性油脂を角質層へ浸透可能な低分子量にすると共に、皮膚の刺激を抑制する為に油脂を弱酸性化し、角質層から真皮層内の細胞を活性化させ、皮膚のターンオーバーを改善すると共に、真皮層底部にあるメラノサイトへの刺激物質夷である炎症性サイトカインTNF-α及びIL-1aの発現量を抑制し、メラノサイトでのメラニンの生成を抑制することによりシミや肝斑等の皮膚トラブルを改善する油脂を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、衝撃波を植物性油脂に照射して低分子化する製造方法おいて、前記油脂がpH5.0から6.5であることを特徴とする弱酸性油脂である。
ここでいう衝撃波とは、植物性油脂を狭隘な空間に設置された高周波振動子を作動させた時に生じる衝撃波であって、高周波振動子が植物性油脂中で高速に上下に振動すると油脂に与えられた振動エネルギーで油脂の内部エネルギーが増加して油脂中の微細な気泡核
が成長し、気泡が生成され、その後、気泡の周囲の圧力によって気泡が崩壊する。高周波振動子は、高速で振動する為に無数のキャビテ―ション気泡が発生と崩壊を短時間に繰り返す。このような動作状態においては、崩壊した気泡は崩壊する時に極めて短時間の間に大きな衝撃波を発生し、高密度な衝撃波の領域が形成される。高密度衝撃波の領域では、衝撃波により植物性油脂中の長鎖脂肪酸などが集合したミセル状態を破壊し、単分子状態にするとともに単分子化した長鎖脂肪酸などを衝撃波にて破断し、低分子量化を行う。
植物性油脂をバッチ処理するときに衝撃波を照射された油脂は、照射する回数の増加と共に水素イオン濃度がpH4.5から6.5まで変化する。化粧用に用いる弱酸性油脂の場合は、皮膚への刺激性を考慮してpH5.0から6.5の範囲が必要である。
ここで植物由来の天然油脂としては、好ましくは、オリーブオイル、パーム油、パーム核油、ヤシ油、椿油、カポック油、糠油、トウモロコシ油、胡麻油、サフラワー油、大豆油、トール油、菜種油、綿実油、落花生油、ひまわり油、ブドウ種子油などが挙げられるが、最も好ましくはオリーブオイルである。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、植物性油脂を高密度衝撃波で2から4回複数回バッチ処理したのちに活性炭、ゼオライト、活性白土、またはそれらの混合物を投入し、電動攪拌機等で撹拌したのちにフィルターでろ過することを特徴とする弱酸性油脂の製造方法である。
ここでいう複数回のバッチ処理とは、長時間植物性油脂に衝撃波の照射を続けると温度が高温になり品質が劣化するために1回当り60℃未満に油脂の温度を保持するのが望ましい。このため、照射された当該油脂は、いったん冷却装置などで室温付近の温度に冷却し、再度、前記高密度衝撃波発生装置にて当該油脂に衝撃波を照射する。照射回数ごとに油脂の水素イオン濃度を計測し、室温に冷却したのちに再度衝撃波を照射することを繰り返し、油脂の酸素イオン濃度をpH5.0から6.5になるようにバッチ処理を複数回実施することである。
次に低分子量化された油脂に活性炭、ゼオライト、活性白土等または、混合物を投入し、電動撹拌装置等で30分から30時間撹拌し、好ましくは、8時間から24時間撹拌し、最も好ましくは、12時間の撹拌である。油脂中に含まれる不純物などを吸着したのちに濾紙などで濾過したのちに、角質層の浸透試験を兼ねた除菌処理を行う。使用するフィルターは、孔径0.2μm以下のメンブレンフィルターまたは0.15μm以下の中空糸フィルターで濾過する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、下記1~9に代表される様々な効果が得られる。
1.高密度衝撃波を油脂に複数回照射することにより、当該油脂の水素イオン濃度を変化させ、ヒトの皮膚の弱酸性の水素イオン濃度に近づけることにより、当油脂を皮膚に
塗布したときの刺激を抑制する効果がある。
2.高密度衝撃波を油脂に照射する回数を制御することにより、当該油脂の水素イオン濃度を最適なpHに調整できる。
3.角質層から真皮層に浸透可能な弱酸性油脂によって真皮細胞が賦活化されると共にメラノサイトへの刺激成分である炎症性サイトカインTNF-αとIL-1aの発現が抑制できる。
4.真皮細胞の活性化と炎症性サイトカインの抑制により細胞内に貯留されるメラニンをスムーズに体外に排出すると共に新たなメラニンの発生を抑止できる。
5.1.2項に記述する作用により、従来スキンケアオイルなどでは真皮層内部への浸透ができない為に肝斑などの改善が不可能で有ったが、本発明では、弱酸性油脂が真皮層まで浸透し、皮膚の深層部にあるメラニンが周辺細胞を破壊することなく安全に体外に排出される為、皮膚にダメージを与えることなく安全に肝斑などが改善できる。
6.弱酸性油脂は、化学薬品が不使用で製造できるので肝斑、シミなどが漂白成分を使用せずに安全に治癒することができる。
7.細胞を活性化させると共に炎症性サイトカインの発生を抑制するために、敏感肌で炎症が生じやすい人に対しても使用が可能である。
8.本発明の弱酸性油脂は、アルカリ性のスキンケアオイルに配合することによりスキンケアオイルを弱酸性化するpH調整剤の役割をかねることができる。
9.本発明の弱酸性油脂は、pH7.0の油脂に比べ、細菌の繁殖が抑制される為に防腐剤などを添加しなくても長期間品質を保持できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第一実施形態の高密度衝撃波の発生原理説明図を示す模式図である。
本発明の第一実施形態の弱酸性油脂製造プロセス示すブロック図である。
本発明の第一実施形態の弱酸性油脂の処理回数と水素イオン濃度の試験結果を示す表である。
本発明の第一実施形態の油脂の種類と処理前後の水素イオン濃度の試験結果を示す表である。
本発明の第一実施形態のオリーブ油における処理回数とメンブレンフィルターの透過量の試験結果を示す表である。
オリーブ油の弱酸性油脂を細胞培地に添加したときの細胞賦活試験結果を示す表である。
オリーブ油の弱酸性油脂を細胞培地に添加したときの細胞免疫賦活化作用試験のサイトカインTNF-αの試験結果を示す表である。
オリーブ油の弱酸性油脂を細胞培地に添加したときの細胞免疫賦活化作用試験のサイトカインIL-1aの試験結果を示す表である。
本発明の第一実施形態の弱酸性油脂のシミへの作用を模式的に表したフロー図である。
オリーブ油の弱酸性油脂塗布前の肝斑の状態の写真を示す。
本発明の第一実施例を示し、オリーブ油の弱酸性油脂を肝斑部に塗布して2か月経過した時の肝斑の写真を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明において、以下に述べる水素イオン濃度(pH)の測定方法は、当該油脂をガラス容器などに滴下し、滴下した油脂と同量のpH7.0の精製水を1分ほど混ぜて均一に撹拌したのちに濾紙などで当該油脂を濾過し、当該油脂を濾紙に吸着させた後の水溶液をリトマス試験紙にて測定したpHである。
計測に使用したリトマス試験紙は、MECHEREY-NAGEL Gmbh&Co.KG社製のTRI-BOX pH0.5-13.0を使用した。測定精度は、0.5でる。電極式のpH計では、導電性の金属電極の表面に油脂が付着し、皮膜状に覆われると水素イオン濃度が正確に測れない。この為、本発明で実施したリトマス試験紙による水素イオン濃度の計測方法では、当該油脂が溶液中に少量残存していてもpH計測には大きな差異が無いことを実験で確認し、使用することとした。
油脂の平均分子量の測定方法は、油脂に含まれる脂肪酸の種類と含有率をガスクロマトグラフィーなどの分析装置で特定し、特定された脂肪酸の分子式から各脂肪酸の分子量を求め、次に、各脂肪酸の分子量と含有率を乗じた値を合計し、脂肪酸の平均分子量を求める。次に油脂自体の平均分子量を式(1)にて求め、これを平均分子量とした。
油脂の平均分子量=脂肪酸の平均分子量×3+92(グリセリンC





の分子量)-54(脱水縮合3H

Oの分子量) 式(1)
(【0011】以降は省略されています)

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