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公開番号2024024488
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-22
出願番号2022127339
出願日2022-08-09
発明の名称剥離紙原紙、剥離紙及び粘着テープ
出願人リンテック株式会社
代理人弁理士法人坂本国際特許商標事務所
主分類D21H 27/00 20060101AFI20240215BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】低坪量でありながら、取扱性が良く、粘着テープとした際に加工適性が良好な剥離紙原紙、剥離紙及び粘着テープを提供する。
【解決手段】紙基材11と、紙基材11の表面の少なくとも一部に積層される目止め層12と、を備え、紙基材11は、20g/m2未満の坪量と、35μm未満の紙厚を有し、JIS P 8113:2006に準拠して測定した縦方向の引張り強さが2.0kN/m以上である剥離紙原紙、当該剥離紙原紙と、剥離紙原紙の表面の少なくとも一部に積層された剥離剤層と、を含む剥離紙、テープ基材と、テープ基材の表面の少なくとも一部に積層された粘着剤層と、粘着剤層の表面のうち、テープ基材と反対側の表面に積層された請求項6に記載の剥離紙と、を含む粘着テープである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
紙基材と、前記紙基材の表面の少なくとも一部に積層される目止め層と、を備え、
前記紙基材は、
20g/m

未満の坪量と、
35μm未満の紙厚を有し、
JIS P 8113:2006に準拠して測定した縦方向の引張り強さが2.0kN/m以上であることを特徴とする剥離紙原紙。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記紙基材は、針葉樹パルプと広葉樹パルプを含み、
前記針葉樹パルプと前記広葉樹パルプとの重量配合比が50:50~100:0であることを特徴とする請求項1に記載の剥離紙原紙。
【請求項3】
前記紙基材は、木材パルプとプラスチック繊維を含み、
前記木材パルプの含有量が前記紙基材の全質量に対して50質量%以上100質量%以下であり、かつ、前記プラスチック繊維と前記木材パルプ重量配合比が10:90~49:51であることを特徴とする請求項1に記載の剥離紙原紙。
【請求項4】
前記紙基材は、原料パルプの全質量に対して湿潤紙力増強剤を0.5質量%以上20質量%以下で含有することを特徴とする請求項1に記載の剥離紙原紙。
【請求項5】
前記紙基材は、樹脂を含有する処理液がサイズプレスを用いて、片面あたり1.0g/m

以上5.0g/m

以下(乾燥固形分換算)で塗布又は含浸されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の剥離紙原紙。
【請求項6】
請求項1に記載の剥離紙原紙と、
前記剥離紙原紙の表面の少なくとも一部に積層された剥離剤層と、
を含むことを特徴とする剥離紙。
【請求項7】
テープ基材と、
前記テープ基材の表面の少なくとも一部に積層された粘着剤層と、
前記粘着剤層の表面のうち、前記テープ基材と反対側の表面に積層された請求項6に記載の剥離紙と、
を含むことを特徴とする粘着テープ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、剥離紙原紙、剥離紙及び粘着テープに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
剥離紙は、粘着テープの粘着剤層を保護し、粘着性の低下を防止する機能を有する部材である。近年は、環境負荷を低減させる観点から、プラスチックの廃棄物を削減することやリサイクル性が求められている。中でも、剥離剤の紙基材への浸透を極力抑制し、その剥離性を最大限に発揮させるための目止め層として形成されるポリオレフィン層を用いない剥離紙の要求が高まっている(例えば、特許文献1参照)。さらに、ゴミ削減や輸送コスト改善という観点から、剥離紙の低坪量化が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-201990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、剥離紙の坪量を単に低くしても、剥離紙の引張強度が低下し、粘着テープとした際に剥離紙を剥離する工程で剥離紙が破れるといった加工適性が低下する。そのため、剥離紙の過度の低坪量化は避けられる傾向があった。
【0005】
そこで、本開示では、低坪量でありながら、取扱性が良く、粘着テープとした際に加工適性が良好な剥離紙原紙、剥離紙及び粘着テープを提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)紙基材と、前記紙基材の表面の少なくとも一部に積層される目止め層と、を備え、前記紙基材は、20g/m

未満の坪量と、35μm未満の紙厚を有し、 JIS P 8113:2006に準拠して測定した縦方向の引張り強さが2.0kN/m以上である剥離紙原紙である。
(2)前記紙基材は、針葉樹パルプと広葉樹パルプを含み、前記針葉樹パルプと前記広葉樹パルプとの重量配合比が50:50~100:0である(1)に記載の剥離紙原紙である。
(3)前記紙基材は、木材パルプとプラスチック繊維を含み、前記木材パルプの含有量が前記紙基材の全質量に対して50質量%以上100質量%以下であり、かつ、前記プラスチック繊維と前記木材パルプ重量配合比が10:90~49:51である(1)に記載の剥離紙原紙である。
(4)前記紙基材は、原料パルプの全質量に対して湿潤紙力増強剤を0.5質量%以上20質量%以下で含有する(1)に記載の剥離紙原紙である。
(5)前記紙基材は、樹脂を含有する処理液がサイズプレスを用いて、片面あたり1.0/m

以上5.0g/m

以下(乾燥固形分換算)で塗布又は含浸されていることを特徴とする(1)~(4)のいずれかに記載の剥離紙原紙である。
(6)(1)に記載の剥離紙原紙と、前記剥離紙原紙の表面の少なくとも一部に積層された剥離剤層と、を含む剥離紙である。
(7)テープ基材と、前記テープ基材の表面の少なくとも一部に積層された粘着剤層と、
前記粘着剤層の表面のうち、前記テープ基材と反対側の表面に積層された(6)に記載の剥離紙と、を含む粘着テープである。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、低坪量でありながら、取扱性が良く、粘着テープとした際に加工適性が良好な剥離紙原紙、剥離紙及び粘着テープを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施形態に係る剥離紙原紙の断面模式図である。
図2は、本実施形態に係る剥離紙の断面模式図である。
図3は、本実施形態に係る粘着テープの断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
【0010】
そして、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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