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公開番号2024038896
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-21
出願番号2022143242
出願日2022-09-08
発明の名称壁紙裏打ち紙
出願人三菱製紙株式会社
代理人
主分類D21H 27/20 20060101AFI20240313BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】製造時において乾燥工程などに存在する搬送ロール類の汚れの発生が無く、使用後のピールアップ性が良く、隠ぺい性に優れる及び湿潤強度を有する壁紙裏打ち紙を提供することである。
【解決手段】課題は、木材パルプ、填料、湿潤紙力剤、乾燥紙力剤及びポリエチレンワックスを少なくとも含む基紙と、前記基紙に対して付与された表面サイズ剤とを含有し、前記填料が焼成カオリンを少なくとも含み、前記ポリエチレンワックスが酸化ポリエチレンワックスを少なくとも含む壁紙裏打ち紙によって、解決できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
木材パルプ、填料、湿潤紙力剤、乾燥紙力剤及びポリエチレンワックスを少なくとも含む基紙と、前記基紙に対して付与された表面サイズ剤とを含有し、前記填料が焼成カオリンを少なくとも含み、前記ポリエチレンワックスが酸化ポリエチレンワックスを少なくとも含む壁紙裏打ち紙。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
前記焼成カオリンが、填料全体に対して66質量%以上94質量%以下である請求項1に記載の壁紙裏打ち紙。
【請求項3】
前記表面サイズ剤が、澱粉類及びスチレンアクリル系樹脂を少なくとも含む請求項1又は2に記載の壁紙裏打ち紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂を材料とする壁紙裏打ち材の基材となる壁紙裏打ち紙に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
塩化ビニル樹脂又はオレフィン樹脂などの樹脂を材料とする壁紙は、基材になる壁紙裏打ち紙の表面に樹脂を含む液体を塗工及び乾燥して、又は壁紙用裏打ち紙の表面に対して塩化ビニル樹脂又はオレフィン樹脂などから成る合成樹脂層を積層して、形成される。その後、壁紙は、必要に応じてエンボス加工乃至印刷などによって意匠性が付与される。壁紙の壁への施工は、澱粉、酢酸ビニルエマルジョン及びメチルセルロースなどの水溶性の糊を壁紙裏打ち紙の裏面及び/又は壁面に塗工してから、ベニヤ板、石膏ボード及びコンクリートなどの壁に壁紙を貼り付けて行う。
【0003】
糊を壁紙裏打ち紙の裏面に塗工する及び/又は糊を壁面に塗工してから壁紙裏打ち紙を貼り付けると、糊に含まれる水分が壁紙裏打ち紙に吸収される。水分によって、壁紙裏打ち紙が軟化及び/又は伸長などして、結果、壁紙裏打ち紙の湿潤強度が低下する場合がある。湿潤強度の低下は、壁紙の破損及び壁紙貼りの作業性の低下をもたらす。
【0004】
また、壁紙裏打ち紙には、隠ぺい性が必要である。壁紙裏打ち紙の隠ぺい性が不十分であると、壁面に壁紙を施工した場合の壁紙の表面には、壁面の色又は模様が反映される。この現象は、壁紙の風合いを損ねる。よって、壁紙裏打ち紙には、実用的に十分な隠ぺい性が必要である。
【0005】
また、従来から例えば、国内の内装材としての壁紙は、日本工業規格JIS A6922:2010「壁紙施工用及び建具用でん粉系接着剤」に準じて澱粉系接着剤を使用して石膏ボードなどの壁面に貼る施工方法が一般的である。内装のリフォームなどを実施する際には、既存の壁紙を剥離する必要がある。壁紙裏打ち紙は、剥離作業を容易にするために剥がす際に層間で剥離して、その片割れが壁面に薄層で残る、いわゆるピールアップ性を有する。壁紙裏打ち紙のピールアップ性が良くない場合は、壁面を均一化する作業が要求され、作業性が悪化する。
【0006】
また、壁紙裏打ち紙には、壁紙用裏打ち紙の表面に対して樹脂を含む液体を塗工及び乾燥する又は塩化ビニル樹脂又はオレフィン樹脂などから成る合成樹脂層を積層するため、形成した樹脂の表面に凹凸が発生しないように高い平滑性が必要である。しかしながら、壁紙裏打ち紙は、高い平滑性を付与しようとすると製造時において乾燥工程などに存在する搬送ロール類などに壁紙裏打ち紙の成分が付着して、結果としてロール汚れを発生する場合がある。
【0007】
壁紙に用いた時のピールアップ性、表面の毛羽立ち抑制、寸法安定性、隠ぺい性及び発泡性に優れる壁紙裏打ち紙が存在する。例えば、ワイヤーパートのオントップ型フォーマとヤンキードライヤーとを備えた抄紙機を用い、原料パルプ及び填料を主原料とし、原料パルプ中に機械パルプを5~65質量%含有、前記原料パルプのフリーネスが400cc以上、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤及びサイズ剤を含有、前記ヤンキードライヤーへの接触面である乾燥面のJIS-P8119に準じた平滑度が30~60秒、並びにJAPANTAPPI No.18-2に規定されるインターナルボンドテスタ法により測定したZ軸方向の層間強度が縦方向及び横方向のいずれにおいても40~90mJであることを特徴とする壁紙用裏打ち紙が公知である(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2018-084011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記の状況から、本発明の目的は、製造時において乾燥工程などに存在する搬送ロール類の汚れの発生が無く、使用後のピールアップ性が良く、隠ぺい性に優れる、及び湿潤強度を有する壁紙裏打ち紙を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、本発明の目的は、以下によって達成される。
(【0011】以降は省略されています)

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